【2025】洋楽のおすすめインストバンド。海外の人気バンド
皆さんは、インストゥルメンタル主体の楽曲を主にプレイするバンドに対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
何となく興味はあるけどボーカルがない曲を聴く習慣もないし……といった風に先入観で苦手意識を持っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回の記事では、そんな方々に向けて海外のおすすめインストバンドを紹介しています。
あえて往年のジャズやプログレッシブロックといったインスト主体のバンドではなく、1990年代以降のポストロックやマスロック、近年のジャズ周辺など新世代のグループなども多数紹介していますから、インストバンドに詳しい方もぜひチェックしてみてくださいね!
- 【2025】インストゥルメンタルの名曲。おすすめのインスト曲
- 【洋楽】押さえておきたい!海外の人気フュージョンバンドまとめ
- 【2025】おしゃれでかっこいい日本のインストバンドのススメ【魅惑のサウンド】
- 【洋楽】ジャズフュージョンの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム【2025】
- 【オールジャンル】ギターインストの名曲を紹介!
- 邦楽インストゥルメンタルの名曲。おすすめのインスト曲
- ぜひ一度聴いてほしいビリーシーンのインスト曲
- フュージョン音楽の名曲。おすすめの定番曲
- 洋楽のおすすめロックバンド。海外の人気バンド
- 洋楽R&Bの名曲~最新の人気曲から往年の大ヒット曲まで【2025】
- 速くてかっこいい!国内の人気メロコアバンド
- 【洋楽】カッコいいスリーピースバンド。おすすめのトリオまとめ【2025】
- 洋楽ガールズバンドのススメ~伝説のバンドから若手有望株まで
- 【2025】おすすめのオルタナティブメタルバンドまとめ
【2025】洋楽のおすすめインストバンド。海外の人気バンド(1〜20)
Lingus (We Like It Here)Snarky Puppy

ジャズと言われるとなんとなく高尚なイメージで、古典とされるアルバムばかりが称賛されている……そんな先入観をお持ちの方にこそ、進化し続けるジャズの「今」を体現するバンドたちはぜひ知っていただきたいですね。
本稿の主役であるスナーキー・パピーは、2004年に大学生だったメンバーを中心として結成され、アンダーグラウンドで活動を続けて今やグラミー賞を受賞するまでに成長したグループです。
初期から10名の大所帯のバンドだった彼らですが、リーダーのマイケル・リーグさんを中心として日本人も含んだメンバーが在籍しており、今や1つのコミュニティと呼べるほどの構成員が集まってそれぞれがソロ作品をリリースするなど、彼らの動向は音楽シーンにおいて大いに注目されているのですね。
そんな彼らの音楽性は一口にジャズというだけではなく、ファンクにフュージョン、ポップスやロックにワールドミュージック等々あらゆるジャンルを網羅しながら、変化自在の強力な即興演奏を武器とするアンサンブルはいわゆるジャムバンド的でもあり、かといって難解ではなく聴きやすいポップさを兼ね備えているというのが実に素晴らしいです。
多くの作品をリリースしている彼らですが、本稿執筆時点での最新作でありバンドメンバーにとってのかつてのホームであったテキサス州はダラスにて録音された2022年リリースの『Empire Central』をまずは聴いていただいて、彼らの音楽に触れてみるのもよいでしょう!
GnosisRussian Circles

ロックにはポストロック、パンクにはポストパンクがあるように、メタルにもポストメタルというジャンルが存在します。
前者と比べてよりアンダーグラウンドなジャンルではあるのですが、ヘビーメタルに加えてポストロックやシューゲイザーといったジャンルの要素を持ち合わせたポストメタルの世界は奥深く、ここ日本においても熱心なファンは多くいるのですね。
そんなポストメタルと呼ばれるジャンルの中でも先駆的な存在かつ特異な個性を放ち、2004年の結成以来孤高の存在で在り続けているロシアン・サークルズを紹介しましょう。
マイク・サリヴァンさんとデイヴ・ターンクランツさんという幼なじみのコンビがオリジナル・メンバーであり、2008年の名盤『Station』からはベーシストにBOTCHなどのアメリカのアンダーグラウンドシーンにおける重要なバンドで活動していたブライアン・クックさんが参加、以降は鉄壁のトリオとして2020年代の今も精力的に活動を続けています。
そんな彼らが作り上げるのは、ヘビーな轟音がトレードマークのギターサウンドと、静と動のダイナミズムを演出する緩急自在のリズム隊によるバンドアンサンブルが織り成す重厚さと繊細さが入り乱れた音世界。
美しさと陰鬱さとが渾然一体となってドラマチックに迫りくる楽曲構成は、決して聴きやすいとはいえませんが一度はまってしまえば抜け出せなくなるほどの魅力があると断言します。
アンダーグラウンドシーンで鳴り響く孤高の轟音美学を、ぜひ体験してみてください。
【2025】洋楽のおすすめインストバンド。海外の人気バンド(21〜40)
Summon The FireThe Comet Is Coming

イギリスはロンドンのアンダーグラウンドシーンから誕生した革新的なトリオ、ザ・コメット・イズ・カミング。
シャバカ・ハッチングスさん、ダン・リーヴァースさん、マックス・ハレットさんの3人が織りなすジャズとエレクトロニカを融合した先鋭的なサウンドは、ファンクやサイケデリックな要素も取り入れた独自の音楽性で多くのリスナーを魅了しています。
2015年にEP『Prophecy』でデビューを飾り、翌年のファーストアルバム『Channel the Spirits』は英国の権威ある音楽賞「マーキュリー・プライズ」にノミネート。
以降も精力的な活動を続け、NPRの「Tiny Desk Concert」への出演など、その実験的なサウンドとエネルギッシュなライブパフォーマンスは高い評価を得ています。
宇宙的なイメージと未来志向の音楽性に惹かれる方、ジャンルの垣根を超えた斬新なサウンドを求める方にお勧めの一組です。
We Always Think There Is Going To Be More TimeThe End of the Ocean

アメリカ・オハイオ州コロンバスを拠点に活動するインストゥルメンタル・ポストロックバンド、ジ・エンド・オブ・ジ・オーシャンが織り成すサウンドは、壮大かつ繊細。
2009年の結成以来、叙情的なギターアルペジオとシンセサイザーのレイヤー、ダイナミックなドラムワークで独自の世界観を築いています。
2011年に発売されたアルバム『Pacific·Atlantic』は、海をテーマにした印象的な作品で、収録曲はSpotifyで2000万回以上の再生を記録する人気を博しました。
2012年以降、メンバーたちは精神的な問題や家族の病気などの困難に直面し活動を一時中断。
しかし2019年、Equal Vision Recordsからアルバム『-aire』をリリースし、再び音楽シーンへ。
叙情的なメロディと壮大なサウンドスケープを求める音楽ファンにおすすめの一曲です。
BerlinIf These Trees Could Talk

アメリカはオハイオ州アクロンから轟く、重厚なポストロックとポストメタルの融合サウンド。
2006年にセルフタイトルのデビューEPをMylene Sheathからリリース、以降名門Metal Blade Recordsとの契約を経て、複数のアルバムを世に送り出してきたイフ・ディーズ・トゥリーズ・クッド・トークの魅力とは。
ドラマーのザック・ケリーさんを中心とする5人組は、歌詞やボーカルを持たず、重厚なギターリフと広がりのあるディレイサウンド、構築的な楽曲展開で聴き手の感情を揺さぶります。
2024年2月には約8年ぶりとなる楽曲のリリースと共に、イギリスのPORTALS Festivalなど複数の音楽フェスへの出演も控えています。
メンバー全員が他の職業と並行して活動する独自のスタイルが、彼らの音楽にさらなる深みをもたらしているのでしょう。
映画やゲームのサウンドトラックとしても起用される彼らの音楽は、感情や風景を見事に描き出す力を秘めています。
Only With PresenceTides From Nebula

ポーランドの新世代ポストロックを代表するバンドとして知られているのが、タイドス・フロム・ネビュラです。
2008年にワルシャワで結成された彼らは、広大な宇宙をイメージさせるようなサウンドスケープと感情的な高揚感を特徴とした音楽性で、ヨーロッパのポストロックシーンで高い評価を得ています。
デビューアルバム『Aura』は、ポーランドの音楽誌「Przekrój」で年間ベストアルバムに選出されました。
その後も著名な作曲家ズビグニェフ・プレイスネルさんをプロデューサーに迎えたアルバム『Earthshine』や、ドイツのレーベルからリリースされ、ポーランドのアルバムチャートで33位を記録したアルバム『Eternal Movement』など、着実にキャリアを重ねています。
2018年末にギタリストが脱退し3人編成となってからも、より洗練された音楽性で魅了し続けており、壮大なインストゥルメンタルサウンドに心を奪われたい方におすすめのバンドです。