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【高齢者向け】冬の俳句。有名な俳人が詠む美しい名作をご紹介

俳句には、冬の季節ならではの味わい深さがありますよね。

寒月や初時雨、雪のふわりとした様子など、情景を豊かに詠み込んだ名句の数々。

特に高齢者の方にとって、懐かしい風景や思い出が詰まった俳句との出会いは、心を温かく潤してくれるものです。

今回は、松尾芭蕉や与謝蕪村など、日本を代表する俳人たちが詠んだ冬の俳句をご紹介します。

目を閉じれば、情景が浮かぶような美しい句を厳選しました。

面白い表現や言い回しにも注目しながら、ゆったりとした気持ちで俳句の世界に浸ってみませんか?

【高齢者向け】冬の俳句。有名な俳人が詠む美しい名作をご紹介(1〜10)

水仙や 寒き都の ここかしこ与謝蕪村

水仙や 寒き都の ここかしこ与謝蕪村

寒さを感じる京都で、冬から春にかけて咲く水仙の花の景色が広がっている俳句です。

水仙は早いもので現在の11月頃から咲くものもありますが、多くは1月から2月頃に咲く冬を代表する花です。

この俳句を詠んだ与謝蕪村は冬の、京都の生活の中で咲いている水仙から季節を感じとっていたのでしょう。

高齢者の方と俳句を作る際にも、季節の花や食べ物を題材にして詠んでみてくださいね。

季節のものが題材のものなら、高齢者の方も季節の雰囲気を感じられますよ。

火のけなき 家つんとして 冬椿小林一茶

火のけなき 家つんとして 冬椿小林一茶

こちらの句は小林一茶が詠んだものです。

彼の俳句は、人情味のあふれるものが多く、彼の温かい人柄が伝わってくるようです。

こちらの句は冬のさなか、暖をとる火もない家がひっそりと静まり返っている様子をうたっています。

その静まり返った家に、火の代わりといってはなんですが、赤い寒椿がさいている。

この家と椿の対比がとても美しいです。

そして彼が切り取った瞬間が現代で言うなら写真のように浮かび上がってくるさまもすてきですね。

日のあたる 石にさはれば つめたさよ正岡子規

日のあたる 石にさはれば つめたさよ正岡子規

1867年、愛媛県の松山市に生まれた正岡子規が詠んだ句で、冬の日、太陽にあたっているからあたたかいだろうと思ってさわった石が予想外に冷たかった、という内容です。

その予想外の冷たさに冬の寒さと、期待を裏切るものへの驚きの両方が感じられておもむきの深い俳句といえます。

このように自然の厳しさを詠んだ俳句を目にすると、若くして肺結核が原因で亡くなった彼の体や気持ちの上のつらさをついつい連想してしまいますね。

蕭条として 石に日の入る 枯れ野かな与謝蕪村

蕭条として 石に日の入る 枯れ野かな与謝蕪村

与謝蕪村が詠んだ句で、荒れ果てて草木も枯れた冬の野原が寂しく静かな様子を描いています。

枯れ野にある石に、冬の夕日が差し込んでいる光景ですが、その物寂しい雰囲気の中に、冬の終わりや静けさが読み込まれているのではないでしょうか。

蕭条という漢語がさびしさを増加させ、強調する役目を担っています。

冬の句はやはりわびさび感が強いものが多いですが、そんなさびしさのなかにうつくしさを見いだすのが日本人だなあという感じがしますね。

元日や 上々吉の 浅黄空小林一茶

元日や 上々吉の 浅黄空小林一茶

ヒューマニズムあふれる俳人の小林一茶。

彼は一生の間に約22,000の句を詠んだといわれています。

すごいですね。

もうイメージがすべで句になってあらわれたのではないかと思えるほどの句の量です。

元日のこの上なくめでたい日、浅黄色の空が広がっているという意味の句で、浅黄色は青色に近い藍色を指します。

こんな明るい句を詠んだ一茶ですが、彼自体は波乱万丈の幸せとは言えない人生だったようで、そのことからも彼の精神の強さが伺い知れる句です。