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【ゴットシャルクのピアノ曲】再評価されたアメリカの天才による珠玉の名曲

1829年にアメリカ、ニューオーリンズで生まれ、幼少期から神童としてピアノの才能を発揮していたルイス・モロー・ゴットシャルク。

ロマン派を代表するフランツ・リストやヨハネス・ブラームスといった作曲家らと同時代を生きた作曲家ですが、彼の没後その作品が日の目を浴びることは少なく、20世紀に入ってからの再評価を受け、超絶技巧を要するピアノ曲をはじめ芸術性の高い作品群が注目されるようになりました。

今回は、そんなゴットシャルクが手掛けたピアノ作品のなかから、人気の高い曲を厳選してご紹介します!

【ゴットシャルクのピアノ曲】再評価されたアメリカの天才による珠玉の名曲(1〜10)

ホタ・アラゴネーサ Op.14Louis Moreau Gottschalk

Ep. 80. Louis Moreau Gottschalk Caprice Espagnol op. 14 Anna & Dmitri Shelest, piano
ホタ・アラゴネーサ Op.14Louis Moreau Gottschalk

19世紀のアメリカで活躍した作曲家であり、ピアニストでもあったルイス・モロー・ゴットシャルク。

本作『ホタ・アラゴネーサ Op.14』は、スペインのアラゴン地方の伝統舞踊である「ホタ」をモチーフに作曲されています。

華麗なカデンツァやきらびやかなパッセージからは、ゴットシャルクのピアニストとしての技巧の高さがうかがえますね!

フラメンコのリズムを思わせる情熱的な曲想に、聴衆も引き込まれること間違いなし!

クラシック音楽になじみのある方はもちろん、初めて触れる方にもオススメしたい名曲です。

ガリーナ(キューバ組曲)Op.53Louis Moreau Gottschalk

Gottschalk – La gallina (The Hen) ‘Danse cubaine’, RO100, Op. 53 – Leonard Pennario Piano
ガリーナ(キューバ組曲)Op.53Louis Moreau Gottschalk

19世紀のアメリカを代表する作曲家にして卓越したピアニスト、ルイス・モロー・ゴットシャルク。

生まれ故郷ニューオーリンズの多文化的な環境に育まれ、ヨーロッパのロマン派様式とアメリカ大陸の民謡的要素を融合させた彼の音楽は、当時としては極めて革新的でした。

本作『ガリーナ(キューバ組曲)』は、ゴットシャルクがとりわけ愛したキューバの音楽的エッセンスをふんだんに盛り込んだ舞曲的作品。

軽快でリズミカルな曲想は、さながらキューバの太陽と人々のエネルギーを体現しているかのよう!

複雑なリズムとテクニックを要する超絶技巧の妙を、ぜひ存分に堪能してみてください。

マンチャの調べ Op.38Louis Moreau Gottschalk

Louis Moreau Gottschalk I Manchega, Étude de concert (1855) I Domenico Di Leo, pianoforte
マンチャの調べ Op.38Louis Moreau Gottschalk

19世紀アメリカを代表する作曲家ゴットシャルクは、ピアニストとしても非凡な才能を発揮しました。

幼少期からその才能は顕著で、のちにヨーロッパで研さんを積み、スペインやラテンアメリカの音楽からも影響を受けました。

彼の『マンチャの調べ』は、エキゾチックな雰囲気が色濃く反映された情熱的でリズミカルな1曲!

華やかな技巧的パッセージがちりばめられており、演奏者の高度な技術が求められます。

異国情緒あふれる世界観を味わいながら、ゴットシャルクの独創性あふれる音楽をぜひ堪能してみてください。

【ゴットシャルクのピアノ曲】再評価されたアメリカの天才による珠玉の名曲(11〜20)

バナナの木 Op.5Louis Moreau Gottschalk

Gottschalk – Le Bananier, Op. 5 – Ivan Davis Piano
バナナの木 Op.5Louis Moreau Gottschalk

アメリカ、ニューオーリンズで生まれ育ったルイス・モロー・ゴットシャルクは、幼少期から神童としてその才能を発揮し、フランスで音楽を学びました。

パリでデビューを果たすと、ヨーロッパ各地で演奏活動を行い、高い評価を得ました。

彼の代表作である『バナナの木』は、故郷の音楽的影響を色濃く反映した作品。

ヨーロッパのクラシック音楽とカリブ海やクレオールのリズム、メロディを見事に融合させた魅力的な1曲で、ゴットシャルクの卓越した才能とテクニックが存分に発揮されています。

独特の文化的背景を持つ彼の音楽に興味がある方にぜひオススメしたい作品です。

ユニオン-国民歌による演奏会用パラフレーズ Op.48Louis Moreau Gottschalk

Gottschalk/The Union – Concert paraphrase on national airs,Op.48/pf:Behrend, Jeanne
ユニオン-国民歌による演奏会用パラフレーズ Op.48Louis Moreau Gottschalk

19世紀アメリカのピアニスト兼作曲家、ルイス・モロー・ゴットシャルク。

クレオールやカリブのリズムを巧みに取り入れた独特の音楽スタイルを築いた彼が、南北戦争中に作曲した『ユニオン-国民歌による演奏会用パラフレーズ Op.48』は、『星条旗』などの国民的な旋律をパッチワーク風に編み込んだ愛国的な1曲。

超絶技巧を要する華麗なパッセージの連続に、作者の祖国への思いがあふれんばかりに込められています。

アメリカンクラシック音楽に興味のある方は要チェックの名曲です。

アンブロワーズ・トマの歌劇「夏の夜の夢」による優雅なカプリス Op.9Louis Moreau Gottschalk

ゴットシャルク(ゴッツチョーク、ゴッチョーク):アンブロワーズ・トマの歌劇「夏の夜の夢」による優雅なカプリス,Op.9  pf. 林川 崇:Hayashikawa, Takashi
アンブロワーズ・トマの歌劇「夏の夜の夢」による優雅なカプリス Op.9Louis Moreau Gottschalk

19世紀のアメリカを代表する作曲家であり、ピアニストとしても活躍したルイ・モロー・ゴットシャルクの『アンブロワーズ・トマの歌劇「夏の夜の夢」による優雅なカプリス Op.9』。

本作は、アンブロワーズ・トマのオペラをピアノ用に華麗にアレンジした作品で、ゴットシャルク独自の卓越したピアノ技術と解釈で再創造された幻想的な世界が広がります。

ロマンティックで夢幻的な雰囲気を醸し出す本作は、クラシック音楽ファン、特にロマン派の作品がお好きな方にとって必聴の1曲といえるでしょう。

子守歌 Op.47Louis Moreau Gottschalk

Louis Moreau Gottschalk – Berceuse (Cradle Song), Op.47
子守歌 Op.47Louis Moreau Gottschalk

ルイス・モロー・ゴットシャルクは、19世紀に活躍したアメリカの作曲家。

幼少期からピアノの才能を発揮し、パリ留学を経てアメリカやラテンアメリカでの演奏旅行で高い人気を博しました。

『子守歌 Op.47』は彼の代表作の一つで、母親が子供を優しく揺らしている情景を思わせるような穏やかなメロディが魅力。

難易度は低めですが、音の美しさと流れにこだわることが大切です。

聴く人を安らぎの世界へと誘う本作で、ゴットシャルクの世界を体感してみてはいかがでしょうか?