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【8ビットのすすめ】チップチューンの名曲まとめ

Chiptune、チップチューンというなんだか可愛らしい名前の音楽ジャンルを皆さんはご存じでしょうか。

主に80年代に誕生したパーソナルコンピューターやファミコン、ゲームボーイといった家庭用ゲーム機に使用されていた音源チップを用いて作られるジャンルの総称で、ピコピコした電子音が特徴のサウンドで構成されています。

とはいえ、実際にはチップチューンの手法を用いた幅広い音楽が生まれていることもあって、一筋縄ではいかない興味深いジャンルなのですね。

今回の記事では、そんなチップチューンの代表的なアーティストたちによる名曲を幅広い視点でお届けします!

チップチューンに最近興味を持ったという方も、ぜひご覧ください。

【8ビットのすすめ】チップチューンの名曲まとめ(1〜20)

Killer PillerGoto80

スウェーデンが生んだチップチューンのパイオニア、Goto80さん。

1981年生まれで本名はAnders CarlssonさんというGoto80さんは、1990年代から音楽活動を続けているベテランであり、2000年代初頭という速い段階からチップチューンを多くのリスナーに紹介し、さらにはるゲームボーイ用の音楽制作ソフト「Little Sound Dj」を用いたライブを早くから実践するなどまさに先駆的な存在として知られているアーティストなのですね。

多作家であり、チップチューンのみならずさまざまなエレクトロニックミュージックを公開しているGoto80さんですが、本稿で取り上げている楽曲『Killer Piller』は2007年に発表されたEP作品『Zyndabox』に収録されているもので、サブスクリプションなどでも人気のチップチューンです。

2014年に発表されたコンピレーション盤『0407』の1曲目を飾る曲でもあり、ノスタルジックなイントロから畳みかけるような爆速ピコピコビートが展開する様は、フロア向けでもありますしドライブやワークアウトのBGMとしてもよさそうですね!

Overlapping SpiralSaitone

Saitone – Overlapping Spiral (dir: VJ Reel)
Overlapping SpiralSaitone

日本人アーティストのサイトーンさんは、国内のチップチューンおよびエレクトロニカ系のシーンにおいて活躍しているミュージシャンです。

ゲームボーイなどを用いた楽曲を制作する一方でリミックスなどの仕事にも積極的に携わっており、クレジットでサイトーンさんの名前を見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなサイトーンさんが2008年にリリースした名盤『Overlapping Spiral』の収録曲から、今回はMVも作成された名曲『Overlapping Spiral』を紹介します。

サイトーンさんいわく「チップトロニカ」と称する音楽性の強みが存分に発揮された、チップチューン的要素とエレクトロニカの方法論を巧みに融合したサウンドはそれほどチップチューンに興味がないクラブミュージック好きにも響くはず。

SAMURAIサカモト教授

サカモト教授、とは何とも大胆なアーティスト名ですが、本名は坂本健太郎さんというサカモト教授は1980年生まれのミュージシャンであり、京都大学時代はあのヒャダインこと前山田健一さんと学部こそ違えど同級生だったのだとか。

幼い頃からピアノを習い絶対音感を持つというサカモト教授さんですが、なんといってもファミコンが上に乗ったマスクを着用して、そのファミコンに差し込んだソフトのゲーム音楽をチップチューンとして演奏する、という独創的すぎるスタイルが特徴的ですよね。

あの坂本美雨さんと「サカモト兄妹」なるユニットを結成するなど、チップチューンにとらわれないさまざまな活動を続けるサカモト教授さんが2011年にリリースしたオリジナルアルバム『SKMT』の中から、今回はオープニングを飾る名曲『SAMURAI』を紹介しましょう。

ファミコン的なピコピコサウンドとどこか郷愁を誘うメロディ、よくよく聴くとダンサンブルなベースラインも実にクールで、ダンスミュージックとしても素晴らしいクオリティとなっています。

純粋なチップチューンにはちょっと抵抗があるかも……という方にもおすすめですよ!

8 BytesUnicorn Kid

曲名の『8 Bytes』とは何ぞや、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、バイトとはコンピューターにおける情報量の単位を示すもので、専門家や理系の方でない限りは、あまり生活していて意識するものではない言葉ではありますよね。

何ともユニークなタイトルを冠した楽曲を発表したこちらのユニコーン・キッドさんは、1991年生まれでスコットランド出身のエレクトロニックミュージック~チップチューンを主に扱う音楽家です。

15歳の若さで作曲を始めチップチューンの人気を盛り上げながらも、メジャー契約後はさらに大きな注目を集めて若きエレクトロニックミュージックのアーティストとして活躍するも2014年には残念ながらユニコーン・キッドとしての活動を終了させていますが、現在も違った形で音楽シーンにおいて活動を続けているのですね。

そんなユニコーン・キッドさんの楽曲『8 Bytes』は、2009年に彼が18歳にして自主的にリリースしたEP作品『Lion Hat』に収録されている曲で、どこかノスタルジックなメロディが心に残るポップなチップチューン。

用いた方法論がチップチューンであったというだけで、ジャンルは関係なく優れたソングライターとしての才能を感じさせる名曲です!

AdventureDisasterpeace

チップチューンに限らず、多くのゲーム音楽や映画のサントラなどに曲を提供しているアメリカの作曲家、ディザスターピースことリチャード・ブリーランドさん。

傑作と名高いパズルプラットフォーマー『FEZ』のサウンドトラックもディザスターピースさんが手掛けており、本稿で取り上げている楽曲『Adventure』はその1曲目を飾る曲。

レトロゲームのタイトル画面にいかにも流れていそうなタイプの曲であり、レトロゲーム世代であれば実際にゲームの内容を知らずとも何となく親近感を覚えてしまうのでは?

Her Lazer Light EyesNullsleep

1980年生まれで現在ニューヨークを拠点として活躍しているNullsleepさんは、1999年に古き良きビデオゲームの影響を受けたチップチューンを主にリリースしている老舗のレーベル「8bitpeoples」の設立者の1人であり、主任ディレクターでありアーティストとしても作品をリリースしているシーンにおいて重要な存在です。

そんなNullsleepさんが発表してきた楽曲の中でも、人気の高い『Her Lazer Light Eyes』を紹介しましょう。

2007年にリリースされたEP作品『Electric Heart Strike』の1曲目に収録されている楽曲なのですが、この曲はとにかく主旋律のメロディが素晴らしい!

日本人好みのノスタルジックでどこか切ないメロディですし、シンプルな作りでまさに王道のチップチューンと言えるスタイルを持った楽曲ですから、初心者の方にも大推薦な名曲ですね!