太平洋戦争開戦時の連合艦隊司令官として知られ、真珠湾攻撃を指揮したことでも有名な軍人、山本五十六さん。
卓越した先見性を持ち、正義感に満ちた人物と言われながら、圧倒的戦力差がある相手に世紀の奇襲攻撃を仕掛けるなど、謎が多いことやドラマチックな人生が、現代でも人気の秘密となっています。
今回は、そんな山本五十六さんが遺した名言の数々をご紹介します。
リーダーシップや人間としてのあり方など、時代を感じさせない珠玉の言葉ばかりですので、要チェックですよ!
理想と苦悩の間で母国のために戦った、軍人・山本五十六の名言(1〜5)
人は神ではない。誤りをするというところに、人間味がある。山本五十六

間違わないことに気を取られすぎて、自由に動けなかったり、新しい事に挑戦できない方も多いのではないでしょうか。
しかし、人は誰しも間違うものなのです。
間違ってこそ新しい発見があったり、正しい道が見えてくる事もあるでしょう。
そう考えると、自分の失敗も、周囲の失敗も、否定せず許容できるのではないでしょうか。
自分を認めるために、相手を受け入れるために、必要な事が何かを教えてくれるすばらしい名言だと思います。
中才は肩書によって現はれ、大才は肩書を邪魔にし、小才は肩書を汚す。山本五十六

才能と肩書のバランスについて説いた、深い言葉です。
中ぐらいの才能のある方は、肩書を持つことで自身の持つ才能が生きてくることがある。
しかし、大きな才能を持つ人は、肩書を持つことで逆に才能と肩書がケンカしてしまい、悪い部分が見えてしまったりする可能性もある。
そして、小さい才能を持っている人はその肩書をムダにしたり、汚したり、肩書を与えた人の顔に泥をぬってしまうかもしれないとしています。
肩書を与える立場にいる方にとっては、納得する部分もあるかもしれませんね。
肩書をもつのがいいのか、肩書がなくても才能を生かす生き方がいいのか、考えさせられる深い言葉です。
人は誰でも負い目を持っている。それを克服しようとして進歩するものなのだ。山本五十六

人生そのもの……と言える名言ではないでしょうか。
他人から見れば何も悩みがないように思えても、実はその笑顔の下で苦しんでいる人って意外に多いですよね。
大なり小なり、誰もが悩みを抱え、戦っている事でしょう。
この言葉は、それを乗り越えてこそ成長……進歩できると教えてくれています。
つまり、つらい時こそ成長できる機会だ、という事ですね。
落ち込んでいる時にこの言葉を思い出せば、苦しみの中にも希望が見えてくるかもしれません。
もらった恩は岩に刻め、与えた恩は水に流すべし山本五十六

誰もが人とのかかわりを持ちながら日々を過ごしているもので、お互いに恩を与え合いながら生きているかと思います。
そんな人から受けた恩を心に刻むことの大切さと、恩を人に与えていくことの大切さを伝えている言葉です。
受けた恩よりも大きな恩を周りには与えていくべきで、それには固執せずに忘れてしまうことが重要だと語りかけています。
それぞれの恩に対する向き合い方を比較しているからこそ、どのように立ち振る舞うべきなのかも分かりやすい言葉ですね。
百年兵を養うは、ただ平和を守るためである。山本五十六

兵士といえば攻め込む人というイメージも強いですが、実際には国を守るために尽力している部分も強いですよね。
そんな兵士を育てることの重要性、何のために育てていくのかという考え方を示した言葉です。
いざという時に国を守れる存在があることで、攻め込むことをためらわせれば、平和にもつながっていくのだと主張しています。
平和という大きな目標のために何ができるのかという、考え方がしっかりと伝わってくるような内容ですね。