エレキベースの音をアップライトベースに近づける8つの方法
「温かみのある音」「木から鳴り出す豊かな音」「自然な深みのある音」「丸みのある音」……etc
ベースギターの製品紹介にはこれらのうたい文句が見飽きる程書いてありますが、その特徴を持つ楽器を考えると、アップライトベースがまず候補として上がります。
そしてジャズ系の音楽に興味がある方は欲しい音の特徴ではないでしょうか。
でも、アップライトベースを始めようにしても値段が値段だし、エレキベースより難しそうだし、という理由で手を出しにくいと思う人が多いと感じます。
そこで今回はどうしたらエレキベースをアップライトベースに近づけられるかリサーチしてみました。
8つの方法をご紹介します。
1. イコライザを調節する(プリアンプを使う)
アップライトと言えば迫力のある低音です。
ベースについてるEQのトレブルのトーンはカットして、アンプに付いてるEQの低音を少しだけあげたいところ。
ブライトなトレブルやミドルも少し減らすように調節した方が良さそうです。
アップライトに音を近づけられるプリアンプ(Crimson Red Preampなど)もマーケットには出ているので、そちらを試してみるのもありですね。
2. 弦高を少し高めに調整する
基本弦高の高いアップライト同様、音が奇麗に響いてくれると思います。
3. 指板の上で、指弾きする(PUはフロントを使用する)
メローなサウンドに近づけるならこの弾き方の方が、ブリッジ寄りで弾く音のタイトさが出る弾き方より良いと思います。
ピック弾きは音が明るくなりすぎてしまうので避けましょう。
4. 45度の角度で指を一つ使って弾く
アップライトで使われる奏法を採用することによって、よりファットな音を得ようという試みです。
これだけでも音の輪郭が変わります。
45度というのはこのような角度になります。
元のアップライトの弾き方がこれなので
この角度で、指板の上で、指を一本で弾いてみてください。
結構変わります。
5. フラットワウンド弦かブラックナイロン弦を張る
アップライトベースは弦のテンションの緩さからくる低音の響きを出します。
フラットワウンドでも良い音は出ますが、オススメはブラックナイロン弦です。
なぜなら他の弦よりテンションが低い上にサスティーン(音の伸び)も少し短いので、アップライトに近い独特の音作りに一役買ってくれます。
6. Gruv Gear の Fump をブリッジ付近に付ける(普通のスポンジでも可)
前回の記事でも書きましたが、このツールはサスティーンを殺すのに役立ちます。
音の伸びが無くなるので、結果的にヴィンテージ感のあるアップライトベースに近い音が出ます。
音に大きな変化があるので簡単にできる改造の中ではかなりオススメです。
詳しくはこちらをどうぞ。
/ Product Review: Gruv Gear Fump – Jazz Bass Blog
7. フレットレスベースを使う
アップライトの丸い柔らかな音はフレットレスならではの音でしょう。
フレットレスにはフレットレスを。
アップライトに近づけるサウンドという点では、多分フレットレスの恩恵が他のどの改造よりも大きいかも。
8. ボディーにホロウの付いてるベースかアコースティックベースを使う
アップライトの箱鳴り感を再現したいならば、箱のベースギターから鳴らすべきでしょう。
目には目を、箱には箱を。
番外編: Uベースを買う
改造・テクニックではなくなっているので除外しましたが、手っ取り早い方法はKalaから出てるウクレレベースを買うのも選択の一つとしてはアリです。
このベース、リーズナブルな値段な上に素晴らしい低音を備えています。
More Bass, Less Space(さらに少ないスペースで、さらなる低音を)とKala自身がキャッチフレーズを出しているだけあって、音はアップライトに非常に近く太い低音がします。
あなたがこの見た目を許せれば、ですが。
ライタープロフィール
ベーシスト
Sethproton