バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選
美しい衣装を身にまとったダンサーたちの華麗な舞に心奪われる「バレエ」。
ダンスもさることながら、物語が展開していくうえで欠かせない音楽も非常に魅力的で、印象に残る曲ばかりですよね。
今回は、そんなバレエ音楽の中でも特に知名度が高く、バレエに詳しくない方でもきっとどこかで耳にしたことのある名曲ばかりをピックアップ!
ピアノ演奏の動画とともに、曲の背景や魅力をお伝えしていきます。
バレエ音楽はオーケストラで演奏されるのが一般的ですが、今回ご紹介する作品の中には、バレエ音楽をもとにピアノ独奏用作品に編曲したものも含まれています。
原曲との違いも楽しみつつ、バレエの世界をご堪能ください!
バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選(1〜10)
シェヘラザード Op.35Nikolai Rimsky-Korsakov

ニコライ・リムスキー=コルサコフは、ロシア五人組の一人として知られ、民族色豊かなオペラや色彩感あふれる管弦楽曲を数多く残しました。
彼の代表作『シェヘラザード Op.35』は、1888年に完成した『アラビアンナイト』の物語をテーマとした交響組曲です。
この作品は鮮やかなオーケストレーションと独奏ヴァイオリンを用いて、物語の世界観を巧みに描き出しています。
4つの楽章はそれぞれ異なる物語を表現しており、聴く者の想像力を刺激します。
本作は音楽的な美しさと物語性で聴衆を魅了し続け、リムスキー=コルサコフの創造性と技巧を示す名曲といえるでしょう。
バレエ音楽「コッペリア」より「ワルツ」Léo Delibes

クレマン・フィリベール・レオ・ドリーブが作曲したバレエ音楽『コッペリア』は、E.T.A.ホフマンの短編小説『砂男』からヒントを得て制作されたバレエ作品です。
1870年のパリ初演で大成功を収め、ドリーブのバレエ作曲家としての地位を確立しました。
本作の中でも特に有名な『ワルツ』は、オーケストラ版だけでなくピアノ独奏版も広く親しまれています。
人形が魔法によって動き出すファンタジックなストーリーを、軽快で愉快なメロディが彩ります。
バレエシーンを思い浮かべながら、ワルツのリズムにのせて優雅に演奏しましょう。
バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」Pyotr Tchaikovsky

ロシアの国民的作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが手掛けた不朽の名作、バレエ音楽『白鳥の湖』。
悲劇的な恋に身を投じる白鳥の女王と王子の物語に、チャイコフスキーの美しくも切ないメロディが寄り添います。
『情景』は、白鳥の湖のほとりでの静かなたたずまいを想起させる曲。
オーケストラ版はもちろん、ピアノソロ編曲版も人気を博しています。
3拍子のリズムに乗って、優美ではかげなメロディを奏でてみませんか。
繊細なタッチと豊かな表現力が求められる1曲です。
バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選(11〜20)
劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンは、初期ロマン派を代表するドイツの作曲家です。
彼の作品は古典主義の様式を尊重しつつ、ロマン主義の感情や想像力を取り入れたものとして知られています。
『劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61』は1842年に発表された作品で、特に『結婚行進曲』は結婚式のBGMとして広く親しまれています。
この曲は華やかで威風堂々とした旋律が特徴的で、妖精たちの楽しげな歓声や恋人たちの幸せな様子を思わせます。
メンデルスゾーンが描く夢のような世界観を、優雅なメロディで表現した名曲を、ピアノ演奏でも楽しんでみてはいかがでしょうか?
舞踏への勧誘 Op.65Carl Maria von Weber

ドイツのロマン派音楽の初期に活躍し、ドイツ・ロマンティック・オペラの発展に決定的な役割を果たしたカール・マリア・フォン・ウェーバー。
『舞踏への勧誘 Op.65』は、そんな彼が残したピアノ作品の一つで、『華麗なるロンド』とも呼ばれる人気の高い曲です。
1819年に妻のカロリーネのために作曲され、1821年にパリで初出版された本作は、序奏とコーダを伴うワルツ集の形をとっており、ドラマ的なストーリーを描いています。
細かい音の粒をそろえ優雅さと情熱を表現するのはもちろん、ベルリオーズによる管弦楽版など多彩な編曲にも注目です!
バレエ音楽「マ・メール・ロワ」より「5. 妖精の園」Maurice Ravel

フランスを代表する作曲家モーリス・ラヴェルは、幼年期の記憶や想像力をかきたてる童話の世界を音楽で表現することに長けていました。
特に1908年から1910年にかけて作曲されたピアノ連弾組曲『マ・メール・ロワ』は、シャルル・ペローの『マザー・グースの物語』などを題材とした、ラヴェルならではの繊細で色彩豊かな作品です。
第5曲『妖精の園』は、組曲の終曲を飾るにふさわしい美しい旋律が印象的。
バイオリンの官能的な音色が物語のクライマックスを思わせ、聴く者を童話の世界へといざないます。
『眠れる森の美女』のワンシーンのようにも感じられるこの曲は、フィナーレにふさわしい華やかで幻想的な輝きを放つ本作は、ラヴェルの作品を初めて聴く方にもおすすめの1曲です。
バレエ音楽「白鳥の湖」より「ワルツ」Pyotr Tchaikovsky

ロシアを代表する作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーは、『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』など、数多くの名作バレエ音楽を残しています。
彼のバレエ音楽は、ピアノ独奏用にも数多く編曲されており、中でも『白鳥の湖』より『ワルツ』は人気の1曲。
原曲はオーケストラによって演奏されますが、ピアノ版は軽快なリズムと優雅なメロディが特徴です。
ぜひ原曲と聴き比べながら、ピアノならではの表現を探ってみてください。
軽快なワルツを楽しく、華やかに演奏できるよう練習を重ねましょう!