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【エフェクター弾き比べ】BIG MUFF PiとFISHING IS AS FUN AS FUZZどっちがいい?

【エフェクター弾き比べ】BIG MUFF PiとFISHING IS AS FUN AS FUZZどっちがいい?
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【エフェクター弾き比べ】BIG MUFF PiとFISHING IS AS FUN AS FUZZどっちがいい?

【エフェクター弾き比べ】BIG-MUFF-Pi(ビッグマフ・ピーアイ)とFISHING-IS-AS-FUN-AS-FUZZ(フィッシング・イズ・アズ・ファン・アズ・ファズ)どっちがいい?

ファズペダルといえばファズフェイス系やファズファクトリー系なども人気ではありますが、やはりMUFF系を無視することはできないはずです。

あのバンドアンサンブルから抜けない感じや、小型ペダルが台頭してるこの時代に不似合いなサイズ、全てが愛おしい……。

とはいえ、練習やライブに行く際、極力荷物を減らしたいのも事実(BIG MUFFは筐体が大きいのです)。

今回は、Electro-Harmonix(通称:エレハモ)の現行品BIG MUFF Pi(ビッグマフ・ピーアイ)と、熊のイラストが特徴的なNINEVOLT PEDALSのFISHING IS AS FUN AS FUZZ(フィッシング・イズ・アズ・ファン・アズ・ファズ)を比較し、レビューしたいと思います。

Electro-Harmonix|BIG MUFF Pi

Electro-Harmonix|BIG MUFF Pi

http://www.kcmusic.jp/ehx/big-muff-pi.html

見た目はアルミ製のデカイ箱で、角張った独特なフォントは心惹かれる物がありますね。

ツマミを12時では皆が想像するマフ系サウンドで、ジリジリとした歪みに6弦をグリッサンドした際の雄牛の様な低音の効いた声色が印象的です。

メタル系とは異なるドンシャリサウンドで、コード感も悪くはないのですが、なかなか使い所が限られる感があります。

ゲイン(sustain)を下げていけばクランチ風なサウンドにもなりますが、チープにジャキジャキと言うのでBOSS BD-2に代表するクランチサウンドを求めて鳴らしてはいけません。

そしてゲインを12時以上にしていくと、ピッキングする度にピックの当たるカシュという音が目立ち、家用のアンプですらフィードバックを否応なく鳴らす事が可能です。

コード感というより単音を弾いた時のみバンドアンサンブルの中で姿を表します。

トーンを上げ、ゲインも最大にすればゆらゆら帝国の坂本氏の様な攻撃的なサウンドになって、後にも先にもつないだペダルの存在はない物とする程のエフェクトです。

しかし、ボリュームツマミを最大にしても物足りなさを感じてしまうのも事実でしょう。

歪み過ぎる故、抜けが悪くなり一人で弾いている際は気になりませんがバンドで合わせるとボリュームツマミを一周半以上させたい気持ちに駆られますね。

オススメセッティング

Electro-Harmonix|BIG MUFF Pi オススメセッティング

ファズなら歪むべし、とゲインをあげていくと抜けが悪くなります。

とするとボリュームとトーンをあげざるを得ませんね。

結果的に「フルテン」という潔いセッティングですが、これがBIG MUFFの暴力的な音を感じる事ができてオススメです。

これでも抜けが足りないと感じれば、TS系のオーバードライブでミッドブーストをしてやれば大丈夫なはずです。

NINEVOLT PEDALS|FISHING IS AS FUN AS FUZZ

NINEVOLT PEDALS|FISHING IS AS FUN AS FUZZ

http://lepintl.jimdo.com/

少し文字数の多い型番と熊のイラストが特徴的ですね!

ペダルのサイズは俗に言うMXRサイズという感じで一般的なサイズだと思います。

ツマミを全て12時にした際のBIG MUFF Piとの差はややゲイン量が少なく、そして少し低音が出てきます。

これはFISHING IS AS FUN AS FUZZがBIG MUFFの中でもロシアンマフ、シビルウォー期コンセプトに作られているからでしょう。

ロシアンマフはベーシストにも愛されている事からも分かるように通常のMUFFよりも低音が出るのが特徴でBASS BIG MUFFがロシアンマフを基に作られているという話もあります。

しかしながら、出音は紛れもなくMUFF系です。

トーンとゲインを上げた時は問題なく攻撃的で、なおかつ現行BIG MUFF Piよりも音量が少し出ます…!

これはBIG MUFFユーザーからするとうれしいことではないでしょうか?

しかも値段もBIG MUFFよりも少々安いのです。

Amazonでは2016年7月時点で7,200円で、これに対しElectro-HarmonixのBIG MUFF Piは12,000円程度です。

オススメセッティング

NINEVOLT PEDALS|FISHING IS AS FUN AS FUZZ オススメセッティング

暴れる様なファズサウンドを求めるのでしたら、BIG MUFF Piと同様フルテンにしていただいて良いのですが、太く抜けるリードを目指すならばこのくらいのセッティングがオススメです。

シングルコイルで弾けば鋭く、しかし太いサウンドになりますし、ハムバッカーならば図太いファズサウンドを得られます。

ソロの時などに踏めばマスシス氏の様な突き抜けるソロになるはずです。

(マスシス氏は常にオンのようです)

最後に

「BIG MUFF Pi」と「FISHING IS AS FUN AS FUZZ」

コストパフォーマンス的にも、出音の使い易さからもMUFF系の初心者は間違いなく、NINEVOLT PEDALS FISHING IS AS FUN AS FUZZを選んだ方が良いと思います。

しかし、歴代愛されてきた元祖サウンドを求めるならば、間違いなくElectro-Harmonix BIG MUFF Piを選んでいただきたいです。

最近のモデルでは、歴代のモデルとは変わり電源アダプターがピンジャックではなく、一般的なジャックになっていたりと少し使いやすくなっています。

何よりも見た目が抜群に良いですね!

この記事を読んでいただいて、少しでもファズエフェクターに興味を持っていただけるなら幸いです。

ライタープロフィール

pop-goat

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