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素敵なシニアライフ

【高齢者向け】春の俳句。春のレク

春は、新しい始まりを感じさせる季節です。

暖かな日差しや色とりどりの花が頭に思い浮かびますよね。

自然と外へ出たくなる時期でもあります。

そんな春の訪れを、俳句を通じて楽しんでみませんか?

俳句は、五七五のリズムで季節の風景や気持ちを表現する、日本ならではのすてきな文化です。

特に高齢者の方にとって、昔を懐かしみながら言葉を紡ぐことは、脳の活性化にもつながります。

春の美しさを感じながら、楽しく俳句を詠むことに挑戦してみませんか?

【高齢者向け】春の俳句。春のレク(1〜10)

両の手に 桃と桜や 草の餅松尾芭蕉

両の手に 桃と桜や 草の餅松尾芭蕉

春の楽しさを松尾芭蕉がそのまま感じた一句。

芭蕉は、春になると咲き誇る桃の花や桜の花の美しさを感じながら、春の香りや色どりを両手いっぱいに抱えているような気持ちになりました。

そこに登場する「草の餅」は、ヨモギを使って作る春の和菓子で、香りも味も春そのものです。

草餅は昔から春の行事や節句にも食べられてきた、親しみ深い季語です。

この一句を読むと、春の喜びが手のひらにいっぱい集まって、まるで花の色や香り、草餅のやさしい味までを一度に楽しんでいるような、うきうきした気持ちが伝わってきますよね。

芭蕉は、目で見て感じた春の恵みを、やさしい言葉でそのまま包み込んだのです。

春風に ふき出し笑う 花もがな松尾芭蕉

春風に ふき出し笑う 花もがな松尾芭蕉

「ふき出し笑う」は、春の花の開花を表す言葉です。

春に美しく咲く花を、まるで生き物が飛び出し笑っているかのように表現するのがステキですよね。

春の美しい情景と共に、その軽やかでなごやかな雰囲気までもがこの作品からは伝わってきます。

春は気候も良くお出かけ日和も多い季節。

草花が芽吹き生命力に満ちる時期でもあるので、ぜひこの作品のような花々を見にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

きっと忘れられない思い出になりますよ。

梅が香に のつと日の出る 山路哉松尾芭蕉

梅が香に のつと日の出る 山路哉松尾芭蕉

松尾芭蕉が詠んだ春の一句です。

「梅が香に」は、梅の花のやさしい香りがふわっとただよう様子を表します。

まだ少しだけ肌寒い早朝、山の道(を歩いていると、その梅の香りが心地よく感じられます。

そんな中で、ふと視線を上げると、まるで梅の香りに誘われたかのように太陽が“のつと”と顔を出しました。

「のつと」という言葉は、何かが急に、しかし静かに現れる感じをやさしく伝えています。

春の朝の静かな喜びを感じられますよね。

梅の香りとともに昇る朝日を見て、芭蕉の心にも温かい春の気配がふわっと広がっていった、そんな情景が思い浮かびます。

【高齢者向け】春の俳句。春のレク(11〜20)

鶯や 柳のうしろ 藪の前松尾芭蕉

鶯や 柳のうしろ 藪の前松尾芭蕉

鶯は春になると「ホーホケキョ」と鳴いて、春の訪れを教えてくれる小さな鳥です。

松尾芭蕉は、鶯が柳の木の後ろから藪(やぶ)の手前へと、せわしなく飛び移りながら鳴いている様子を見ていました。

「や」は、その声を呼びかけるような軽やかな音です。

芭蕉は足を止めて、まるで鶯を追いかけるように、その動きを目でたどっています。

柳の緑や藪の木々に囲まれた春の野原で、小さな鳥があちこち行ったり来たりする、忙しくもいきいきした姿が目に浮かぶ一句です。

読み手も、鶯の鳴き声とともに、春の景色の中で過ごす穏やかな時間を楽しめます。

故郷や どちらを見ても 山笑ふ正岡子規

故郷や どちらを見ても 山笑ふ正岡子規

春の明るい情景が浮かぶ作品をご紹介しますね。

この俳句は正岡子規が故郷の春を思い詠んだ句と言われています。

季語は「山笑ふ」で、春の山の草花が一斉に芽吹くような、生命力あふれる温かな風景を連想させます。

「どちらも見ても」という言葉で、どこを見ても春の気配が感じられるのだと分かりますね。

春は誰もが心の踊る季節です。

この句を詠んだ正岡子規もきっとそうだったのでしょう。

故郷の春を思いだしふっと目を閉じたくなる作品です。

筍や 目黒の美人 ありやなし正岡子規

筍や 目黒の美人 ありやなし正岡子規

正岡子規が春の楽しさを感じて詠んだ一句です。

季語は「筍」。

筍は春になると土から顔を出す若い竹の芽で、日本では昔から春の味として楽しみます。

句に出てくる「目黒」は、今の東京の一部で、当時は筍が名物の場所。

筍ご飯を出すお店が並び、そこに立つ若い女性も春の風景の一部だったと言われています。

子規は、にぎやかな春の風物を見て、「筍があるよ、そして目黒には美人もいるのかな?」と軽やかに気持ちを遊ばせたのです。

「ありやなし」の言い回しは、まるで友達に話しかけるように、「いるのかいないのかな?」と優しく問いかけているように聞こえます。

ちょっとくすっと笑える春の旅のようです。

春の海 ひねもすのたり のたりかな与謝蕪村

春の海 ひねもすのたり のたりかな与謝蕪村

江戸時代の俳人である与謝蕪村の一句です。

句のはじめの言葉「春の海」は、春の穏やかな海の景色を思い浮かべさせる季語で、春の暖かさややわらかな光を感じさせます。

「ひねもす」は一日中という意味です。

そして「のたりのたり」という言葉は、ゆっくり波が寄せては返す、穏やかな動きをやさしく表しています。

この句を読むと、ぽかぽかした春の日に、海の波が一日中ゆったりと揺れている風景が心に浮かびます。

蕪村は、この自然の動きを見て、時間がゆっくり流れるような穏やかさを感じたのでしょう。

それをそのまま言葉にした、とてもやさしくてのどかな一句です。