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【8ビットのすすめ】チップチューンの名曲まとめ

Chiptune、チップチューンというなんだか可愛らしい名前の音楽ジャンルを皆さんはご存じでしょうか。

主に80年代に誕生したパーソナルコンピューターやファミコン、ゲームボーイといった家庭用ゲーム機に使用されていた音源チップを用いて作られるジャンルの総称で、ピコピコした電子音が特徴のサウンドで構成されています。

とはいえ、実際にはチップチューンの手法を用いた幅広い音楽が生まれていることもあって、一筋縄ではいかない興味深いジャンルなのですね。

今回の記事では、そんなチップチューンの代表的なアーティストたちによる名曲を幅広い視点でお届けします!

チップチューンに最近興味を持ったという方も、ぜひご覧ください。

【8ビットのすすめ】チップチューンの名曲まとめ(1〜20)

Missing YouTrash80

アメリカはカリフォルニア州、サンディエゴ出身のTrash80さんもまた、チップチューンの歴史における先駆的なアーティストとして知られる存在です。

ゲームボーイをMIDIシーケンサーとして扱えるデバイス「ArduinoBoy」を発表、2020年には音楽制作ツール「Dirtywave M8」を開発するなど、ミュージシャンとしてだけではなくハード面においても多彩な才能を発揮していることでも有名ですね。

そんなTrash80さんの楽曲『Missing You』は、2008年に発表されたEP作品『Icarus』に収録されている楽曲です。

シンプルなエレクトロビートの中で、主旋律をチップチューン的な音色が奏でるといったタイプの楽曲で、タイトルからも連想できるようにどこか切ない響きを持ったメロディが心地良いです。

メロディの良さに重きを置いた作風ですし、後半以降のドラマチックな盛り上がりも含めて楽曲自体が優れていることは、実際に聴いていただければ確実に理解できるはず!

ChiptuneDubmood

言葉で表現する前に、曲のタイトルがすべてを物語りますね。

1996年というかなり早い段階からインターネット上にてチップチューンを発表、オリジネイターとして尊敬を集めているスウェーデン人のdubmoodさん。

2020年代の現在もバリバリの現役としてDJやプロデューサー、リミキサーとしても活躍しているdubmoodさんが2013年に7インチシングルとしてリリースした『Chiptune』は、シンプルにチップチューンの魅力を味わえる王道のスタイルを持った楽曲です。

とりあえずチップチューンなる音楽を聴いてみたい、という方にもおすすめですよ!

SpectraChipzel

1991年生まれ、北アイルランド出身のChipzelさんはゲームボーイを用いたチップチューンを作り出すことで知られるアーティストであり、ビデオゲームの作曲家として多数のタイトルを手掛けている才能あふれる女性作曲家です。

10代半ばにしてチップチューンの制作を始めたという彼女は、2010年にはデビューアルバム『Disconnected』をリリースするなど早熟な才能を開花。

ライブ出演などで名を馳せつつ、冒頭で述べたようにビデオゲームのサウンドトラックも手掛けるという幅広い活動を行っているのですね。

そんな彼女が2013年に発表したアルバム『Spectra』は、後にアルバムの内容に基づいた形で作られたという同タイトルのレーシングゲームのサウンドトラックとして起用されており、本稿で紹介している楽曲はその表題曲です。

トレードマークと言えるゲームボーイ用のシーケンサー「LSDJ」で作られたダイナミックかつクールなチップチューンであり、BPM緩めのダンスミュージックとしても楽しめそうですね!

Rock My EmotionsKitsune²

2007年にカナダ出身の作曲家にしてグラフィックデザイナーの顔を持つDave Remmlerさんによって設立されたエレクトロニックミュージック系の音楽を扱うレーベル「LapFox Trax」は、チップチューン界隈ではもちろんMAD動画の素材としても人気の高い楽曲を多くリリースしていることで知られています。

その別名義である「Kitsune²」はチップチューンに特化した楽曲を発表しており、本稿で取り上げている楽曲『Rock My Emotions』はその代表作の一つ。

2009年リリース作品のアルバム『Squaredance』に収録されている『Rock My Emotions』ですが、オリジナルの音源はYouTube上にて178万回をこえる再生数を記録するほどの人気を得ています。

ニコニコ動画におけるMAD動画の素材として多くのクリエイターが起用、オリジナルではなくそこからこの楽曲を知ったという方も多くいるようですね。

原曲は非常に洗練された完成度の高いチップチューンで、どこか切ないメロディがいかにも古き良きゲームサウンドといった趣。

ニコニコ動画などがお好きであれば、もしかしたらこの曲が原曲だと知らずに聴いていた方もいらっしゃるかもしれませんね。

I Am A Fuckoka RaverUSK

なんとも強烈なインパクトのタイトルですが、こちらは京都府は西院を拠点とする8bit Music作曲家、USKさんが2010年に発表したEP作品『I Am A Fuckoka Raver』の表題曲です。

もともとはロックやパンクが好きでベースを弾いていたというUSKさんは2000年代にテクノに目覚め、後にチップチューンと出会ってサウンド改造したゲームボーイを用いてハードコアなチップチューンを提示、強烈なライブパフォーマンスも相まって世界的に注目されているアーティストなのですね。

あの老舗レーベル「8bitpeoples」から作品を発表した経歴も相まって、シーンにおける重要なアーティストでありつつ孤高の立ち位置で活躍するUSKさんの個性は、こちらの名曲を聴けばなんとなく理解できるはず。

ブレイクコア的な混沌の中にもチップチューン特有のレトロでチャーミングなメロディが聴きとれる、というセンスが素晴らしいですね。