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バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選

美しい衣装を身にまとったダンサーたちの華麗な舞に心奪われる「バレエ」。

ダンスもさることながら、物語が展開していくうえで欠かせない音楽も非常に魅力的で、印象に残る曲ばかりですよね。

今回は、そんなバレエ音楽の中でも特に知名度が高く、バレエに詳しくない方でもきっとどこかで耳にしたことのある名曲ばかりをピックアップ!

ピアノ演奏の動画とともに、曲の背景や魅力をお伝えしていきます。

バレエ音楽はオーケストラで演奏されるのが一般的ですが、今回ご紹介する作品の中には、バレエ音楽をもとにピアノ独奏用作品に編曲したものも含まれています。

原曲との違いも楽しみつつ、バレエの世界をご堪能ください!

バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選

シェヘラザード Op.35Nikolai Rimsky-Korsakov

Rimsky-Korsakov / F. Noack : Scheherazade (1/3) | Florian Noack
シェヘラザード Op.35Nikolai Rimsky-Korsakov

ニコライ・リムスキー=コルサコフは、ロシア五人組の一人として知られ、民族色豊かなオペラや色彩感あふれる管弦楽曲を数多く残しました。

彼の代表作『シェヘラザード Op.35』は、1888年に完成した『アラビアンナイト』の物語をテーマとした交響組曲です。

この作品は鮮やかなオーケストレーションと独奏ヴァイオリンを用いて、物語の世界観を巧みに描き出しています。

4つの楽章はそれぞれ異なる物語を表現しており、聴く者の想像力を刺激します。

本作は音楽的な美しさと物語性で聴衆を魅了し続け、リムスキー=コルサコフの創造性と技巧を示す名曲といえるでしょう。

舞踏への勧誘 Op.65Carl Maria von Weber

PTNA2015コンペ全国決勝/B2カテゴリー 第3位 山田紀子
舞踏への勧誘 Op.65Carl Maria von Weber

ドイツのロマン派音楽の初期に活躍し、ドイツ・ロマンティック・オペラの発展に決定的な役割を果たしたカール・マリア・フォン・ウェーバー。

『舞踏への勧誘 Op.65』は、そんな彼が残したピアノ作品の一つで、『華麗なるロンド』とも呼ばれる人気の高い曲です。

1819年に妻のカロリーネのために作曲され、1821年にパリで初出版された本作は、序奏とコーダを伴うワルツ集の形をとっており、ドラマ的なストーリーを描いています。

細かい音の粒をそろえ優雅さと情熱を表現するのはもちろん、ベルリオーズによる管弦楽版など多彩な編曲にも注目です!

バレエ音楽「ガイーヌ」より「剣の舞」Aram Khachaturian

剣の舞(ハチャトゥリアン)ピアニスト 近藤由貴/Khachaturian Sabre Dance (Gayane) Piano Solo, Yuki Kondo
バレエ音楽「ガイーヌ」より「剣の舞」Aram Khachaturian

アラム・ハチャトゥリャンは、ソ連時代を代表するアルメニア人作曲家です。

彼の代表作であるバレエ音楽『ガイーヌ』からの抜粋『剣の舞』は、途切れることのないエネルギーと緊張感で聴衆を魅了します。

この曲は1942年に作曲され、第二次世界大戦後、西側諸国でも人気を博しました。

さまざまな楽器による編曲が存在し、映画やテレビ番組の背景音楽としても使用されています。

もちろんピアノでも頻繁に演奏されており、発表会曲としても大人気!

アルメニアの民族音楽とダンスへのオマージュが感じられる情熱的な本作は、バレエや民族舞踊に興味のある方にオススメの1曲です。

バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」Pyotr Tchaikovsky

白鳥の湖より「情景」 ピアノ/チャイコフスキーTschaikowsky
バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」Pyotr Tchaikovsky

ロシアの国民的作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが手掛けた不朽の名作、バレエ音楽『白鳥の湖』。

悲劇的な恋に身を投じる白鳥の女王と王子の物語に、チャイコフスキーの美しくも切ないメロディが寄り添います。

『情景』は、白鳥の湖のほとりでの静かなたたずまいを想起させる曲。

オーケストラ版はもちろん、ピアノソロ編曲版も人気を博しています。

3拍子のリズムに乗って、優美ではかげなメロディを奏でてみませんか。

繊細なタッチと豊かな表現力が求められる1曲です。

劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

zen-on piano solo PP-014 メンデルスゾーン:結婚行進曲 全音楽譜出版社
劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンは、初期ロマン派を代表するドイツの作曲家です。

彼の作品は古典主義の様式を尊重しつつ、ロマン主義の感情や想像力を取り入れたものとして知られています。

『劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61』は1842年に発表された作品で、特に『結婚行進曲』は結婚式のBGMとして広く親しまれています。

この曲は華やかで威風堂々とした旋律が特徴的で、妖精たちの楽しげな歓声や恋人たちの幸せな様子を思わせます。

メンデルスゾーンが描く夢のような世界観を、優雅なメロディで表現した名曲を、ピアノ演奏でも楽しんでみてはいかがでしょうか?