【高齢者向け】春の俳句。春のレク
春は、新しい始まりを感じさせる季節です。
暖かな日差しや色とりどりの花が頭に思い浮かびますよね。
自然と外へ出たくなる時期でもあります。
そんな春の訪れを、俳句を通じて楽しんでみませんか?
俳句は、五七五のリズムで季節の風景や気持ちを表現する、日本ならではのすてきな文化です。
特に高齢者の方にとって、昔を懐かしみながら言葉を紡ぐことは、脳の活性化にもつながります。
春の美しさを感じながら、楽しく俳句を詠むことに挑戦してみませんか?
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【高齢者向け】春の俳句。春のレク(1〜20)
島々に 灯をともしけり 春の海

春の海が暮れかけていくと、それとは対照に海に浮かぶ島々の家にあかりがぽつぽつとともるのが見えてくるといった正岡子規の俳句がこちらです。
正岡子規はこのころ毎日床に伏しており、起き上がれないくらいになっていたといわれており、この風景は想像して書かれたものか、心の中の風景だったのか、昔を思い出して書いたのかわかりません。
心の中の風景だとすると、人生が暮れかけていっても心のあかりは明るくともっているともとれるでしょう。
ほろほろと 山吹散るか 滝の音

こちらは江戸時代の俳人松尾芭蕉が、吉野川の上流にある西河の滝で休みながら詠んだ句で俳諧紀行『笈の小文』に収録されています。
激しい音をたてて雪解け水を落としていく滝と、ソフトで温かい色合いの山吹がほろほろと音もたてずに散っていくさまの対比はとても印象的で、その瞬間が切り取られた動画のように目の前に浮かんできそうです。
芭蕉の句は動画や写真がなかった時代に、その句を見るだけでみんなにそんな風景を思いおこさせるすばらしいものですよね。
山路来て 何やらゆかし すみれ草

こちらは野ざらし紀行におさめられている松尾芭蕉のつくった俳句です。
有名な句なので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
春の山路を歩いていると、すみれの花が咲いているのに気づき、何とも心ひかれるといった内容です。
芭蕉の着目点や、心ひかれるさまがすてきだなあと感じますよね。
このすみれを見かけたのは京都から伏見を通り、大津へ抜ける道だったそうです。
この句にちなんで山歩きしてみるのもいいかもしれませんね。
手折らるる 人に薫るや 梅の花

江戸時代の女性の俳人、加賀千代女の作品の一つがこちら。
彼女は52歳の時に出家し尼になりました。
彼女のもっとも有名な句は、朝顔やつるべとられてもらひ水、だといえば、なるほどと思う方も多いかもしれません。
この梅の句は、梅が香りを特に重んじられる花だということがよくわかる句です。
梅の姿はなくとも、手折った人から梅の香りがしてくるというのはとてもロマンチックですよね。
これこそ江戸時代の匂わせかもしれません。
春たちて まだ九日の 野山かな

こちらは江戸時代の偉大な俳人松尾芭蕉の句で、立春を9日すぎた野山の様子を詠っています。
暦の上では立春を過ぎていても、完全に春というわけではなく冬の気配も十分に残している野山、とはいえ注意深くみてみるとそこここに春の気配も感じるという味わい深い内容となっています。
四季を愛し、四季の変化に敏感な日本人なら肌感覚でわかる、そんな俳句ではないでしょうか。
現代人もこの俳句を思い出す瞬間が生活の中にあるはずです。