バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選
美しい衣装を身にまとったダンサーたちの華麗な舞に心奪われる「バレエ」。
ダンスもさることながら、物語が展開していくうえで欠かせない音楽も非常に魅力的で、印象に残る曲ばかりですよね。
今回は、そんなバレエ音楽の中でも特に知名度が高く、バレエに詳しくない方でもきっとどこかで耳にしたことのある名曲ばかりをピックアップ!
ピアノ演奏の動画とともに、曲の背景や魅力をお伝えしていきます。
バレエ音楽はオーケストラで演奏されるのが一般的ですが、今回ご紹介する作品の中には、バレエ音楽をもとにピアノ独奏用作品に編曲したものも含まれています。
原曲との違いも楽しみつつ、バレエの世界をご堪能ください!
- バレエ音楽の名曲|定番のクラシックを紹介
- 【小学生向け】ピアノ発表会で聴き映えする華やかな名曲たち
- 【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】
- 美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
- 【ワルツの名曲】ピアノのために書かれたクラシック作品を一挙紹介!
- 【本日のピアノ】繊細な音色で紡がれる珠玉の名曲・人気曲
- 【中級者】オススメのピアノ連弾曲|かっこいい&華やかな作品を厳選
- 【ピアノ名曲】難しそうで意外と簡単!?発表会にもオススメの作品を厳選
- 【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ
- 【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】
- 【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
- 切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ
- ピアノで弾いてもかっこいい!ヴァイオリンが主役の名曲を厳選
- 【ピアノ変奏曲】偉大な作曲家が手掛けた珠玉の名作を一挙紹介!
もくじ
- バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選
- バレエ音楽「くるみ割り人形」より「花のワルツ」Pyotr Tchaikovsky
- 演奏会用組曲「くるみ割り人形」より「行進曲」Tchaikovsky = Pletnev
- バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75Sergei Prokofiev
- バレエ音楽「眠れる森の美女」より「ワルツ」Pyotr Tchaikovsky
- ボレロMaurice Ravel
- シェヘラザード Op.35Nikolai Rimsky-Korsakov
- 舞踏への勧誘 Op.65Carl Maria von Weber
- バレエ音楽「ガイーヌ」より「剣の舞」Aram Khachaturian
- バレエ音楽「白鳥の湖」より「情景」Pyotr Tchaikovsky
- 劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn
- バレエ音楽「白鳥の湖」より「ワルツ」Pyotr Tchaikovsky
- バレエ音楽「マ・メール・ロワ」より「5. 妖精の園」Maurice Ravel
- 春の祭典Igor Stravinsky
- バレエ音楽「コッペリア」より「ワルツ」Léo Delibes
- バレエ音楽「ジゼル」より「ジゼルのヴァリエーション」Adolphe Adam
- バレエ音楽「ドン・キホーテ」より「キトリのヴァリエーション」Léon Minkus
バレエ音楽をピアノで弾こう!名シーンを彩る珠玉の名曲を厳選
バレエ音楽「白鳥の湖」より「ワルツ」Pyotr Tchaikovsky

ロシアを代表する作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーは、『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』など、数多くの名作バレエ音楽を残しています。
彼のバレエ音楽は、ピアノ独奏用にも数多く編曲されており、中でも『白鳥の湖』より『ワルツ』は人気の1曲。
原曲はオーケストラによって演奏されますが、ピアノ版は軽快なリズムと優雅なメロディが特徴です。
ぜひ原曲と聴き比べながら、ピアノならではの表現を探ってみてください。
軽快なワルツを楽しく、華やかに演奏できるよう練習を重ねましょう!
バレエ音楽「マ・メール・ロワ」より「5. 妖精の園」Maurice Ravel

フランスを代表する作曲家モーリス・ラヴェルは、幼年期の記憶や想像力をかきたてる童話の世界を音楽で表現することに長けていました。
特に1908年から1910年にかけて作曲されたピアノ連弾組曲『マ・メール・ロワ』は、シャルル・ペローの『マザー・グースの物語』などを題材とした、ラヴェルならではの繊細で色彩豊かな作品です。
第5曲『妖精の園』は、組曲の終曲を飾るにふさわしい美しい旋律が印象的。
バイオリンの官能的な音色が物語のクライマックスを思わせ、聴く者を童話の世界へといざないます。
『眠れる森の美女』のワンシーンのようにも感じられるこの曲は、フィナーレにふさわしい華やかで幻想的な輝きを放つ本作は、ラヴェルの作品を初めて聴く方にもおすすめの1曲です。
春の祭典Igor Stravinsky

春の到来を祝う異教の儀式を描いたこの作品は、20世紀の音楽に革命をもたらしました。
複雑なリズムと不協和音の大胆な使用が特徴で、原始的で力強い音楽が展開されます。
オーケストラでは冒頭のファゴットの独奏は、楽器の高音域を使用し、独特の緊張感を生み出しています。
1913年5月の初演時には観客の間で大きな騒動を引き起こしましたが、オーケストラ版とは別に作曲者であるイーゴリ・ストラヴィンスキー2台ピアノ版も存在し、本人編曲であることから複調の仕組みや和声構造などの各楽曲の構造が非常に明確になって、現在では重要なピアノ曲のレパートリーとしても広く演奏されています。
クラシック音楽の常識を覆す革新性に興味がある方におすすめです。
バレエ音楽「コッペリア」より「ワルツ」Léo Delibes

クレマン・フィリベール・レオ・ドリーブが作曲したバレエ音楽『コッペリア』は、E.T.A.ホフマンの短編小説『砂男』からヒントを得て制作されたバレエ作品です。
1870年のパリ初演で大成功を収め、ドリーブのバレエ作曲家としての地位を確立しました。
本作の中でも特に有名な『ワルツ』は、オーケストラ版だけでなくピアノ独奏版も広く親しまれています。
人形が魔法によって動き出すファンタジックなストーリーを、軽快で愉快なメロディが彩ります。
バレエシーンを思い浮かべながら、ワルツのリズムにのせて優雅に演奏しましょう。
バレエ音楽「ジゼル」より「ジゼルのヴァリエーション」Adolphe Adam

アドルフ・アダンは、19世紀フランスの作曲家・音楽教師・音楽批評家として活躍しました。
彼の代表作であるバレエ『ジゼル』より、ヒロインの重要なソロ場面である『ジゼルのヴァリエーション』は、物語の山場を盛り上げる印象的な音楽です。
中世ドイツの村を舞台に、心優しい村娘ジゼルが恋人の裏切りにより亡くなり、ウィリとなって彼を救うという悲劇的な愛の物語。
主人公の純粋な愛情と悲しみ、そして強い意志が表現された曲です。
特に、踊りを愛するジゼルの無邪気さや喜びが感じられるフレーズは、彼女の人間性を象徴しているでしょう。