【5大プログレ】Yes(イエス)の代表曲・人気曲
イギリスが誇るプログレッシブロック・バンドの中でも、高度なテクニックに裏打ちされた重厚かつシンフォニックなアンサンブル、美学を感じさせるアートワークや神秘的な歌詞と美しいメロディを武器として世界的な成功を収め、俗に「プログレ四天王」や「5大プログレ」の一角を占める存在といえばイエスです。
長いキャリアの中で多くのメンバー・チェンジがあり、ポップな路線を模索した時期もあり、初心者の方がその偉大な歴史を追うとなると根気がいるかもしれません。
今回の記事では、イエスが生み出した素晴らしい代表的な名曲の数々を紹介しています。
彼らの音楽を知るきっかけとなれば嬉しいです!
【5大プログレ】Yes(イエス)の代表曲・人気曲(1〜10)
RoundaboutYES

1971年にリリースされた4枚目のアルバム『こわれもの』に収録されている1曲です。
このアルバムからキーボードのリック・ウェイクマンさんがバンドに加入。
黄金期の脂ののった彼らの演奏を楽しめる、YESの代表作として知られていますので、初心者の方はまずはこのアルバムから聴いてみるのもオススメですよ!
そして、この曲『Roundabout』は、ツアー中に多くの環状交差点=ラウンドアバウトを通った経験をもとに作られた1曲。
アメリカでシングルとして発売されヒットを記録し、最近ではアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のエンディングテーマにも使用されていました。
プログレバンドらしい複雑な曲展開と、卓越した演奏技術を堪能できる楽曲です!
Close To The EdgeYES

前作『こわれもの』に続き、1972年にリリースされた『危機』もYESの代表作として名高い1枚。
発売当時、本国イギリスでも大ヒットを記録し、YESの名をゆるぎないものにしました。
なんとたったの3曲で構成されており、プログレのジャンル全体で見ても、最も有名かつ人気を誇る名盤といえるでしょう!
この『Close To The Edge』を聴いてもわかる通り、長く複雑な曲展開ながら、聴く人の心を離さないエネルギッシュなバンドサウンドと、ジョン・アンダーソンさんのハイトーンボーカルが大きな魅力です!
Owner of A Lonely HeartYES

1983年リリースのYESの再結成第一弾アルバム『90125』収録楽曲で、シングルカットされて大ヒットしました。
このアルバム以前のYESは、大作志向のプログレバンドとして知られていましたが、この復活作品では、プロデューサーにトレバー・ホーンさんを迎え、コンパクトなポップでモダンなサウンド路線を打ち出し、古くからのファンに衝撃を与えました。
筆者はこの楽曲のリリースをリアルタイムで経験していますが、楽曲中で多用されているオーケストラヒットのサウンドも、この楽曲のヒットから広く一般に認識されるようになった記憶があります。
このアルバムからメンバーとして参加したギターのトレバー・ラビンさんによるタイトで多彩なギターサウンドもこの楽曲の魅力ですね!
Wonderous StoriesYES

12弦アコースティックギターの幻想的な音色からはじまる『Wonderous Stories』は、1977年発表の8枚目のスタジオアルバム『究極』に収録されています。
レコーディングで滞在したスイスのモントルーにインスピレーションを受けて作られており、爽やかな高原の景色を思わせるようなポップなメロディーと透明感のあるサウンドが魅力。
イギリスのシングルチャートでもヒットし、現在でも高い人気を誇る楽曲です!
Heart Of The SunriseYES

1971年に発表された名盤『こわれもの』を締めくくる最後の1曲がこちら、『Heart Of The Sunrise』です。
変拍子を繰り返しながら各パートの緻密な演奏が融合し、激しくダイナミックなサウンドへと昇華。
バンド自身もお気に入りのようで、ライブで演奏されることの多い1曲です。
後半には、このアルバムから加入したキーボードのリック・ウェイクマンさんによる優雅なピアノパートが少しだけあり、クラシック音楽の素養のある彼の素晴らしい演奏技術を楽しめますよ!
And You And IYES

スティーヴ・ハウさんが奏でる12弦アコースティックギターの印象的な音色から始まる『And You And I』。
1972年に発表したYESの代表作『危機』収録されている1曲です。
4つのパートで構成された10分強の曲は、文学的な歌詞もあいまって、壮大な世界観が感じられる楽曲に仕上がっています。
ゆったりとしたリズムが主体で、フォークミュージックやクラシック音楽など、ロック以外のジャンルからの影響も受けていることもよくわかりますね。
YESのサウンドの複雑さを堪能できる楽曲です!
AwakenYES

クラシックを思わせる優雅なピアノの音色からはじまる『Awaken』。
1977年にリリースされた8枚目のスタジオアルバム『究極』に収録されています。
15分の大作で、オランダの画家レンブラントの生涯についての書籍などからインスピレーションを受けて制作されました。
めまぐるしく変わるテンポやメロディーの中に、クラシック音楽の要素とエネルギーに満ちたロックサウンドが同居する、まさにYESらしい楽曲といえるでしょう!