【2025】インドネシア出身のおすすめバンドまとめ
日本以外のアジアの音楽、と言われるとK-POPくらいしか思いつかない……という方も多いかもしれませんが、アジア各国の音楽シーンはそれぞれが非常に興味深い歴史を持っているのですね。
今回フォーカスするインドネシアは、特に近年では多くのインドネシアのバンドが日本でもライブを行うなど、その存在感は着実に高まっています。
この記事では、ロック、ポップス、メタルなど、ジャンルを超えて活躍する実力派バンドの魅力を若手からベテランまでたっぷりとご紹介!
伝統と革新が融合した独自の音楽性や、心に響く歌詞の世界観など、きっとあなたのお気に入りのサウンドが見つかるはずです。
インドネシアの音楽シーンの奥深さを、ぜひ一緒に体感してみましょう!
【2025】インドネシア出身のおすすめバンドまとめ(1〜10)
Nina.Feast

社会の不正に鋭く切り込むサウンドが強烈!
インドネシアのジャカルタで結成されたドット・フィーストは、ロックを基盤にヒップホップやメタルまで融合させた、ジャンルの枠にとらわれない音楽性が魅力です。
2014年に活動を開始し、2019年に公開された楽曲『Peradaban』が学生デモで歌われるなど、その影響力は絶大!
さらに同年、The Panturasとの共作『Gelora』は東南アジア大会の公式ソングに起用され、大きな話題となりました。
国内有数の音楽賞AMI Awardsに複数回ノミネートされるなど、その実力は折り紙付きですよね。
骨太で知的なロックを求めるなら、彼らの音楽に触れるのがオススメ!
きっとあなたの価値観を揺さぶってくれるはずです。
KillchestraBurgerkill

度重なる困難を乗り越え、インドネシアのメタルシーンを世界に知らしめたバンドがバグルキルです。
1995年の結成から、デス・メタルやメタルコアを基盤とした激烈なサウンドを追求。
2000年にアルバム『Dua Sisi』でデビューし、2006年リリースの名盤『Beyond Coma and Despair』は、収録曲がホラー映画のサウンドトラックに起用されるなど大きな注目を集めました。
2013年には英国の著名な音楽賞で「Metal as F*ck」を受賞し、同国バンドとして唯一の快挙を達成しています。
創設メンバーの死という悲劇を乗り越え、オーケストラと共演するなど革新を続ける姿は圧巻。
ヘヴィなだけではない、彼らの生き様が刻まれた魂のサウンドは、あなたの心を激しく揺さぶるはずです。
your head as my favourite bookstore (feat. asteriska)Eleventwelfth

ジャカルタを拠点に、国境を越えて活躍するエモ/マスロックバンド、エレヴントゥウェルフスは、2014年の結成以来、アジアのインディーシーンで注目を集める実力派です。
2023年3月にリリースされたデビュー・フルアルバム『SIMILAR』は、逆再生も想定したという独創的な構成で、彼らの世界観を深く味わえる作品。
インストゥルメンタル曲が2023年のインドネシア音楽賞で部門ノミネートを果たしたことからも、その構築力の高さがうかがえます。
ツインギターが奏でるテクニカルで美しい旋律は、toeやアメリカン・フットボールをほうふつとさせ、聴く人の心に染み渡るよう。
アジアの先鋭的なロックサウンドに触れてみたい方にぴったりのバンドではないでしょうか。
Love SongGrrrl Gang

日常の葛藤や心のモヤモヤを、パワフルなサウンドで吹き飛ばしてしまいたい!
そんな気持ちに寄り添ってくれるのが、インドネシア出身のグルル・ギャングです。
インディー・ポップとライオット・グルルの魂を受け継ぐ音楽は、甘さと棘が同居する「ハニーヴィネガー」な魅力に溢れています。
2017年のデビューを経て、代表曲『Dream Grrrl』で注目を集め、2023年9月には待望のアルバム『Spunky!』をリリース。
ボーカルの日記から生まれるという、自己肯定感への葛藤などを歌った赤裸々な言葉たちに、思わず「この気持ち、わかる!」と頷いてしまうのではないでしょうか?
汗だくのモッシュピットが生まれるという激しいライブさながらのエネルギーで、憂鬱な気分を吹き飛ばしたい時にぴったりのバンドです。
Precious Me & Feel Any PainMilledenials

デジタル時代の終わりのない焦燥感を、美しい轟音で優しく包み込んでくれるようなインドネシアのバンドがミレニアルズです。
2020年にバリ島で結成された5人組で、「emogaze」と称されるシューゲイザーとエモの激情を横断するサウンドが魅力。
2020年10月にシングル『Acceptance』で活動を開始し、2023年にリリースしたダブル・シングル『Precious Me & Feel Any Pain』で批評的な注目を集めました。
2025年5月には日本の音楽賞で「Special Award: Indonesian Popular Music」を受賞するなど、その存在感はアジアを越えて広がっています。
彼らの音楽は「共同療癒の場」とも評されており、誰にも言えない心の痛みにそっと寄り添ってくれるかのよう。
どうしようもない孤独を感じたとき、彼らの音楽があなたの心を軽くしてくれるかもしれませんね。
i’m not good at thisSunwich

「Sunday With Chocolate」つまり「日曜をチョコと共に」というバンド名そのままに、甘く心地よい時間を届けてくれるのがインドネシア出身のサンウィッチです。
2019年の活動開始後、EP『Storage』に収録の『Twenty』は公開わずか3日間で1万ストリームを超えるなど、アジアで注目を集めるきっかけとなりました。
日本でも音楽ファンの間で注目度が高く、2025年1月には日本4都市を巡るツアーを成功させています。
軽やかでグルーヴィーなサウンドは、まさにご褒美のよう。
女性ボーカルのインディポップファンであれば、確実にチェックすべきバンドですよ!
God, Allow Me (Please) To Play MusicVoice of Baceprot

ヒジャーブを身にまとい、社会の固定観念にパワフルなサウンドで真っ向から挑むインドネシアの女性3人組、ヴォイス・オブ・バチェプロット。
ニュー・メタルやファンク・メタルを融合させた音楽は、スンダ語で「うるさい」を意味するバンド名そのものを体現しているようです。
2018年のデビューシングル『School Revolution』以降、表現の自由を叫ぶ『God, Allow Me (Please) to Play Music』などで世界的な評価を獲得。
2023年には待望のデビューアルバム『Retas』をリリースしました。
高速リフとファンキーなベースが絡み合うサウンドに乗せて、彼女たちは社会問題に鋭く切り込みます。
その活動は2022年の国内音楽賞受賞や、2024年のグラストンベリー・フェスへインドネシア人として初出演という快挙にも繋がり、多くの人に勇気を与えています。
信念を貫くことの格好良さを教えてくれる、そんな音楽を探している方にぴったりのバンドです。