高齢者との会話に役立つ言葉。昔使われていた言葉
懐かしい昔の言葉には、その時代の風景や温かさが詰まっています。
それらを会話に取り入れると、自然と場が和み、相手との距離が縮まることもあるかも。
例えば、「おあいそ」や「行きしな」など。
普段使わない言葉を使えば、若い世代には新鮮に映り、高齢者の方とは懐かしさを共有できますね。
今回は、高齢者との会話に役立つ昔使われていた言葉をご紹介します。
使い慣れない言葉があるかもしれませんが、その場を明るくしコミュニケーションを図るために使ってみませんか?
高齢者との会話に役立つ言葉。昔使われていた言葉(6〜10)
アベック

「アベック」は大正時代に末期に和製仏語として入ってきた言葉で、フランス語の「一緒に」という意味を持ちます。
男女の恋人関係のある若者について使われていました。
今の言葉で言うと「カップル」と同じ意味ですが、アベックには若者に対して使われる言葉であり、若いアベックという使い方はあまりされませんでした。
現在ではほとんど使われなくなっていますが、スポーツ業界ではアベックホームラン、アベック優勝といった言葉が使われており、本来の「一緒」にという意味に立ち返っていると言えるでしょう。
トックリ

「トックリ」とは「ハイネックの洋服、タートルネックの洋服」を指します。
襟の部分を折り返して首を覆う形が日本酒の容器「徳利」の口に似ていることから由来しているそうですよ。
タートルネックという言葉が用いられるようになる前はトックリという言葉が主流だったんです。
ちなみにタートルネックは海外から入ってきた言葉で、亀を意味する「タートル」が首を甲羅から出す様子に例えてタートルネックという言葉ができたそうですよ。
あまり聞きなれない言葉ですが、「トックリの服」や「トックリセーター」という言葉が高齢者の方から出た際は、「タートルネック」を指していると覚えておきましょう!
バタンキュー

疲れ果てて倒れ込むことをみなさんはどの様に表現しますか?
高齢者の方の中には「バタンキュー」と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
使い方としては、疲れていて布団に入ったらバタンキューだといった感じです。
倒れたときのことを、バタンと表現するのは想像がつきますね。
気になるキューの由来は、倒れたときに出る声とも言われています。
また、某有名なゲームの中で主人公が負けると、バタンキューという言葉が画面に出るそうですよ。
こんな豆知識も高齢者の方との会話にすると、会話も弾みそうですね。
今生

「今生」とはこの世に生きている間、この世という意味です。
反対言葉として「後生」という言葉がありますね。
こちらの言葉は今生とは反対で、死後の世界や死後に生まれ変わることを指しています。
よく使われる言葉として「今生の別れ」や「今生の思い出」などがあります。
今生の別れはこの世ではもう二度と会えないような別れ、死別を意味しています。
今生はこの世にいきている間という重い意味を持つ言葉なため、普段から何気なく多用する言葉には向いていません。
重要な場面で重みを伝えるための言葉として覚えておきたいものですね。
厠(かわや)

「厠」とは、時代劇などでよく耳にすることがあり、若い方でもご存じの方は多いのではないでしょうか?
厠は今でいうトイレを指し、平安時代の辞書によると「けがらはしきところ」と、昔から汚い場所として認識されていたようです。
川の上に建物を作り、排せつ物をそのまま川に流したり、木製のおまるを作り、排せつの都度中身を捨てに行くといった方法が取られていました。
いずれも家の中心ではなく、離れたところや、外に設置されていました。
地域によっては現在でも戸外にトイレがある家が存在するため、高齢者の方と話をする際の話のタネになりそうですね。