世界の音楽シーンを彩るアルペジオの輝き。
イギリスのU2やコールドプレイ、アメリカのスティングさんやルイ・アームストロングさんまで、数々のアーティストたちが紡ぎ出す美しい分散和音の世界。
ギターの繊細な響きが心を揺さぶる『アンド・アイ・ラブ・ハー』から、グラミー賞に輝いた『クロックス』まで、時代を超えて愛され続ける珠玉の楽曲の数々。
まるで天空へと続く音の階段を昇るように、アルペジオが織りなす優美な旋律の世界へ、どうぞお連れしましょう。
【アルペジオ】美しい洋楽の名曲たち。珠玉のギターサウンド(1〜10)
WonderwallOasis

90年代ブリットポップを象徴するオアシスの一曲は、印象的なギターの爪弾きから始まり、聴く者の心を掴んで離しません。
本作の歌詞は、誰かを心の支えとして渇望する切実な想い、拭いきれない孤独感と、それでもなお救いを求める微かな希望を見事に描き出しています。
リアム・ギャラガーさんの力強くもどこか切ないボーカルが、その複雑な感情の機微を繊細に歌い上げます。
この名曲は、1995年10月にシングルとして世に出た作品で、収録された名盤『(What’s the Story) Morning Glory?』は英国音楽史に輝く大ヒットとなりました。
2020年10月には、1990年代の楽曲として初めて10億回再生を突破する快挙も達成。
人生の岐路や、心が少し疲れた夜に聴くと、静かに寄り添ってくれるような温もりを感じられるでしょう。
2002Anne-Marie

イギリス出身のシンガーソングライター、アン・マリーさんによる本作は、聴く者を甘酸っぱい青春の日々へと誘う輝きを放っています。
彼女が11歳だった2002年頃の初恋のときめきと、当時のポップカルチャーへの郷愁が色鮮やかに表現され、まるで宝箱を開けた時のようなワクワク感を呼び覚ますでしょう。
この楽曲は2018年4月にアルバム『Speak Your Mind』からの一曲として公開され、エド・シーランさんらが制作に名を連ねています。
オーストラリアで8×プラチナ認定を受けるなど、世界的なヒットを記録しました。
当時の音楽シーンを懐かしく思う方や、心温まるノスタルジーに触れたい時に最適な一曲です。
You’ve Got a FriendCarole King

心にそっと寄り添う歌声で知られるアメリカのシンガーソングライター、キャロル・キングさん。
彼女が紡いだ珠玉の一曲は、まるで旧友からの温かい手紙のようです。
孤独や不安を抱える時、「あなたは一人ではない」と優しく包み込むようなメッセージが、ピアノとアコースティックギターの柔らかな音色に乗って心に染み渡ります。
友情という普遍的なテーマを歌い上げ、聴く人の心をじんわりと温めてくれるでしょう。
本作は1971年2月に公開された名盤『Tapestry』に収録。
ジェームズ・テイラーさんによるカバー版は全米1位を獲得し、翌1972年3月のグラミー賞ではキングさんが最優秀楽曲賞を受賞しました。
心が少し疲れた夜や、大切な友人を想う時に聴けば、温かい気持ちになれるはずです。
Free Fallin’John Mayer

アコースティックギターの美しいアルペジオが、まるで心の琴線にそっと触れるように響き渡るこの楽曲。
アメリカ出身のシンガーソングライター、ジョン・メイヤーさんがトム・ペティさんの名曲に新たな息吹を吹き込みました。
原曲の持つどこか切ない自由への憧憬を、メイヤーさんならではのブルージーで繊細なギタープレイと、感情豊かなボーカルで見事に表現しています。
本作は2008年7月に発表されたライブアルバム『Where the Light Is: John Mayer Live in Los Angeles』に収録され、ライブ音源ながらカナダで14位を記録するなどヒットしました。
夕暮れ時のドライブや、一人静かに過ごす夜長に、心を解き放つようなメロディが寄り添ってくれるでしょう。
美しいギターの音色に癒されたい方におすすめです。
We Don’t Talk Anymore (feat. Selena Gomez)Charlie Puth

繊細なギターのアルペジオが、まるで心の琴線に触れるように響き渡ります。
アメリカ出身のシンガーソングライター、チャーリー・プースさんとセレーナ・ゴメスさんが織りなす本作は、かつて深く愛し合った二人が別離後、互いに言葉を交わすことさえなくなってしまう、そんな普遍的な心の葛藤を鮮やかに描き出しています。
トロピカルで軽快なビートに乗る切ないメロディは、聴く者の胸に染み入ります。
この珠玉のナンバーは2016年5月に公開された作品で、彼のデビューアルバム『Nine Track Mind』に収められています。
日本滞在中、大阪のホテルでiPhoneを駆使して録音されたというギターのフレーズは、楽曲の持つ独特な雰囲気を際立たせています。
過ぎ去った恋の記憶を辿りたい夜、そっと耳を傾けたくなる一曲です。
Tears in heavenEric Clapton

イギリスが誇る伝説的ギタリスト、エリック・クラプトンさん。
彼が1991年に経験した筆舌に尽くしがたい悲劇を昇華させた一曲は、多くの人の心を捉えて離しません。
天国にいる愛息へ「もし会えたなら、僕の名前を呼んでくれるだろうか」と問いかけるような歌詞は、聴く者の胸を締め付けます。
しかしそこには深い悲しみだけでなく、再会への切実な願いと希望も込められています。
アコースティックギターの美しいアルペジオが、その繊細な感情の機微を余すところなく描き出します。
本作は1992年1月に映画『Rush』のサウンドトラックとして世に出、同年の名盤『Unplugged』にも収録。
1993年2月にはグラミー賞で3部門に輝きました。
大切な人を想う静かな夜、心に寄り添ってくれるでしょう。
We Are Never Ever Getting Back TogetherTaylor Swift

この楽曲は、アメリカ出身のシンガーソングライター、テイラー・スウィフトさんが歌う、失恋からの決別をテーマにした一曲です。
復縁を迫る元恋人に対し「絶対にヨリを戻したりしない」とはっきり宣言する、その毅然とした姿が、聴く人に勇気を与えてくれます。
本作は、2012年8月にアルバム『Red』からのリードシングルとしてリリースされ、当時大きな話題を呼びました。
全米シングルチャートでは初登場72位から翌週には見事1位の座を獲得しています。
日本ではリアリティ番組『テラスハウス』のオープニング曲としても知られ、多くの人に愛されています。
終わった恋をバッサリ断ち切り、前へ進みたい時に聴くと、背中を押してくれるでしょう。