【高齢者向け】春の俳句。春のレク
春は、新しい始まりを感じさせる季節です。
暖かな日差しや色とりどりの花が頭に思い浮かびますよね。
自然と外へ出たくなる時期でもあります。
そんな春の訪れを、俳句を通じて楽しんでみませんか?
俳句は、五七五のリズムで季節の風景や気持ちを表現する、日本ならではのすてきな文化です。
特に高齢者の方にとって、昔を懐かしみながら言葉を紡ぐことは、脳の活性化にもつながります。
春の美しさを感じながら、楽しく俳句を詠むことに挑戦してみませんか?
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【高齢者向け】春の俳句。春のレク(1〜20)
五月雨や 大河を前に 家二軒

与謝蕪村は江戸時代中期に活躍した俳人、文人画家で、松尾芭蕉に強いあこがれと尊敬の念を抱き、奥の細道を実際にたどるために東北地方や関東地方を旅したという話があります。
この句の意味は五月の長雨が降り続いて、川が勢いを増して大きくなった川が激しく流れている。
その川のほとりには小さな家が二軒、寄り添って立っている、という内容です。
強まる自然の猛威の前には、たとえ家であっても心細く、なすすべがない存在であることを印象付けるのではないでしょうか。
松尾芭蕉の有名な句にも五月雨を季語としたものがありますので、見比べてみるといった楽しさもありますね。
五月雨を あつめて早し 最上川

松尾芭蕉は江戸時代前期に活躍した俳諧師です。
芭蕉は46歳の時に「奥の細道」で知られるように、東北から北陸を経て、現在の岐阜県辺りまでを巡りながら心情や風景を詠んでいました。
この句は現在の山形県に流れる日本三大急流の1つと言われる最上川を詠った句です。
五月に降り続く長雨の影響で最上川に水が流れ込み、水の勢いが非常に早く、激しい水流であったことを表しています。
季節によって移り替わる自然の様子が目に浮かんでくるようです。
孫六が 太刀の銘きる 端午かな

端午の節句にかぶとや太刀や弓矢を飾るご家庭もありますよね。
田川鳳朗が詠んだ「孫六が 太刀の銘きる 端午かな」の俳句に出てくる太刀には、かぶとと一緒に飾る意味がちゃんとあります。
太刀というと、切れ味が抜群の刀のイメージがありますが、武器の意味として飾るのではないそうです。
魔物は光るものが嫌いという言い伝えがあり、美しく光る太刀が魔除けとなり、身を守ってくれると考えられて飾られるようになりました。
ご家庭にお孫さんがいらっしゃる高齢者の方にも、教えてあげたい雑学ですね。
ちなみに、俳句で詠まれている孫六とは、孫六兼元といって室町時代から現在まで続く刀工のことだそうです。
銘は製作者の名前ですよ。
折りし皮 ひとりで開く 柏餅

5月5日は端午の節句ですよね。
端午の節句には、かしわ餅を食べる習慣があり、江戸時代中期の頃から食べるようになったそうです。
かしわ餅に使われている柏木の葉は、新芽が出るまで古い葉は落ちません。
このことから、新芽が子供で古い葉を親に見立てて、子孫繁栄といった縁起物として食べられるようになった由来があります。
山口誓子の「折りし皮 ひとりで開く 柏餅」からは、かしわ餅を食べた後に折っていた柏の葉がひとりでに開く様子が詠まれていますよ。
俳句から、5月のちょっとした日常の様子が伺えますね。
新茶の香 真昼の眠気 転じたり

江戸時代後期に活躍した俳人の小林一茶。
日常の一コマや庶民が生活で見せる感情を詠んでおり、親しみやすい言葉や擬音などを用いた俳句を作りました。
俳句を読む人の心に響く共感した作風だったようです。
「新茶の香 真昼の眠気 転じたり」は、5月の新茶の季節にピッタリな俳句ですよ。
5月は新茶の茶摘みも盛んな時期ですよ。
お昼ご飯を食べたこともあり、午後になると眠気を感じることもありますよね。
ですが、俳句からは新茶の香りで眠気が飛んでしまった様子がわかります。