アフリカ発祥の民族楽器まとめ
アフリカの楽器というと、あなたはどれくらいご存じでしょうか?
民族楽器としてポピュラーなアサラトやカリンバをはじめ、手で直接叩くパーカッションとして人気のジャンベもアフリカ発祥なんですよね。
しかし、アフリカにはもっともっとたくさんの民族楽器が根付いています。
この記事では先に挙げたような比較的知られている楽器はもちろん、日本ではあまり見かけない楽器まで、アフリカ発祥の民族楽器を一挙に紹介していきますね。
エキゾチックな雰囲気の音楽が好きな方はもちろん、ご自身で民族楽器を演奏してみたい方もぜひご覧ください。
アフリカ発祥の民族楽器まとめ(6〜10)
アサラト

アラサトは、手に持つ演奏する西アフリカで生まれた民族打楽器です。
直径5センチ程度の木の実が二つ、20~25センチ程度のひもで結びつけられています。
木の実の中には植物の種子やビーズが入っていて、手に持って振ることでマラカスのような音、と木の実同士のぶつかるコツコツという音を合わせて演奏します。
一方の木の実を人差し指と中指の間にひもを通すように持ち、手のひらを垂直にして前後に振ります。
アサラトの技術を競う世界大会「Asalato Free Style Battle」では、日本人のパンマンさんやワタリさんが優勝するなど日本でも人気の楽器です。
クラル

クラルは、東アフリカのエチオピアやエリトリアで演奏される、小さいハープ型の楽器です。
6弦または5弦で、音響ボディは半球形。
2本の柱を立が立ててあることが特徴で、弦はペンタトニックスケールに調整されています。
ギターのように脇に挟んで演奏します。
伝統的なクラールは、布やビーズで飾られることが多かった楽器ですが、現代では調弦ペグは金属製のギヤ使ったものも使用されています。
また、エレキギターのようにアンプを使って音を増幅させるものもあります。
パンロゴ

パンロゴは、西アフリカ、ガーナのガ族に伝わる民族打楽器です。
コンガの原型とも言われ、コンガと同様、楽器を地面に置いて立って演奏します。
木に穴を空けたの胴に、アンテローブの皮をひもとくいでとめています。
打面はヤギやヒツジの皮が使用されており、くいをハンマーで打ちチューニングします。
深みのある音色が特徴で、たたき方によって多くのリズムや音色が出せます。
一つひとつの楽器にアディンクラのシンボルが彫られています。
シェケレ

シェケレは、西アフリカのヨルバ族の伝統的な打楽器です。
マリ共和国やガーナ、ケニアなど多くのアフリカの国で使用されます。
楽器は大きな中の空いたのひょうたんの周りに種や豆、ビーズや貝を通した網を編み張られています。
底をたたき低音を出せるほか、シェイカーとしても演奏できるなど、複数の演奏方法がある楽器です。
また、楽器底面と上部を弾きながら演奏することで、底面の低音とシェイカーの音色を同時に出すこともできます。
カカキ

カカキは主に中央アフリカに住むハウサ族が使用するしんちゅう製の金管楽器です。
儀式用の楽器として使用され、王族の出仕時などにファンファーレとして吹奏されます。
とても長いことが特徴で、長さが3mから4mもあります。
トランペットなど主な金管楽器にあるピストンやバルブはなく、唇やリードの緊張感を変えることで音程を変えてる自然倍音の楽器です。
また、とても長いですが、楽器の先は地面につけずに持って演奏します。