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バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選

バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選
最終更新:

美しい衣装を身にまとったダンサーたちの華麗な舞に心奪われる「バレエ」。

ダンスもさることながら、物語が展開していくうえで欠かせない音楽も非常に魅力的で、印象に残る曲ばかりですよね。

今回は、そんなバレエ音楽の中でも特に知名度が高く、バレエに詳しくない方でもきっとどこかで耳にしたことのある名曲ばかりをピックアップ!

ピアノ演奏の動画とともに、曲の背景や魅力をお伝えしていきます。

バレエ音楽はオーケストラで演奏されるのが一般的ですが、今回ご紹介する作品の中には、バレエ音楽をもとにピアノ独奏用作品に編曲したものも含まれています。

原曲との違いも楽しみつつ、バレエの世界をご堪能ください!

バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選(1〜10)

バレエ音楽「くるみ割り人形」より「花のワルツ」Pyotr Tchaikovsky

辻井伸行 花のワルツ チャイコフスキー作曲 Tchaikovsky “The Nutcracker” Nobuyuki Tsujii
バレエ音楽「くるみ割り人形」より「花のワルツ」Pyotr Tchaikovsky

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの『バレエ音楽「くるみ割り人形」より「花のワルツ」』。

本作は、クリスマスイブに魔法のくるみ割り人形を贈られた少女クララが、くるみ割り人形とともに甘いお菓子の国へ冒険する物語の第2幕、お菓子の国の住人たちがクララと王子を祝福するダンスシーンで演奏される曲です。

おぼろげながらも華やかな導入部から、盛り上がりを見せ、華麗で情熱的なクライマックスへ至る楽曲は、チャイコフスキーの巧みなオーケストレーションと、バレエの幻想的な世界観を音楽で描き出す才能によって生み出されました。

多彩な楽器の響きが織りなす旋律は、夢見るような美しさと喜びに満ちています。

クリスマスの季節にぴったりの1曲を、ぜひピアノで奏でてみてください。

バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75Sergei Prokofiev

福本真悠:プロコフィエフ バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 作品75より
バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75Sergei Prokofiev

20世紀の重要な作曲家の一人として知られるロシアの作曲家、セルゲイ・プロコフィエフ。

彼は『バレエ「ロメオとジュリエット」』を1935年に作曲し、その後ピアノ独奏のための小品集『バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75』に編曲しました。

この作品は、バレエ音楽の中でも特に有名で印象的なメロディの数々を、ピアノという楽器の新たな魅力とともに聴かせてくれます。

情熱的な恋人たちの出会いや別れ、切ない愛の悲劇など、シェイクスピアの名作の物語や感情が音楽にのせて表現されており、プロコフィエフの天才的な才能を感じずにはいられません。

演奏会用組曲「くるみ割り人形」より「行進曲」Tchaikovsky = Pletnev

1. 行進曲: チャイコフスキー=プレトニョフ「くるみ割人形」より🎄 / March / Tchaikovsky = Pletnev /ピアノ
演奏会用組曲「くるみ割り人形」より「行進曲」Tchaikovsky = Pletnev

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽『くるみ割り人形』の『行進曲』を、ミハイル・プレトニョフがピアノ用に編曲したのが、こちらの『演奏会用組曲「くるみ割り人形」より「行進曲」』です。

オーケストラ版では8曲で構成されていますが、こちらの組曲は7曲を選んで編曲されています。

中でも『行進曲』は、物語の序章を飾るにふさわしい、華やかで祝祭的な雰囲気が印象的。

クリスマスシーズンにぴったりの1曲です。

ピアノならではの味わい深い演奏をお楽しみください。

バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」Pyotr Tchaikovsky

白鳥の湖より「情景」 ピアノ/チャイコフスキーTschaikowsky
バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」Pyotr Tchaikovsky

ロシアの国民的作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが手掛けた不朽の名作、バレエ音楽『白鳥の湖』。

悲劇的な恋に身を投じる白鳥の女王と王子の物語に、チャイコフスキーの美しくも切ないメロディが寄り添います。

『情景』は、白鳥の湖のほとりでの静かなたたずまいを想起させる曲。

オーケストラ版はもちろん、ピアノソロ編曲版も人気を博しています。

3拍子のリズムに乗って、優美ではかげなメロディを奏でてみませんか。

繊細なタッチと豊かな表現力が求められる1曲です。

バレエ音楽「眠れる森の美女」より「ワルツ」Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキー(ディズニー マレフィセント)「眠れる森の美女より」-ワルツ- Pf.三浦コウ
バレエ音楽「眠れる森の美女」より「ワルツ」Pyotr Tchaikovsky

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽『眠れる森の美女』より「ワルツ」。

チャイコフスキーの3大バレエの一つとして知られる『眠りの森の美女』の中でも特に有名なこの『ワルツ』は、プリンセス・オーロラの誕生から100年の眠り、目覚めまでを描いた物語で印象的に用いられています。

オーケストラ版はもちろん、ピアノソロ用にも編曲されており、3拍子のリズムと優雅なメロディを楽しめるアレンジから、テクニックを要する上級者向けの楽譜まで幅広く出版されています。

美しい旋律を奏でる右手と、軽やかなリズムを刻む左手の動きを意識しながら、物語に思いをはせて演奏してみてはいかがでしょうか。

大人から子供まで、ピアノを学ぶ多くの人に親しまれている名曲です。

シェヘラザード Op.35Nikolai Rimsky-Korsakov

Rimsky-Korsakov / F. Noack : Scheherazade (1/3) | Florian Noack
シェヘラザード Op.35Nikolai Rimsky-Korsakov

ニコライ・リムスキー=コルサコフは、ロシア五人組の一人として知られ、民族色豊かなオペラや色彩感あふれる管弦楽曲を数多く残しました。

彼の代表作『シェヘラザード Op.35』は、1888年に完成した『アラビアンナイト』の物語をテーマとした交響組曲です。

この作品は鮮やかなオーケストレーションと独奏ヴァイオリンを用いて、物語の世界観を巧みに描き出しています。

4つの楽章はそれぞれ異なる物語を表現しており、聴く者の想像力を刺激します。

本作は音楽的な美しさと物語性で聴衆を魅了し続け、リムスキー=コルサコフの創造性と技巧を示す名曲といえるでしょう。

バレエ音楽「コッペリア」より「ワルツ」Léo Delibes

クレマン・フィリベール・レオ・ドリーブが作曲したバレエ音楽『コッペリア』は、E.T.A.ホフマンの短編小説『砂男』からヒントを得て制作されたバレエ作品です。

1870年のパリ初演で大成功を収め、ドリーブのバレエ作曲家としての地位を確立しました。

本作の中でも特に有名な『ワルツ』は、オーケストラ版だけでなくピアノ独奏版も広く親しまれています。

人形が魔法によって動き出すファンタジックなストーリーを、軽快で愉快なメロディが彩ります。

バレエシーンを思い浮かべながら、ワルツのリズムにのせて優雅に演奏しましょう。