【高齢者向け】春の俳句。春のレク
春は、新しい始まりを感じさせる季節です。
暖かな日差しや色とりどりの花が頭に思い浮かびますよね。
自然と外へ出たくなる時期でもあります。
そんな春の訪れを、俳句を通じて楽しんでみませんか?
俳句は、五七五のリズムで季節の風景や気持ちを表現する、日本ならではのすてきな文化です。
特に高齢者の方にとって、昔を懐かしみながら言葉を紡ぐことは、脳の活性化にもつながります。
春の美しさを感じながら、楽しく俳句を詠むことに挑戦してみませんか?
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【高齢者向け】春の俳句。春のレク(11〜20)
春の海 ひねもすのたり のたりかなNEW!与謝蕪村
江戸時代の俳人である与謝蕪村の一句です。
句のはじめの言葉「春の海」は、春の穏やかな海の景色を思い浮かべさせる季語で、春の暖かさややわらかな光を感じさせます。
「ひねもす」は一日中という意味です。
そして「のたりのたり」という言葉は、ゆっくり波が寄せては返す、穏やかな動きをやさしく表しています。
この句を読むと、ぽかぽかした春の日に、海の波が一日中ゆったりと揺れている風景が心に浮かびます。
蕪村は、この自然の動きを見て、時間がゆっくり流れるような穏やかさを感じたのでしょう。
それをそのまま言葉にした、とてもやさしくてのどかな一句です。
雨がちに はや三月も なかばかなNEW!久保田万太郎
雨が降ったりやんだりする様子を眺めながら、春という季節があわただしく進んでいくことへの寂しさを表現した俳句です。
春が進んでいるとはいえ、ここで描かれているのは3月なので、降っている雨も冷たいものがイメージされ、それが寂しさを際立たせていますね。
気付けば3月も中旬だという表現もポイントで、油断しているとすぐに過ぎ去ってしまうという部分で、時間のスピードも伝えています。
全体をとおして寂しさが描かれているからこそ、時間を大切にしようというメッセージにも思えるような内容ですね。
夕燕 我にはあすの あてはなきNEW!小林一茶
夕燕とは夕暮れに飛ぶつばめのことです。
つばめには帰る巣があるのに対し、小林一茶にはこのとき宿泊できる場所のあてがなかったのでしょう。
その寂しさや心細さを、そっと燕に話しかけているのかもしれません。
小林一茶は3歳の時に実の母親を亡くし、8歳で新しい母親ができましたがなじめず、奉公に出されたという過去があります。
そういった心情も奥底にあるのでしょうか……。
卒業シーズンである3月にぴったりの作品ですね。
顔に似ぬ 発句も出でよ 初桜NEW!松尾芭蕉
自分や弟子たちが年齢を重ねてきた様子を描きつつ、その年齢をものりこえる桜の美しさも伝えていく俳句です。
初桜の美しさを表現する時には、年齢を重ねた顔には似合わないような言葉が飛び出すものだというところを表現していますね。
初桜を表現するときには若々しい言葉を使った方がいいという、弟子たちへの教えのようにも感じられます。
言葉に込められた年齢感、それをどのようにコントロールするのかというテクニックも込められたような内容ですね。
初雷や ものに驚く 病み上がりNEW!正岡子規
立春を迎えたのち起こる最初の雷のことを、初雷と言います。
この雷に驚いた虫が穴から出てくる様子から「虫出しの雷」とも呼ばれているんですよ。
この俳句では、その初雷に驚き出てきたのは病み上がりの正岡子規でしょうか。
3月は寒暖差や環境変化で体調を崩す人も多いです。
この俳句を詠むと体調に気を配ろうと思えると共に、春の気配がもうすぐそこまで来ていることが感じられますね。
ぜひ3月に詠んで季節を感じてみてください。
蛇穴を 出でて石垣の 春の水NEW!河東碧梧桐
冬眠から目覚めた蛇が石垣の穴からはい出てきた様子をとおして、春の訪れを表現した俳句です。
その蛇が出てくるのが日差しを受けた石垣というところもポイントで、蛇の動きと重ねて描くことであたたかさも伝えています。
そして最後に登場する春の水には、雪解けの様子も含まれ、季節が冬から春に変わったことをしっかりと表現していますね。
わかりやすく風景が描かれてるからこそ、そこに込められたあたたかさもまっすぐに感じられるような内容ですね。
【高齢者向け】春の俳句。春のレク(21〜30)
雛祭る 都はづれや 桃の月NEW!与謝蕪村
3月の行事の1つに、桃の節句があります。
自宅に華やかでかわいらしい、桃の節句のお人形を飾っているとほほえましく思いますよね。
都からはずれた田舎でも、冬の厳しい寒さをのりこえて、迎えたひな祭り。
そう考えると、庶民のつつましい生活も伺えますね。
高齢者の方も、幼い頃のひな祭りの時期と重なる部分もこの俳句にはあるかもしれませんね。
俳句を詠みながら、高齢者の方のひな祭りの思い出話をするのもいいですね。
話に花が咲いて会話が弾むかもしれませんよ。


