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【2025】洋楽のおすすめインストバンド。海外の人気バンド

皆さんは、インストゥルメンタル主体の楽曲を主にプレイするバンドに対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。

何となく興味はあるけどボーカルがない曲を聴く習慣もないし……といった風に先入観で苦手意識を持っている方もいらっしゃるかもしれません。

今回の記事では、そんな方々に向けて海外のおすすめインストバンドを紹介しています。

あえて往年のジャズやプログレッシブロックといったインスト主体のバンドではなく、1990年代以降のポストロックやマスロック、近年のジャズ周辺など新世代のグループなども多数紹介していますから、インストバンドに詳しい方もぜひチェックしてみてくださいね!

【2025】洋楽のおすすめインストバンド。海外の人気バンド(21〜30)

All I Know Is TonightJaga Jazzist

Jaga Jazzist – ‘One-Armed Bandit’ (Live with Britten Sinfonia)
All I Know Is TonightJaga Jazzist

北欧はノルウェーが誇る前衛的なジャズ集団であり、ジャズにエレクトロニカ、ポストロックからプログレッシブロックなどのジャンルからの影響を取り込みながら、常に変化と進化を続ける異能のグループ、ジャガ・ジャジスト。

当時14歳だったというリーダーにしてメインソングライター、ラーシュ・ホーントヴェットさんを中心として1994年に結成された彼らは、ビッグバンドという古き良きジャズバンドとしての顔を持ちながらも冒頭で述べたように先鋭的な音楽性を貪欲に吸収して独自のサウンドを生み出し、純然たるジャズの愛好家というよりは、むしろクラブミュージックやポストロックを愛聴しているリスナーを中心として日本でも高い人気を集めている存在です。

2001年のセカンドアルバム『A Livingroom Hush』は本国ノルウェーで高い評価を受けて商業的にも大きな成功を収め、精力的なライブツアーでヨーロッパ各国で彼らの知名度は高まります。

その後、主にクラブミュージックを中心としたリリースで知られるイギリスの老舗レーベル、ニンジャ・チューンと契約を果たして2005年に名盤『What We Must』をリリース。

5年というインターバルを経て発表された2010年の『One-Armed Bandit』ではあのトータスのジョン・マッケンタイアさんがミキシングで参加、という出会うべくして出会った両者によるコラボレーションが実現した作品であり、先鋭的な内容でありながらも日本で初のオリコンチャート入りを果たしています。

そんな彼らのオリジナルアルバムはもちろん、個人的には有機的なパフォーマンスを楽しめるライブアルバムもぜひチェックしてもらいたいですね!

Summon The FireThe Comet Is Coming

The Comet Is Coming – Summon The Fire (Glastonbury 2019)
Summon The FireThe Comet Is Coming

イギリスはロンドンのアンダーグラウンドシーンから誕生した革新的なトリオ、ザ・コメット・イズ・カミング。

シャバカ・ハッチングスさん、ダン・リーヴァースさん、マックス・ハレットさんの3人が織りなすジャズとエレクトロニカを融合した先鋭的なサウンドは、ファンクやサイケデリックな要素も取り入れた独自の音楽性で多くのリスナーを魅了しています。

2015年にEP『Prophecy』でデビューを飾り、翌年のファーストアルバム『Channel the Spirits』は英国の権威ある音楽賞「マーキュリー・プライズ」にノミネート。

以降も精力的な活動を続け、NPRの「Tiny Desk Concert」への出演など、その実験的なサウンドとエネルギッシュなライブパフォーマンスは高い評価を得ています。

宇宙的なイメージと未来志向の音楽性に惹かれる方、ジャンルの垣根を超えた斬新なサウンドを求める方にお勧めの一組です。

Time Destroys Everything, But Our Foundation RemainsThis Patch of Sky

This Patch of Sky – Time Destroys Everything, But Our Foundation Remains
Time Destroys Everything, But Our Foundation RemainsThis Patch of Sky

残念ながら2019年で解散、日本では熱心なポストロックリスナー以外には知られていない存在ではありますが、質の高いインストゥルメンタルバンドとしてディス・パッチ・オブ・スカイを紹介します。

2010年に結成されたオレゴン州出身の彼らの音楽性は、哀愁を帯びたアルペジオと空間系のエフェクターを多用したギターサウンド、感極まったように炸裂する轟音が織り成すギターオーケストレーションが壮大かつドラマチック、エクスプロージョン・イン・ザ・スカイ辺りの轟音系ポストロックがお好きな方であれば間違いなく気に入るものです。

2014年のセカンドアルバム『This Patch of Sky』からはチェリストも参加、美と悲哀とが迫りくる楽曲群のクオリティは相当高いですよ。

アルバムとしては3枚、日本盤もリリースされたEP作品なども含めてそれほどの作品数ではありませんから、気に入った方はすべての作品をチェックしていただいても損はないはずです!

PeponiThe Piano Guys

Peponi (Paradise) | Coldplay’s Anthem Reimagined by The Piano Guys ft. Alex Boyé
PeponiThe Piano Guys

YouTubeを中心に活動しているクリエイター集団、The Piano Guysによる、コールドプレイの楽曲「Paradise」のカバーです。

ピアノとチェロで奏でられるアンサンブルに、ゲストシンガーのAlex Boyeのボーカルがしっかりと華を添えています。

Peponiとはスワヒリ語で楽園という意味です。

PipelineThe Ventures

ベンチャーズ – パイプライン The Ventures – Pipeline
PipelineThe Ventures

多分日本で一番有名な洋楽インストではないでしょうか?

テケテケ音はまさしくエレキという表現がぴったり。

現代音楽に疲れたら一度こういった曲を聴いて浄化してみるのも良いかと思います。

今まで見えなかった新しい発見があるかも知れません。

A Slow Unfolding Of WingsAnd So I Watch You From Afar

And So I Watch You From Afar “A Slow Unfolding Of Wings” (Official Video)
A Slow Unfolding Of WingsAnd So I Watch You From Afar

卓越したギタープレイとダイナミックなアンサンブルで知られる北アイルランドのベルファスト発、アンド・ソー・アイ・ウォッチ・ユー・フロム・アファーは、2005年に結成されたインストバンドです。

ポストロックやマスロックを軸としながら、プログレッシブやアートロックの要素も融合させた彼らのサウンドは、激しいギターリフと複雑なリズム構成により、独自の世界観を表現しています。

2009年のセルフタイトルのデビューアルバムにて頭角を現し、『Rock Sound』誌での年間ベストアルバム第6位という快挙を達成しました。

その後もヨーロッパを中心とした精力的なライブ活動を展開し、2015年のアルバム『Heirs』はIMPALAの年間アルバム賞にもノミネート。

複雑な楽曲構成でありながら、エネルギッシュで直感的な表現力を併せ持つ彼らの音楽は、緻密に組み立てられた機械仕掛けのような音楽に心を奪われる方にぴったりです。

ABUSEY JUNCTION // WE OUT HEREKokoroko

英国ジャズシーンの新世代を代表するバンドの1つとして注目を集めているKokorokoは、多文化的な音楽性で観客を魅了するユニークな音楽集団です。

2014年にロンドンで結成された彼らは、西アフリカのアフロビートとジャズを融合させたサウンドを武器に、瞬く間に英国を代表するインストゥルメンタルバンドとして名を上げました。

アルバム『Could We Be More』は2022年にUKアルバムチャートで30位を記録、2020年にはUrban Music Awardsで「Best Group」、2021年にはParliamentary Jazz Awardsで「Jazz Ensemble of the Year」を受賞し、さらにBBC Promsにも招かれてロイヤル・アルバート・ホールで演奏するなど、着実に実績を重ねています。

トランペッターのシーラ・モーリス=グレイさんを中心とした柔らかな3人のホーンセクションと、催眠的なリズムが織りなす心地よいグルーヴは、ジャズの固定観念を打ち破る新鮮な魅力を放っています。