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【8ビットのすすめ】チップチューンの名曲まとめ

Chiptune、チップチューンというなんだか可愛らしい名前の音楽ジャンルを皆さんはご存じでしょうか。

主に80年代に誕生したパーソナルコンピューターやファミコン、ゲームボーイといった家庭用ゲーム機に使用されていた音源チップを用いて作られるジャンルの総称で、ピコピコした電子音が特徴のサウンドで構成されています。

とはいえ、実際にはチップチューンの手法を用いた幅広い音楽が生まれていることもあって、一筋縄ではいかない興味深いジャンルなのですね。

今回の記事では、そんなチップチューンの代表的なアーティストたちによる名曲を幅広い視点でお届けします!

チップチューンに最近興味を持ったという方も、ぜひご覧ください。

【8ビットのすすめ】チップチューンの名曲まとめ(1〜20)

8 BytesUnicorn Kid

曲名の『8 Bytes』とは何ぞや、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、バイトとはコンピューターにおける情報量の単位を示すもので、専門家や理系の方でない限りは、あまり生活していて意識するものではない言葉ではありますよね。

何ともユニークなタイトルを冠した楽曲を発表したこちらのユニコーン・キッドさんは、1991年生まれでスコットランド出身のエレクトロニックミュージック~チップチューンを主に扱う音楽家です。

15歳の若さで作曲を始めチップチューンの人気を盛り上げながらも、メジャー契約後はさらに大きな注目を集めて若きエレクトロニックミュージックのアーティストとして活躍するも2014年には残念ながらユニコーン・キッドとしての活動を終了させていますが、現在も違った形で音楽シーンにおいて活動を続けているのですね。

そんなユニコーン・キッドさんの楽曲『8 Bytes』は、2009年に彼が18歳にして自主的にリリースしたEP作品『Lion Hat』に収録されている曲で、どこかノスタルジックなメロディが心に残るポップなチップチューン。

用いた方法論がチップチューンであったというだけで、ジャンルは関係なく優れたソングライターとしての才能を感じさせる名曲です!

AdventureDisasterpeace

チップチューンに限らず、多くのゲーム音楽や映画のサントラなどに曲を提供しているアメリカの作曲家、ディザスターピースことリチャード・ブリーランドさん。

傑作と名高いパズルプラットフォーマー『FEZ』のサウンドトラックもディザスターピースさんが手掛けており、本稿で取り上げている楽曲『Adventure』はその1曲目を飾る曲。

レトロゲームのタイトル画面にいかにも流れていそうなタイプの曲であり、レトロゲーム世代であれば実際にゲームの内容を知らずとも何となく親近感を覚えてしまうのでは?

Traveling By NightS.H.E

チップチューンの方法論を用いながらも、自身のオリジナルな音楽性を作り上げているアーティストは多く存在しています。

スウェーデン出身のアーティスト、Lain Trzaskaさんによるソロプロジェクト「she」はチップチューンの世界においては古参とも言える存在であり、8ビットやファミコンの音源などを用いながらも生楽器や女性ボーカルなどチップチューンにとらわれない音楽性を提示、エレクトロディスコやダンスパンクとしても高いクオリティを誇る楽曲を生み出しているのですね。

2008年にリリース、翌年にはメジャーデビュー作として日本で改めて発売されたアルバム『Coloris』に収録された『Traveling By Night』は、チップチューンの要素を持ったエレクトロディスコといった趣で、女性の声ネタやダンサンブルなビート、途中で日本の駅のアナウンスなどがさらりと盛り込まれた遊び心など、sheの持つ豊かな才能を味わえる逸品です。

純粋なチップチューンを求める方には不向きかもしれませんが、こういったアプローチもあるという意味でもぜひチェックしてみてほしいですね!

Her Lazer Light EyesNullsleep

1980年生まれで現在ニューヨークを拠点として活躍しているNullsleepさんは、1999年に古き良きビデオゲームの影響を受けたチップチューンを主にリリースしている老舗のレーベル「8bitpeoples」の設立者の1人であり、主任ディレクターでありアーティストとしても作品をリリースしているシーンにおいて重要な存在です。

そんなNullsleepさんが発表してきた楽曲の中でも、人気の高い『Her Lazer Light Eyes』を紹介しましょう。

2007年にリリースされたEP作品『Electric Heart Strike』の1曲目に収録されている楽曲なのですが、この曲はとにかく主旋律のメロディが素晴らしい!

日本人好みのノスタルジックでどこか切ないメロディですし、シンプルな作りでまさに王道のチップチューンと言えるスタイルを持った楽曲ですから、初心者の方にも大推薦な名曲ですね!

Hexadecimal GenomeBit Shifter

2001年から活動を開始したニューヨークを拠点とするBit Shifterさんは、アンダーグラウンドにおいてチップチューンを軸とした音楽を提供、シーンを盛り上げているアーティストの1人です。

2017年に発売されたチップチューンのガイド本「チップチューンのすべて All About Chiptune:ゲーム機から生まれた新しい音楽」においてBit Shifterさんさんのインタビューが掲載されるなど、日本でもチップチューン好きの間では知られた存在なのですね。

そんなBit Shifterさんが2006年にリリースしたEP作品『Information Chase』に収録されている『Hexadecimal Genome』は、これぞ王道のチップチューンといったサウンドを楽しめる名曲です。

他ジャンルのアレンジを加えたものではなく、純然たるチップチューンがお好きな方におすすめですよ!