フランスの音楽ジャンルまとめ
皆さんは、フランスの音楽と聞いて一体どのようなジャンルを想像しますか?
洋楽がお好きな方でいくつかのフランスのバンドやアーティストをいくつか思いつく方もいらっしゃるとは思いますが、ジャンルの説明となるとなかなかすぐには答えられないですよね。
フランス音楽にはフランスで生まれたジャンルもありますし、ロックやメタルといったポピュラーなジャンルであっても独自の発展を遂げていて深掘りしてみると実に興味深いです。
そこで今回は、近代以降のポピュラーミュージックを中心としたフランスのさまざまな音楽ジャンルをまとめてみました。
これを読めばフランスの音楽に詳しくなれるかも?
ぜひご覧ください!
フランスの音楽ジャンルまとめ(1〜10)
Poupée de cire, poupée de son / 夢見るシャンソン人形France Gall

誰もが一度は聴いたことがあるであろう『Poupée de cire, poupée de son / 夢見るシャンソン人形』。
あの曲はイェイェというジャンルに分類されています。
こちらはイギリスから入ってきたロックに、ジャズやシャンソンの要素を組み合わせた音楽のことです。
シャンソンの優雅さを残しつつも、テンポの速い曲が多いという特徴があります。
ちなみに、イェイェという名前は「yeah、yes」がそう聞えたことから名づけられたそうです。
La Vie En RoseEdith Piaf

シャンソンは中世に誕生した音楽スタイルの一つです。
「シャンソン」とは「歌」という意味であり、ほとんどの場合は歌詞のある曲を指します。
フランス国内では時代によってさまざまな定義づけがされてきたのですが、日本では「フランスの歌詞のある歌」、「優雅な雰囲気の歌」のような意味合いでも定着しています。
実は日本でも多くのアーティストが、日本語でシャンソンの曲を手掛けているんですよ。
気になった方は調べてみてください。
AFRO TRAP Part.7 (La Puissance)MHD

アフロトラップとは、平たくいうとフランス発の新しいヒップホップのことです。
アフリカの民族音楽とアメリカのヒップホップを掛け合わせたようなもので、エキゾチックな雰囲気のビートを使用した曲が多いのが特徴です。
誕生したのは2010年頃で比較的歴史は浅いですが、多くの名曲が誕生しています。
ちなみに、このアフロトラップという名称は、フランスのラッパー、MHDさんが命名したそうです。
彼の曲もチェックしてみてください。
フランスの音楽ジャンルまとめ(11〜20)
Minor SwingDjango Reinhardt

ジャズマヌーシュは、ロマ民族の人々が独自の形で発展させたジャズのことです。
「シャンソン」や「ミュゼット」の要素を合わせ持っていて、2つの特徴があります。
一つは、ドラムやトランペットを使用しないことです。
そしてもう1つは代わりにアコーディオンやクラリネットを使うことです。
その結果アメリカなどのジャズにはない、ポップな印象に仕上がっています。
ちなみに、近年はクラシック音楽を解釈しなおした作品も人気だそうです。
L’empire Du Côté ObscurIAM

日本のヒップホップをジャパニーズヒップホップと呼びますよね。
それと同じようにフランスのヒップホップをフレンチヒップホップと呼びます。
アメリカでヒップホップが流行したのをきっかけに、フランスでも曲を制作するアーティストが増えていったそうです。
当初はストリートで曲を披露しあうのが基本だったそうなのですが、1980年代にラジオで取り上げられたのをきっかけに人気の音楽ジャンルとなりました。
フランス語ならではのフロウも聴きどころですよ。
DésertÉmilie Simon

よりフランス語の発音を活かした曲調のシャンソンを「ヌーヴェルシャンソン」といます。
1990年代頃に誕生したそうで、シャンソンと他の音楽ジャンルを組み合わせたものとの認識もあるようです。
一般的なのはロックで、多くのヌーヴェルシャンソンは従来よりもポップな印象に仕上がっています。
それから、電子音楽と組み合わせたものはトリップホップ、アフリカ音楽と組み合わせたものはヌーベル・ヴァーグとも呼ぶそうです。
他にもさまざまなジャンル分けがされているので調べてみてください。
Infernal Galop / 天国と地獄Jacques Offenbach

日本では運動会の曲として親しまれている『Infernal Galop / 天国と地獄』。
あれはカンカンというジャンルの音楽なんですよ。
カンカンは女性が足を高く上げるダンスパフォーマンスに使われる曲で、飲食店などで楽しむことが多かったそうです。
ギャロップとも似ているのですが、そちらに比べてより早いペースで、より高く足をあげるという特徴があります。
YouTubeなどでパフォーマンスをしている動画が見られるので、合わせてチェックしてみましょう。