【8ビットのすすめ】チップチューンの名曲まとめ
Chiptune、チップチューンというなんだか可愛らしい名前の音楽ジャンルを皆さんはご存じでしょうか。
主に80年代に誕生したパーソナルコンピューターやファミコン、ゲームボーイといった家庭用ゲーム機に使用されていた音源チップを用いて作られるジャンルの総称で、ピコピコした電子音が特徴のサウンドで構成されています。
とはいえ、実際にはチップチューンの手法を用いた幅広い音楽が生まれていることもあって、一筋縄ではいかない興味深いジャンルなのですね。
今回の記事では、そんなチップチューンの代表的なアーティストたちによる名曲を幅広い視点でお届けします!
チップチューンに最近興味を持ったという方も、ぜひご覧ください。
もくじ
- 【8ビットのすすめ】チップチューンの名曲まとめ
- Magical 8bit TourYMCK
- MEOWAnamanaguchi
- A Girl I KnowSabrepulse
- ukigumoヒゲドライバー
- SpacemanKola Kid
- Missing YouTrash80
- SpectraChipzel
- Rock My EmotionsKitsune²
- ChiptuneDubmood
- PULSE FIGHTERm7kenji x TORIENA
- Killer PillerGoto80
- コンピューター・ゲーム “サーカスのテーマ”Yellow Magic Orchestra
- I Am A Fuckoka RaverUSK
- SAMURAIサカモト教授
- Overlapping SpiralSaitone
- 8 BytesUnicorn Kid
- AdventureDisasterpeace
- Her Lazer Light EyesNullsleep
- Traveling By NightS.H.E
- Hexadecimal GenomeBit Shifter
- Rainbow TylenolKitsune²
- Dubmood is a Robot (Dubmood Edit)zabutom
- DMG GuitarAnimal Style
- Vacation Wasteland (Full Album)Slime Girls
- MikuAnamanaguchi
- 輝きよわたしの手に(怪盗YMCKのテーマ)YMCK
- The Geeks Will Inherit The EarthI Fight Dragons
- Rage Against the IndustryUSK
- Story of the ConstellationsRushJet1
- Sitting DownPsilodump
- Chip On Your Shoulder8 Bit Weapon
- Rise of the Obsidian InterstellarRichard Vreeland
- AudiosurfRandom
- Children Of DOS777minus111
- By Your SideS.H.E
- NautilusThe Depreciation Guild
- Rainy Day Inside GamesTwilight Electric
- Out Of SpaceUoki-Toki
- mYMelodyStu
- Reformat The PlanetBit Shifter
- SyncDisasterpeace
- MärgspikDorothy’s Magic Bag
【8ビットのすすめ】チップチューンの名曲まとめ(1〜20)
Magical 8bit TourYMCK

チップチューンというジャンルの中でも飛び抜けた知名度を誇り、日本のみならずグローバルな活躍を見せるグループ、YMCK。
アルバムのアートワークのみならずアーティスト自身もドット絵で書かれたイラストを起用、確固たるコンセプトを武器にインディーズ時代から名をはせていた3人組で、2008年にはメジャーデビューを果たしています。
メンバーのYokemuraさんが開発した「Magical 8bit Plug」と呼ばれるプラグイン形式のソフトウェアシンセサイザーの存在はチップチューンの発展に大いに貢献していますし、同時に大型フェスへの出演やリミックス仕事も精力的にこなしており、チップチューンの枠内をこえた活躍を続けているのですね。
そんなYMCKには多くの代表曲が存在していますが、今回紹介しているのは2004年にインディーズにてリリースした実質的なデビューアルバム『ファミリーミュージック』に収録されている楽曲で、ビートルズ風のタイトルに思わずにやりとしてしまいます。
イントロから懐かしさ満点のピコピコサウンドに、キュートなMidoriさんのボーカルでポップなメロディが歌われるという展開は、チップチューンを聴いたことがない方であれば驚かれるかもしれませんね。
ドット絵アニメーションが楽しいMVも合わせて、ぜひチェックしてみてください!
MEOWAnamanaguchi

アナマナグチ、という何だか不思議な語感のバンド名だけでも興味を掻き立てられますが、アメリカで活動する彼らはいわゆるロックバンド的なフォーマットでありながら、海外のファミコンであるNESとゲームボーイのサウンドを用いたチップチューンを鳴らすグループなのです。
日本でも来日公演が実現するなど高い人気を誇っており、あの初音ミクとコラボレーションした『Miku』という楽曲はYouTube上にて3,700万回以上もの再生数を記録しているのですね。
今回紹介している楽曲は、2013年の1月に公開された『MEOW』です。
古き良きゲームミュージックのみならず、日本の渋谷系や中田ヤスタカさんの音楽にも影響を受けたという彼らならではの、遊び心満点かつロック的なダイナミズムをも楽しめるノリノリのインストゥルメンタルミュージックは一度体験したらクセになってしまうかも!?
謎の日本語が飛び交うMVも必見ですから、曲とともにぜひ楽しんでくださいね。
A Girl I KnowSabrepulse

チップチューンにおけるパイオニア的な存在であり、ドラムンベースやダブステップなどさまざまなエレクトロニックミュージックをブレンドさせたサウンドで名を馳せるSabrepulseさん。
2000年代半ばより作品をリリースし始めた彼の音楽性は、特に初期は「LSDj」を用いて作曲されたものがほとんどであり、チップチューンの黎明期から追いかけている音楽ファンにとっては周知の存在なのですね。
現在は冒頭でも触れたようにチップチューンの要素も残しつつ、洗練されたドラムンベース的なトラックを生み出している多作なSabrepulseさんのディスコグラフィの中でも、こちらで紹介している『A Girl I Know』はチップチューン好きにはたまらない逸品です!
2006年に発表されたアルバム『Chipbreak Wars』の収録曲で、アルバムのタイトル通り英国流チップチューンの粋を心ゆくまで楽しめますよ。
一筋縄ではいかない楽曲展開も素晴らしいですね!
ukigumoヒゲドライバー

日本の代表的なチップチューンアーティストとして、ヒゲドライバーさんの名前は挙げざるをえないでしょう。
今やチップチューンに限らず他のアーティストへの楽曲の提供や編曲家としての参加など、幅広い分野で活躍するヒゲドライバーさんは2005年よりインターネット上にて自身が手掛けた音楽の公開をスタートさせました。
Windows XPの効果音だけを用いて制作された楽曲『Hello Windows』がニコニコ動画で話題を呼び、一躍ネット上において知名度を上げます。
その後は怒涛の如く作品をリリースして精力的な活動を続けるヒゲドライバーさん、2020年には人気声優の小澤亜李さんと結婚したことも記憶に新しいですよね。
そんな個性的な才能を持つヒゲドライバーさんが2009年に発表したセカンドアルバム『ヒゲドライバー2UP』に収録されている、人気曲『ukigumo』を紹介しましょう。
どこか切ないイントロから一気に疾走していくとびきりのキラーチューンで、チップチューンとしてのはっちゃけたアプローチもさることながら、耳に残るメロディラインはさすがの一言ですよね。
SpacemanKola Kid

やや珍しいロシア出身のブレイクコア、チップチューン系のプロデューサーであるコーラ・キッドさん。
チップチューンらしい音色に強烈なブレイクコアのビートを取り入れたサウンドは、ノスタルジックな雰囲気でありながらもカオティックという独自の雰囲気を演出しているのですね。
本稿で取り上げている楽曲『Spaceman』は、2012年にリリースされたEP作品『Rave to the Grave』からの1曲。
3分弱の中で詰め込まれた情報量は多く、激しいブレイクビーツの上で可愛らしいチップチューンのメロディが鳴り響く様は実におもしろいです。
楽曲後半、タガが外れたように暴走する展開も聴きどころですよ!
Missing YouTrash80

アメリカはカリフォルニア州、サンディエゴ出身のTrash80さんもまた、チップチューンの歴史における先駆的なアーティストとして知られる存在です。
ゲームボーイをMIDIシーケンサーとして扱えるデバイス「ArduinoBoy」を発表、2020年には音楽制作ツール「Dirtywave M8」を開発するなど、ミュージシャンとしてだけではなくハード面においても多彩な才能を発揮していることでも有名ですね。
そんなTrash80さんの楽曲『Missing You』は、2008年に発表されたEP作品『Icarus』に収録されている楽曲です。
シンプルなエレクトロビートの中で、主旋律をチップチューン的な音色が奏でるといったタイプの楽曲で、タイトルからも連想できるようにどこか切ない響きを持ったメロディが心地良いです。
メロディの良さに重きを置いた作風ですし、後半以降のドラマチックな盛り上がりも含めて楽曲自体が優れていることは、実際に聴いていただければ確実に理解できるはず!