【高齢者向け】春の俳句。春のレク
春は、新しい始まりを感じさせる季節です。
暖かな日差しや色とりどりの花が頭に思い浮かびますよね。
自然と外へ出たくなる時期でもあります。
そんな春の訪れを、俳句を通じて楽しんでみませんか?
俳句は、五七五のリズムで季節の風景や気持ちを表現する、日本ならではのすてきな文化です。
特に高齢者の方にとって、昔を懐かしみながら言葉を紡ぐことは、脳の活性化にもつながります。
春の美しさを感じながら、楽しく俳句を詠むことに挑戦してみませんか?
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【高齢者向け】春の俳句。春のレク(21〜30)
木蓮の 花びら風に 折れてあり松本たかし
モクレンは、3月から4月に咲く花で、大きな花を葉に先立って咲かせるそうですよ。
そんなに大きな花びらを飛ばしてしまう風も強かったのかもしれませんね。
俳句から、いろいろと想像するのも面白いですよ。
また春に見ごろを迎える花や、新芽を出す木々を題材にして俳句を詠んでみてはいかがでしょうか?
植物やお花がお好きな方も高齢者の方の中にはいらっしゃるかと思います。
花や木々のお話を、いろいろと質問してお伺いしてみるのも楽しいかもしれませんね。
碧天や 雪煙たつ 弥生富士水原秋桜子
3月の穏やかな気候の中、冬とは違い雲のない青い空を見ることも多くなりますよね。
それとは反対に、富士山にはまだ、まだ真っ白な雪が積もっているようです。
俳句からはコントラストの美しさのシーンが浮かんできます。
冬の終わりでもあり、春の始まりでもある3月には、冬と春の両方の情景が見られますね。
季節の移りかわりを感じられる俳句は、高齢者にとっても季節や時間を実感できそうですよね。
暖かな春の日に、今までの3月のエピソードなどを取り入れた俳句を詠んだり、会話をすることで周りの方とも交流も広がりそうです。
三月や モナリザを賣る 石畳秋元不死男
レオナルド・ダ・ヴィンチが制作した有名な肖像画といえば、モナリザですよね。
モナリザは世界中でも有名ですが、実は複製品も多いそうです。
石畳の上に置かれて売られているモナリザの複製品の様子を詠んだ俳句ですが、季節感も感じられるようになっています。
石畳の上に座ると、ひんやりとしているかと思います。
1月や2月の石畳なら冷たく、絵画を販売している商人もずっと寒さを感じてしまいますよね。
4月や5月なら、花が咲きはじめ、目線が上の方に向きやすいかもしれません。
3月なら石畳に絵画を置いて販売する時期にピッタリというわけです。
高齢者の方と詠んだ俳句から、いろいろ推理して情景を思い浮かべると面白そうですね。
雪どけの 音聞いて居る 朝寝哉高井几董
暖かさを感じる日が3月頃は、多くなりますよね。
そんな暖かで心地よい空気の中で、布団の中で過ごすのも気持ちのよいものです。
なかなか起きられず、朝遅くまで寝過ごしてしまうことも。
布団の中で過ごしながら、雪どけの音を聞くのも風情がありますよね。
雪の溶ける音とはどのようなものなのでしょうか?
屋根から落ちてくる音や、溶けて水になり流れる音でしょうか?
いろいろ考えるのも面白いですよ。
高齢者の方と考えてみてみるのもいいですね。
人影の 映り去りたる 水温む高浜虚子
春になると寒さもゆるみ、川や池の水の氷が溶けて、水から温かさも感じやすくなる季節ですよね。
この俳句を詠んだ高浜虚子も、屋外でのささいな変化から春の訪れを感じたのでしょうか。
現在は四季ではなく、二季ともよばれることもありますが、季節の移ろいを詠んでみるのもいいですね。
高齢者の方とお散歩に行った際も、木々から葉が出てきたこと、うぐいすが鳴いているなど春を探してみましょう。
季節の変化に触れられ、今までの思いでも振り返られ、会話も広がるきっかけにもつながりますよ。
春風や 闘志いだきて 丘に立つ高浜虚子
春風というと暖かで穏やかな印象がありますよね。
また、慣れ親しんだ場所からの卒業や新しい環境に飛び込む時期でもあります。
そういった意味も考えると、さまざまな思いを含んだような風のように思えてきます。
この俳句を詠んだのは高浜虚子です。
ちょうどこの俳句を詠んだ時期にある決意し、新たな挑戦もしたそうですよ。
新しい年度が間もなく始まる時期の3月。
目標や夢など、高齢者の方も掲げる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった気持ちを、季語をまじえて詠むのも楽しいかもしれませんね。
春の海 ひねもすのたり のたりかな与謝蕪村
江戸時代の俳人である与謝蕪村の一句です。
句のはじめの言葉「春の海」は、春の穏やかな海の景色を思い浮かべさせる季語で、春の暖かさややわらかな光を感じさせます。
「ひねもす」は一日中という意味です。
そして「のたりのたり」という言葉は、ゆっくり波が寄せては返す、穏やかな動きをやさしく表しています。
この句を読むと、ぽかぽかした春の日に、海の波が一日中ゆったりと揺れている風景が心に浮かびます。
蕪村は、この自然の動きを見て、時間がゆっくり流れるような穏やかさを感じたのでしょう。
それをそのまま言葉にした、とてもやさしくてのどかな一句です。


