2007年に青森県で結成、ボーカルとギターを担当する秋田ひろむさんと、キーボードとコーラスを担う豊川真奈美さんの2人組によるamazarashi。
メディア露出なども少なくミステリアスな存在のamazarashiですが、秋田さんの死生観などが色濃く出た詩情あふれるリリックとエモーショナルな歌声が織りなすサウンドで、同業のミュージシャンたちも含めて熱狂的なファンベースを生み出していることでも知られていますね。
こちらの記事では、そんなamazarashiの心を揺さぶる名曲たちをまとめて紹介しています。
まだamazarashiの音楽を聴いたことがない、という方もこの機会にぜひチェックしてみてください。
心揺さぶる深イイ歌詞。amazarashiの名曲(1〜10)
あんたへamazarashi

曲名『あんたへ』とは誰なのか?
おそらくこの曲を聴いているリスナーたち全員のことだと思います。
悲しいことを忘れて笑おうとの呼びかけはamazarashi流の応援歌たる故か。
神様にケンカを売っているフレーズもすてきです。
ストーレートに「頑張れ負けるな」と歌わない所が逆に憎いですね。
空っぽの空に潰されるamazarashi

進路に迷う若者だけでなく生きることに迷う人たちに向けた歌詞ではないでしょうか?
歌詞だけを読める機会があるならぜひ読んでもらいたい1曲です。
文字数もハンパないですよ!
楽しくて笑う、悲しくて泣く、でも結局何も満たされない気持ち、その世界を『空っぽの空』に例えているのかな。
もちろんたくさんの解釈あっていい楽曲です。
季節は次々死んでいくamazarashi

ちょっと意味ありげな『季節は次々死んでいく』の曲名に「おや?」と思った人も多いのではないでしょうか。
テレビアニメ『東京喰種トーキョーグール√A』のエンディングテーマとしても使われましたので、ややアニメのブラックファイトな印象に引っ張られた歌詞なのかな?
でも一回聴いただけでは全てをつかめない世界観にはamazarashiの存在感がどっしりと感じられます。
手紙の初めに書く「拝啓」から始まるフレーズも新鮮です。
月曜日amazarashi

この曲の特設サイトも作られている根強いファンのいる楽曲。
誰もが感じる月曜日のけだるさや疲労感を題材に子供と大人の間に揺れ動く気持ちを描いた歌詞。
体育館、教科書の学校関連ワードも甘ずっぱさいっぱい。
マンガ『月曜日の友達』の主題歌でもあり、マンガと歌詞のリンクにも要注目な1曲です。
虚無病amazarashi

虚無ってどこか宗教を感じさせる言葉ですね。
意味は「何物もなくむなしいこと」です。
楽曲名が『虚無病』なのですが、何も思わないこと自体が病気だと考える世界観ってすごくないですか?
何に対しても無感動になってしまう人間たち、でもそれでは生きているとは言えないとさとされているようでもあります。
この曲に限ってはそんな散文的な解釈も必要ないのかな。
スピードと摩擦amazarashi

死屍累々、来世などのワードはどこか怖い感じがしますよね。
江戸川乱歩の作品群を原案として作られたテレビアニメ『乱歩奇譚Game of Laplace』のオープニング曲としても使われました。
そのイメージに寄せている歌詞の世界観は独特です。
時間が過ぎるそのスピード、そして時代との摩擦。
作文のような主語がないからその分イメージも膨らみます。
心をわしづかみにされます。
命にふさわしいamazarashi

何の『命にふさわしい』のかを聴いて欲しいとのメッセージ、感じますよね。
自分の命なのか、あなたの命なのか、誰かの命なのか、そう思うと思わせぶりな曲名です。
好きな人ができた、友達もできた、でもすべてを失った風の解釈の難しい世界。
尾崎豊をも思わせるアツい情熱や孤独感は新しい時代を予感させます。