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【洋楽】ジャズフュージョンの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム【2025】

多くのサブジャンルが存在するジャズの中でも、フュージョンはその言葉の持つ意味の通り、ジャズを基調としてロックやラテン音楽、はては電子音楽にいたるまで、さまざまなジャンルを融合させたクロスオーバーなサウンドを特徴としています。

日本においても、非常に人気の高いジャンルですよね。

今回は、そんなフュージョンに興味を持たれた方々に向けて、ぜひ聴いて頂きたいフュージョンの名盤をご紹介します!

歴史的な名盤はもちろん、幅広い意味でのジャズフュージョンの要素を持つ近年の傑作も含めて紹介しています。

ジャズの枠内をこえて、現代のポピュラーミュージックへ多大なる影響を与えたフュージョンの奥深いサウンドに、あなたも触れてみませんか?

【洋楽】ジャズフュージョンの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム【2025】(11〜20)

Dance of Magic

Dance of Magicnorman connors

アメリカはフィラデルフィア出身のドラマー、ノーマン・コナーズさんが1972年にリリースしたデビュー・アルバム『Dance of Magic』は、スピリチュアル・ジャズとフュージョンの融合を試みた意欲作です。

A面全体を占める21分に及ぶタイトル曲では、ハービー・ハンコックさん、スタンリー・クラークさん、ゲイリー・バーツさんといった豪華メンバーが参加し、自由な即興演奏と緻密な構成が見事に融合しています。

当時25歳だったコナーズさんの激しいドラムプレイが楽曲全体を統率し、ラテンリズムや宇宙的な神秘性を取り入れた深遠なサウンドを創出していますね。

商業的成功には至らなかったものの、後のジャズ・フュージョンの発展に大きな影響を与えた重要な作品です。

Head Hunters

ChameleonHerbie Hancock

Herbie Hancock – Chameleon (FULL VERSION)
ChameleonHerbie Hancock

あらゆるジャンルをフュージョン、たくみに融合させて革新的なサウンドを次々と生み出し、常にジャズ・シーンにおける最先端をひた走るハービー・ハンコックさん。

ジャズ・ピアニストとしても素晴らしい仕事を多数残しておりますが、音楽ジャンルの境界線を自在に行き来するコンポーザーとしての才能はまさに至宝。

そんなハービーさんのいわゆる「エレクトリック・ジャズ期」を代表する作品の1つであり、フュージョンという観点からも記念碑的なアルバムがこの『ヘッド・ハンターズ』です。

1973年にリリース、ビルボード・チャートにおいて20位を記録するなど、ジャズという枠内をこえて大ヒットを記録した傑作ですが、同時に旧来のジャズ・ファンからは反発もあった問題作でもあります。

とはいえ、本作が持つ革新性や歴史的な意義は疑いようがないでしょう。

In These Times

In These TimesMakaya McCraven

ジャズという枠内を飛びこえて、現代音楽シーンに革新をもたらし続けるアメリカのドラマー、マカヤ・マクレイヴンさん。

「ビート・サイエンティスト」とも称される彼が、7年以上の歳月をかけて完成させた2022年の傑作『In These Times』は、ライブ演奏の即興性とスタジオ編集の精緻さを融合させた、まさにフュージョンの新境地を切り開いた記念碑的なアルバムです。

ジャズを基盤としながらも、ヒップホップやエレクトロニカ、ワールドミュージックといった多彩な要素を巧みに織り交ぜ、ジャンルの境界線を自在に行き来する革新的なサウンドが炸裂しています。

従来のフュージョン・ファンはもちろん、現代的な音楽表現に興味を持つリスナーにとって必聴の1枚でしょう。

Fearless Movement

Dream State (feat. André 3000)Kamasi Washington

Kamasi Washington – Dream State (feat. André 3000) (Official Visual)
Dream State (feat. André 3000)Kamasi Washington

1981年生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身のジャズ・サックス奏者カマシ・ワシントンさん。

音楽一家で育ったカマシさんは、2015年の大作『The Epic』で世界的な注目を集めて以降、現代ジャズ界において最も革新的なアーティストの1人として君臨しています。

2024年5月にリリースされた『Fearless Movement』は、前作から6年ぶりとなる待望の新作。

全12曲・約86分の壮大なスケールで、ジャズを基盤としながらもファンクやヒップホップ、ソウルなどの要素を巧みに融合させた意欲作となっています。

ジョージ・クリントンさんやアンドレ3000さんといった豪華ゲストも参加し、カマシさん自身が「ダンス・アルバム」と称する躍動感あふれるサウンドが展開されます。

現代ジャズの新たな地平を体感したい方に強く推薦したい名盤です!

The Grand Wazoo

The Grand WazooFrank Zappa & The Mothers

さまざまなジャンルとロックを融合させた前衛的なサウンドで、1988年にはグラミー賞の最優秀ロック・インストゥルメンタル賞を受賞したのがフランク・ザッパさんです。

バンドには多くの実力派若手ミュージシャンを参加させ、のちに有名になったミュージシャンは数知れません。

1972年にリリースされたアルバム『The Grand Wazoo』はジャズとロックを融合させた作品で、のちにキーボーディスト、プロデューサーとして活躍したジョージ・デュークさんも参加していたんですよね。

グルーヴィで熱い演奏が魅力の作品なので、ぜひ聴いてみてください!

Native Dancer

Beauty And The BeastWayne Shorter

Beauty And The Beast — Wayne Shorter – Native Dancer (1975) Vinyl LP
Beauty And The BeastWayne Shorter

グラミー賞を11回も受賞した、サックス奏者のウェイン・ショーターさん。

彼の有名な曲をまとめて聴きたいと思ったときにピッタリなのが、『Native Dancer』です。

こちらには、『Beauty And The Beast』など数々の名曲が収録されています。

また、このアルバムの曲は、ブラジル音楽とジャズを組み合わせたものといわれているんです。

そのため、とってもムーディなサウンドに仕上がっていますよ。

【洋楽】ジャズフュージョンの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム【2025】(21〜30)

Stuff

My SweetnessStuff

フュージョンというジャンルを語る上では欠かせないバンドの1つであり、ドラマーのスティーヴ・ガッドさんやギタリストのコーネル・デュプリーさんといった、当時のニューヨークを代表する最高クラスのプレイヤーたちが集結した名グループがスタッフです。

とくに日本における人気は非常に高く、1978年にリリースされたライブ盤は東京での公演を収録していますね。

そんなスタッフが1976年にリリースしたデビュー・アルバム『スタッフ!!』は、ジャズを基調としてR&Bやソウル、ロックといった要素を突出したテクニックで昇華した、まさにフュージョンと呼ぶにふさわしいサウンドを楽しめます。

ホーン・セクションがないというのも特徴で、名手たちによるバンド・アンサンブルから生まれる心地いいグルーブを心ゆくまで味わえる名盤ですよ!