ゲド戦記の歌。主題歌・挿入歌
アメリカの作家アーシュラ・K・ル=グウィンによる原作が映画化されたのが「ゲド戦記」。
監督の名前は宮崎吾朗。
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」など数々の名作を生み出してきた宮崎駿の、実の息子です。
「ゲド戦記」を観てみるとやはり、父親の影響を受けているようなシーンが多々あります。
しかしそれだけじゃない、何か宮崎吾朗のあふれ出すような感情が伝わってくるのも事実です。
今回この記事では「ゲド戦記」の主題歌、挿入歌をまとめてみました。
作品の世界観に合った美しいものばかりですので、ぜひ全てを聴いてみてください。
ゲド戦記の歌。主題歌・挿入歌(1〜10)
旅路寺嶋民哉

ハイタカとアレンがテナーの家に向かうシーンや、アレンが竜となったテルーに乗っている時などで使用された楽曲です。
少し悲しげなピアノソロで汎用性が高いためか、ストーリーのテーマと親和性が高いのか、劇中で度々使用されています。
サウンドトラックの4曲目に収録されているピアノカバーもされるほどの人気曲ですよ。
ナナカマド手嶌 葵

ナナカマドと聞いて、みなさんピンときますか?
ナナカマドとは、バラ科の落葉高木のひとつ。
紅く染まる紅葉や、真っ赤なかわいらしい実をつけるといわれています。
そんな高木を想像しながらぜひ聴いてほしいのがこちら。
跳ねるようなメロディがとてもかわいらしく聴こえてきませんか?
ナナカマドとともに成長していく自分をつづった歌詞は、とき間の流れを感じ切なくなること間違いなし。
テルーの唄(歌集バージョン)手嶌 葵

主題歌ではなく劇中の挿入歌なのですが、「ゲド戦記」といえば多くの人がこの曲を思い浮かべるのではないでしょうか?手嶌葵の歌声を耳にしたプロデューサーの鈴木敏夫が、萩原朔太郎の詩「こころ」を思い浮かべ、その詩に着想を得て作詞されたのがこの曲です。
まさにこの映画のイメージを決定づけた、「運命に導かれて生まれた曲」と呼べるかもしれません。
街寺嶋民哉

アイリッシュな雰囲気ただよう、異国感あふれる1曲です。
このサウンドトラックは日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞経験のある、熊本出身の作曲家。
中高時代はトランペットに慣れ親しんだが、高卒後はキーボードに転向して地元のロックバンドに加入、浜田省吾のサポートバンドも務めた。
バンドのかたわら本格的な作曲活動も始めCMなどを積極的に手掛けました。
シンセサイザーを駆使したオーケストレーションが高く評価されています。
旅人手嶌 葵

旅人をテーマにした曲がこちら。
広がる荒野、砂漠、丘をひとりでひたすらと進んでいくような歌詞は、一緒に旅をしているような気分になります。
ピアノとストリングスの音色が、ゆったりと始まったと思えばテンポがあがったり、聴いていて飽きません!
もちろん空気感たっぷりの歌声ともベストマッチ。
ひとりで旅をする孤独な旅人が目の前に感じられる1曲です。
時の歌手嶌 葵

宮崎吾朗監督作品の「ゲド戦記」主題歌です。
「テルーの唄」の方が知名度は高いかもしれませんが、こちらも素晴らしい楽曲です。
透きとおるような歌声とピアノが美しく、どこかなつかしい感じや情緒を感じさせる曲。
一聴の価値ありです!
時の歌(歌集バージョン)手嶌 葵

こちらゲド戦記のエンディング曲。
希望を感じさせつつも、寂し気なスローテンポのピアノバラードはまさにゲド戦記のエンディングにぴったり。
手嶌葵の漂うようなハイトーンボイスに切なさが倍増します。
人生を旅に例えたような歌詞は、文学的で考えさせられませんか?
酸いも甘いも教えてくれる、そんなオススメの1曲です。