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【初心者向け】ガムランの名曲まとめ【入門編】

インドネシアの伝統楽器による壮大なアンサンブル、ガムラン音楽。

その神秘的な響きは、多くの作曲家や音楽家を魅了してきました。

青銅の打楽器を中心とした独特の音色と、複雑なリズムが織りなす音の世界は、聴く人を異次元の空間へと誘います。

この記事では、古くから伝わる伝統的な名曲から、現代の作曲家による革新的な作品、さらにはジャズやポップスなど、ガムランから影響を受けた様々なジャンルの楽曲まで、幅広くご紹介していきます。

まだガムラン音楽に触れたことがない方も、ぜひこの機会に魅惑的な音の世界への旅をお楽しみください!

【初心者向け】ガムランの名曲まとめ【入門編】(1〜10)

Margapati

『Margapati』はバリ島のガムラン音楽の中でも非常に知名度も高く、1942年に=イ・ニョマン・カレールさんによって創作されたとされている作品です。

本作のテーマは、バリ舞踊の中でも勇壮さで知られる「森の王」。

幾重にも重なる青銅打楽器の響きが織りなす音の渦は、まるで王の威厳と躍動そのもので、聴く人を神秘的な儀式のただ中へと引き込みますよね。

女性が男性に扮して舞踏する様は非常に艶やかで力強くも美しく、音楽だけでも日常から離れて異次元のトリップを味わいたい時や、創造的な作業に没頭したい時にぴったりのナンバーです。

GeneticDewa Alit & Gamelan Salukat

伝統に根差しつつ革新的な探求を続けるインドネシアの作曲家、デワ・アリットさんが率いるガムラン・サルカットの代表的な一曲。

2020年5月に国外で初めて紹介された本作は、青銅の打楽器がまるで電子音楽のように響く質感が秀逸ですよね。

静寂を破る複雑なリズムの応酬から、アンサンブル全体がひとつの巨大な琴のように鳴り響く展開は圧巻です。

本作が持つ遺伝子というテーマは、伝統を受け継ぎながら新たな音楽を創造する意志を物語っています。

2022年4月にはオランダの音楽祭で欧州初演されるなど、世界で注目を集めるナンバーです。

伝統の枠を超えた、スリリングな音楽体験を求める方にこそ聴いてほしいですね。

Prahu LayarKi Nartosabdho

休日の海辺へ誘われるような、陽気で軽快なメロディーが魅力的なナンバー。

インドネシアの伝統影絵芝居ワヤン・クリットの巨匠として知られ、生涯で600曲を超える作品を遺したキ・ナルトサブドさんの楽曲です。

本作は、友人たちと帆かけ船で沖へ出て、明日からの労働に備えて戻るという、楽しさと節度が描かれた歌詞の世界観も素敵ですよね。

コンピレーション盤『Gebyar Campursari 1』にも収められた楽曲で、現地の学校でも教材として親しまれています。

ガムラン特有の青銅打楽器が織りなすきらびやかな音色と、躍るような太鼓のリズムは、ガムラン音楽を初めて聴く方の心もきっと掴むはずです!

ドライブや休日のBGMにもぴったりの一曲ですよ。

【初心者向け】ガムランの名曲まとめ【入門編】(11〜20)

Prahu LayarKi Nartosabdho

Nella Kharisma – Prau Layar | Dangdut [OFFICIAL]
Prahu LayarKi Nartosabdho

インドネシアの伝統に革新をもたらした音楽家、キ・ナルトサブドさんによる楽曲で、2006年にリリースされたシングルです。

影絵人形劇の語り手としても知られるキ・ナルトサブドさんの代表曲の一つで、2000年7月には別バージョンも公開されています。

本作は「遊び歌」として作られており、休日に舟で海へ出て、仲間と笑いあう穏やかな情景が浮かぶようですよね。

親しみやすい旋律はポピュラーソングに近いものがありますし、日々の喧騒から心を解き放ってくれるかのようです。

複雑な展開がないので、ガムランの響きに初めて触れる方にもすんなり馴染むのではないでしょうか。

のんびり過ごしたい時にぴったりのナンバーです。

Udan Mas

「黄金の雨」という美しい名前を持つ、ジャワの伝統的な楽曲です。

その華やかな名前とは対照的に、どこか物悲しく心に染み入るメロディが印象的ですよね。

儀式や舞踊の終わりを告げるフィナーレ曲として演奏されることが多く、賑やかな宴の後の静けさや、過ぎ去った時間への郷愁を感じさせます。

青銅の打楽器が織りなす神秘的な響きは、聴く人をまるで別世界へといざなってくれるようです。

学者のロバート・E・ブラウンが編纂し、1971年に録音された名盤『Javanese Court Gamelan』に収められた演奏は、本作の代表的な録音として知られています。

ガムラン音楽の幽玄な世界への扉を開くのにぴったりな一曲ではないでしょうか。

静かな空間でじっくりとその音に浸ってみるのがオススメです。

Kosalia AriniI Wayan Beratha

伝統と革新を繋いだインドネシアの巨匠、イ・ワヤン・ブラタさんによる1969年のゴン・クビャール様式の楽曲です。

本作の魅力はなんといっても劇的な楽曲展開にあって、静かな導入から突如として放たれる打楽器群の轟音、そして竹笛の柔らかな独奏へと移り変わる対比が鮮やかですよね。

わずかにピッチをずらした楽器が奏でる独特の音の「うなり」が、全体をきらびやかな響きで包み込みます。

アルバム『Explorer Series: Bali – Gamelan & Kecak』に収録されているほか、1998年に録音された演奏が世界的な音楽教材にもなっています。

異次元の音響空間に没入したい時にぴったりのナンバーです。

Wilujeng

Sarwo Laras – Wilujeung [Traditional Music]
Wilujeng

インドネシア中央ジャワで古くから大切に演奏されてきた、儀式的な性格を持つ一曲です。

擦弦楽器レバブによる滑らかな導入から、次第にコーラスや様々な打楽器が加わり、音が幾重にも重なっていく様子は聴きごたえがありますよね。

「安全」や「幸福」を願う心が込められた本作は、聴く人を優しく包み込むような温かさを持っています。

この楽曲は、伝統音楽として継承されており、商業的な音源ではなくラジオ局の放送録音などでその演奏が記録されてきました。

32拍を一つの周期とする形式に則っており、複雑なリズムが生み出す多層的な響きが心地よいのではないでしょうか。

心を落ち着けたい時や、新しい始まりを迎える時に聴いてみてください。