機材なし・知識なしでも女子ボーカリストが簡単に本格レコーディングする7つのプロセス
「本格録音が可能なDAWやMTRは分からない、覚えたくもない」
「でも完成度の高い音楽作品を作りたい……」
そんな女子ボーカリストは歌パートをなるべく奇麗に録音し、その素材をミックス&マスタリングが得意なクリエイターに編集してもらうのが最もコストパフォーマンスに優れています。
ここでは低価格で個人利用できるリハーサルスタジオのCD-Rを活用したセルフレコーディング事例を紹介します。
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スタジオ当日
4. 録音リハーサル(発声練習を兼ねる)
配線などが終わったらいよいよ奇麗に歌を録音するために重要なレベル調整を行います。
(☆は重要度目安)
スタジオのお兄さんがセッティングしてくれた場合、基本的にはマイク→ミキサー→CD-Rという経路でつながっています。
いい音で録音するためのチェックすべき場所を押さえておきましょう。
ミキサーのチャンネルゲイン☆☆
これが適正に設定されないと、マイクからの音が拾えません。
上げすぎると歌の音色を損ない、音割れが起こります。
ミキサーのレベルメーター(ない場合もあり)
写真のミキサー右下、これはレッドゾーンにかからず黄色に収まるバランスで調整しましょう。
CD−Rデッキのレベルメーター ☆☆☆
歌っている時のボリュームが最も大きい部分がレベルメーターの-10db前後になるように下記のインプットレベルを調整します。
CD-Rのインプット☆☆☆
音が割れていたら、音作りが得意なクリエイターでもいい音で仕上げることが困難。
何があっても絶対に音割れさせないように録音するための、最重要ポイントはここの「レベル調整」です。
最終的に録音されるここでのレベルオーバーは致命的となります。
下記の画像で横に並んでいる「-db 50 40 ・20 ….」と、並んでいるメーターは入力レベルの強さ(dB)を表示するメーターです。
これをしっかり確認しながら調整します。
歌で一番大きくなるポイントがここでは「-8前後」に収まるよう、右側の「INPUT」でレベル調整します。
※レベルが小さすぎるいい音が作りにくくなるので、平均的に-20以上をキープしたいです。
CD-Rのヘッドフォン端子にレンタルしたレコーディング用のヘッドフォン(SONY MDR-CD900STなど)を接続し、普段よりも2割くらい大きなボリュームで「録音した自分の歌声」を確認します。
ここで音割れや変なノイズがしたら、4-4→4-1→4-2の順で少しずつレベルを絞っていきます。
この経路のどこかで音割れを起こしている原因があるはずです。
また、人間の声は発音やマイクの感度などでレベルメーターが振れないくらいの「一瞬」のピークがあるので、メーターだけを見て安心してはいけません。
必ず、試し録りした「歌声」をヘッドフォンで聴いて、確かめましょう。
時間に余裕があればマイクの距離などを調整し、なるべく自然な音色で声が録音できる位置を調整します。
5. 本番テイクを録音
後で採用テイクを選び易いよう、メモを用意しその場で記録していきます。
CD-Rは上書きできないので、歌のテイクはどんどん録音していきます。
1回、曲を通しで歌って録音。
音割れがないか、Aメロ、サビなどで音質が変わりすぎていないかを確認します。
- Take1 全曲通しB
- Take2 全曲通しA-
- Take3 2番サビのみ1 △
- Take4 2番サビのみ2 ×
- Take5 2番サビのみ3 ○
- Take6 エンディングフェイク
上記のようにメモしておくと、あとでデータをまとめる時に便利です。
スタジオの予約時間内でベストテイクが録れるよう頑張りましょう。
おおよそのスタジオの「個人練習プラン」は2人までOKなところが多いので、友人にアシスタントをお願いすると楽です。
CD-Rのボタンを押してもらったり、テイクのメモを記入してもらったりと歌に集中して作業できます。
ここまでがスタジオでの作業。
6. 録音テイクのディレクションと音源整理
リハーサルスタジオで歌の録音を終えたら、採用音源を決定するディレクション作業と音作りをお願いするクリエイターのために素材の整理をします。
基本的なディレクション方法
歌詞カードや譜面を用意します。
①全編通して歌ったいくつかのテイクからメインテイクを選ぶ。
録音したCDのチャプターが何番目かメモ。
②メインテイクの中でうまく歌えていない(音程や表現が気になる)部分をチェック。
歌詞カードや譜面のその場所を丸く囲むなどしておく。
③チェックした部分で他に使える素材がないか、他のテイクから探します。
基本的にはBメロなどのブロックが望ましいですが、フレーズ単位くらいの差し替えがベターです。
④使う素材を確定してCDのチャプター、差し変える部分の時間帯(○分×秒など)を細かくメモしておきます。
時間が経つとどれだか分からなくなります。
また、素材を他人に加工してもらう時の最低限のマナー。
⑤CDからWavデータに変換できる人は取り込んだ時に採用する素材ファイルに名前を入れておくのが鉄則。
7. ネットで歌素材をミックスしてくれそうなクリエイターを探します
レベルに応じて無料、有料で依頼しましょう。
ニコニコ動画サイトにはさまざまなレベルのアマチュア音楽クリエイターがノウハウのシェアをしています。
歌素材を奇麗にミックスしてくれるクリエイターは「MIX師」と呼ばれており、ピッチ補正やケロケロボイス加工まで対応してくれる方も多く存在します。
(ここで紹介したフローでは対応できない方もいると思います)「ミックス 依頼」などの検索や下記のような掲示板で自分に会う方を探してみましょう。
歌い手×MIX師募集・依頼所(@mix_a_song)さん | Twitter
まとめ
いかがでしたか?
録音周りに詳しくないボーカリストはプロでも存在します。
プロ用のレコーディング機材をそろえ、使いこなすにはなかなかハードルが高いものですが、遜色ないハイレベルの音源を作りたいのなら避けて通れない課題です。
また、身近な知り合いだと好みの音作りを必ずしてくれるとは限らないし、実力以上の要望が出しにくかったりするもの。
コストパフォーマンスと完成度を極めるなら、自身でできる範囲を広げて良い作品を創りたいものですね。
録音やミックスでお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽にコメント&メッセージください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ライタープロフィール
サウンドクリエイター
yamakaWA
「色褪せたMusicをこの世から撲滅させたい….」 音楽のリフォームを提案するHybridSoundReform.comの山川です。
失敗したレコーディング&マスタリング音源の改善、ライブハウス音源のコンテンツ化、動画や講演会などの音声ノイズ除去。
非効率な音質改善サービスを運営しています。
ウェブサイト:http://www.hybridsoundreform.com