アジア音楽シーンで独自の輝きを放つ台湾。
華やかなポップスからオルタナティブロック、エレクトロニカまで、多彩なジャンルを横断する才能豊かなバンドが次々と誕生しています。
豊かな楽曲の数々は、台湾ならではの文化的多様性を映し出しているんですよね。
洗練されたサウンドプロダクションとスタイリッシュなビジュアルで魅せるおしゃれなバンドも数多く、日本での公演や日本のアーティストとのコラボレーションも活発化し注目されていますよ。
そんな台湾音楽の新たな潮流をけん引するバンドたちを紹介していきます!
台湾のおすすめバンド。アジアシーンを盛り上げる注目バンド(1〜10)
後來的我們五月天 Mayday

中華圏を代表するスーパーバンドとして、アジア音楽シーンをけん引する台湾の五月天。
1997年に結成、当初は青春の焦燥感を歌うガレージロックでしたが、メロディアスなポップロックへと進化しました。
1999年7月にアルバム『五月天』でデビューを飾り、2000年リリースのアルバム『愛情萬歳』はチャートを席巻する大ヒットとなりました。
金曲奨での複数回の最優秀バンド賞受賞や、2012年の北京・鳥の巣スタジアムでの2days公演は伝説的です。
阿信さんが紡ぐ文学的な歌詞の世界観も多くのファンの心をつかんでいます。
スケールの大きなライブと琴線に触れる楽曲を愛する方に、きっと響くはずです。
Last Summer (月亮惹的禍)我是機車少女 I’mdifficult

台北を拠点に活動するアイムディフィカルトは、2018年に結成された4人組オルタナティブポップバンド。
NEO SOULやR&Bを基盤に、ファンクやアフロビートなど多彩な要素を混ぜ合わせたサウンドが魅力的なんです。
代表曲には『Last Summer(月亮惹的禍)』などがあり、2021年にはアルバム『25』を、2023年にはアルバム『I’mdifficult』をリリースしました。
本作は台湾の金音創作賞でノミネートされ、音楽シーンでの存在感を増しています。
2023年8月には日本ツアーも行い、各地でYeYeさんたちと共演したんですよ。
ジャンルにとらわれない自由な音楽が好きな方や、アジアの新しい才能に触れたい方には、ぐっとくるかもしれませんね!
Leaving Taured feat. Yokkorio布萊梅 Bremen Entertainment Inc.

台湾のインディシーンで注目を集める男女混合4人組、ブレーメンエンターテインメントインク。
サイケデリックロックを基調に、ニューメタルやプログレの要素を織り交ぜた実験的なサウンドが特徴です。
2022年にアルバム『Taured』でシーンに姿を現し、続くアルバム『The Great Bremen Show』は物語性の深さも魅力となっています。
収録曲『Peace and Quiet (Bremen announcement)』は、彼らの個性が光る1曲ですね。
このアルバム『The Great Bremen Show』は、2024年11月の第15回金音創作賞でベストアルバム賞に輝き、同シングルもベストロックソング賞を獲得しました。
台湾の漫画家、游博任さんのアートワークとともに3部作の物語を紡いでおり、映画のような音楽体験が楽しめますよ。
緻密なサウンドと予測不能な展開は、探求心旺盛な音楽ファンや物語性豊かな作品を求める方にぴったりのバンドではないでしょうか。
暗流拍謝少年 Sorry Youth

高雄で2005年に結成されたソーリーユースは、母語である台語(台湾語)で情熱的に歌い上げるオルタナティブロックなパワートリオです。
そのサウンドは、グランジの激しさと台湾フォークの温かみを融合させた独創的なもので、聴く者の魂を揺さぶります。
2012年にアルバム『海口味』を発表後、アルバム『兄弟沒夢不應該』や『歹勢好勢』、そして2024年の『噪音公寓』で台湾の重要な音楽賞である金音創作獎の最優秀ロックアルバム賞を受賞。
クラウドファンディングでは台湾ロックバンド史上最高となる600万台湾ドルを集めるなど、その活動は常に注目の的ですね。
SUMMER SONICなど日本のフェスにも出演経験があり、社会的なメッセージを込めた彼らの音楽は、熱いロックを求める人や台湾文化の奥深さに触れたい人にピッタリでしょう。
我好想你魚丁糸 / 蘇打綠(ソーダグリーン)

台湾の音楽シーンでひときわ輝きを放つ存在として、ソーダグリーンに注目したいですね。
2001年に学生6人で結成され、インディーロックやポップスを基盤にしつつ、クラシックやフォークなど多様な音楽性を取り入れたサウンドが魅力的なんです。
2005年にデビューアルバム『蘇打綠』をリリースし、中華圏で人気を獲得。
その後も多くの支持を集める作品を生み出しています。
Golden Melody Awardsでは、2007年のアルバム『小宇宙』や2016年の名盤『冬 未了』で最優秀バンド賞を受賞するなど、その実力は本物ですね。
ボーカル呉青峰さんのソロでの2020年GMA主要5部門制覇や、魚丁糸へ改名したドラマも乗り越え、2025年には結成20周年ツアーも控えています。
詩的な歌詞と豊かな表現力を持つ音楽を求める方にぜひ聴いてほしいバンドですよ!
好不容易 Eventually淺堤 Shallow Levée

台湾の高雄の風を感じる音楽を探しているなら、シャロウ・レヴィーを聴いてみてください!
2015年に活動をスタートし、インディーロックやオルタナティヴフォークを基調に、心象風景にそっと寄り添うサウンドが魅力です。
ボーカル依玲さんの台湾語と台湾華語を織り交ぜた歌詞と柔らかな歌声が、『怪手』や『陷眠』といった代表曲で高雄の日常を詩的に描き出していますね。
2019年にリリースした『陷眠 Daydreaming』の全国ツアーでは全公演がソールドアウトを記録し、アルバム『不完整的村莊 The Village』でPlayMusic Awardsの「最優秀インディーアルバム賞」を受賞。
情景が浮かぶようなメロディと、どこか懐かしいのに新しい台湾の音に触れたい方にぴったりですよ!
白日夢 Daydream草東沒有派對 No Party For Cao Dong

若者の虚無や反骨精神をかき鳴らす、台湾発のインディーロックバンド、ツァオトンメイヨウパイトゥイ。
オルタナティヴやポストロックなど多彩なジャンルを融合させたエモーショナルなサウンドが魅力です。
2015年7月に自主制作でリリースされたEP『No Party for Cao Dong』で注目を集めました。
翌2016年に発売されたアルバム『醜奴兒』収録の『大風吹』は、社会への鋭い問いかけで世代を超えた共感を獲得。
この楽曲は2017年の金曲奨で年度歌曲奨に輝き、新人賞と最優秀バンド賞と合わせて三冠受賞し、「悶世代の爆発」と称賛されたんですよ。
2023年のアルバム『瓦合』でも金曲奨で3冠に輝きました。
現代に響くメッセージと激しさを求めるなら、彼らの音楽は必聴ですよ!