目を閉じて歌う時、声への影響はあるの?
テレビやコンサート会場で歌っている人気アーティストを観ると目を閉じて歌っていることが多いと感じている方は多いのではないでしょうか?
今回は目閉じて歌うことに対するメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
目を閉じて歌う
「発声練習や歌うとき、目を閉じると、どういう声になるの?」
そこには、メリットとデメリットがあります。
目を閉じると、自分の体の中への感覚を研ぎ澄ますことができる、というメリットがありますが、視界が閉ざされると空間をイメージできなくなるので、声が前に飛ばなかったり、口の中だけで声を作ってしまうデメリットが生まれます。
さらに、目を閉じて発声練習をすると、高音で「声が詰まる」状態になる人が多いのです。
その理由は、ノドの奥の方で声を作る意識が強く、口が開かなくなり、解放感をもって声を出せなくなってしまうからです。
音程をすごく気にして「音をちゃんと取らなきゃ!」と、気にし過ぎてしまっている人に、特に強くその傾向がみられます。
基本、目は開けて歌う
「気持ちのよい声」は、喉を開けて目を開いて、気持ちもリラックスした時に生まれます。
そして、声は空間に響いて、皆さんの耳に届きます。
響きを口の中だけに閉じ込めずに、目の前の空間に広げてあげます。
表現の演出上、もし、目を閉じて声を出すときは、きちんと、口を開けているかを意識してみてください。
頭の中で描いている自分の口の大きさと、実際に開いている口の大きさには、意外にギャップがあるもの。
出かける前に鏡の前に立ち、自分の姿をチェックするように、歌う時も常に客観的に自分を見つめるとよいのです。