ピアノの鍵盤に指を置いた瞬間、懐かしいメロディーが心によみがえる。
高齢者の方がピアノに挑戦するとき、どんな曲を選べば楽しく演奏できるでしょうか?
幼いころに歌った童謡や唱歌、そしてクラシックの名曲まで、穏やかで美しいメロディーの楽曲たちをご紹介します。
音数が少なく弾きやすいものから、少しずつステップアップできるアレンジのヒントまで、演奏する喜びを感じていただけるアイデアが満載です。
指先から奏でられる音楽は、高齢者の方の心を豊かにしてくれるでしょう。
まずは片手から、ゆっくり穏やかな気持ちでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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【高齢者向け】ピアノで弾きたい名曲。クラシック・童謡など弾きやすい曲まとめ(1〜10)
メヌエットChristian Petzold

クリストフ・エッシェンバッハが演奏するこの曲は、バロック時代の優雅な舞曲として多くの方に親しまれてきた作品です。
かつてはバッハの作品とされていましたが、現在ではクリスティアン・ペツォールトによるものと判明しています。
3拍子の穏やかなリズムと、シンプルながら気品あるメロディーが魅力で、左右の手のバランスを意識しながら弾くことで、自然と呼吸が整っていく心地よさを感じられるでしょう。
本作は1979年にドイツ・グラモフォンから録音されたもので、『ピアノ・レッスン・ベスト』というアルバムにも収められています。
ピアノに向かう時間を大切にしたい方、懐かしい旋律をご自身の指で奏でてみたい方にぜひおすすめしたい一曲です。
早春賦作詞:吉丸一昌/作曲:中田章

1913年2月に出版された吉丸一昌さん作詞、中田章さん作曲の唱歌です。
暦の上では春でも、まだ冬の寒さが残る信州の風景を繊細に描いた本作は、春を待ちわびるもどかしさと期待が交錯する心情を丁寧に表現しています。
穏やかな長調の旋律は音域も無理がなく、なだらかに上下する音の流れが自然で歌いやすいのが魅力です。
右手でメロディーをおぼえたら、左手は基本的な和音から始めて、少しずつ伴奏をつけていくとよいでしょう。
「日本の歌百選」にも選ばれ、由紀さおりさん・安田祥子さん姉妹をはじめ多くの歌手が録音してきました。
春の訪れを心待ちにする季節に、ピアノで奏でてみてはいかがでしょうか。
カノンJohann Pachelbel

ゆったりとした優雅な旋律が心を落ち着かせてくれる、ヨハン・パッヘルベルの代表作。
同じ低音の進行が繰り返される中で、少しずつ装飾が増していく構成は、弾いていて自然に曲の世界へ引き込まれていきます。
フランスのオーケストラによる録音が世界的に広まり、1980年の映画『Ordinary People』でも使用されたことで、結婚式や式典の定番曲として親しまれるようになりました。
穏やかな気持ちでピアノに向き合いたい方、思い出深い曲をご自分の手で奏でてみたい方にぴったりです。
ハ長調のアレンジなら白鍵中心で練習でき、まずは片手からゆっくり始めて、慣れてきたら強弱をつけて優雅さを表現してみるのもよいでしょう。
ジムノペディErik Satie

静謐で美しいメロディーが心に染み入る、エリック・サティの代表作。
1888年に作曲されたこの作品は、古代ギリシャの祭典に由来するタイトルを持ち、左手の単純な伴奏に乗せて右手が夢見るような旋律を奏でます。
極めてゆったりとしたテンポと穏やかな響きは、難しい技巧を必要とせず、音の少なさゆえに一音一音を丁寧に味わいながら弾くことができるでしょう。
ドビュッシーが管弦楽に編曲したことでも知られ、映画やドラマでも使われてきた名曲です。
静かな午後のひととき、懐かしさと安らぎに包まれながら、この曲に触れてみてはいかがでしょうか?
アメイジング・グレイス讃美歌

「すばらしい恵み」を意味する讃美歌として、世界中で愛され続けてきた本作。
作詞者ジョン・ニュートンの波乱に満ちた人生と深い悔恨が、シンプルで美しい旋律に込められています。
1772年に作詞され、1835年にアメリカで現在の旋律と結びついて以来、黒人霊歌やゴスペル、フォークソングとしても歌い継がれてきました。
日本では本田美奈子.さんや白鳥英美子さん、中島美嘉さんらがカバーしました。
3拍子の穏やかな流れと限られた音域は、ピアノでゆっくりと弾くのにぴったり。
懐かしいメロディを指先でたどりながら、心静かなひとときを過ごしたい方にオススメの一曲です。
喜びの歌Ludwig van Beethoven

誰もが一度は耳にしたことのある親しみやすいメロディーで、ベートーヴェンさんの『交響曲第9番』の終楽章に含まれる合唱部分です。
1824年にウィーンで初演された壮大な作品で、歓喜と兄弟愛を歌い上げた内容は、世界中で平和と連帯の象徴として演奏されてきました。
日本では年末の風物詩としても親しまれ、「第九」と呼ばれて多くの方に愛されています。
右手でメロディーを、左手で和音を弾くだけのシンプルなアレンジを選べば、ピアノに触れたばかりの方でも無理なく挑戦できます。
懐かしい旋律を自分の手で奏でる喜びは、日々の暮らしに彩りを添えてくれるでしょう。
まずは「ミミファソ」の印象的な部分から始めてみてはいかがでしょうか。
アヴェ・マリアFranz Schubert

穏やかで美しい旋律が心に響く、シューベルトの作品をお届けします。
もともとドイツ語の歌曲として1825年に作曲され、翌年に出版された本作は、後にラテン語の祈りの言葉があてられたことで宗教曲として広く親しまれるようになりました。
ゆったりとした三拍子のリズムと、シンプルな和声進行で構成されているため、落ち着いてメロディを追うことができます。
左手の伴奏は規則的で穏やかな流れを作り、その上に右手で優美な旋律を重ねていく構成です。
音数が少なく、テンポもゆったりしているので、一音一音を丁寧に響かせながら演奏できますね。
祈りや安らぎをテーマにした楽曲ですから、結婚式や教会などの荘厳な場面でも演奏される機会が多く、1940年公開のディズニー映画『ファンタジア』でも効果的に使用されました。
静かな時間に、心を込めて奏でてみてはいかがでしょうか。







