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【ゴットシャルクのピアノ曲】再評価されたアメリカの天才による珠玉の名曲

1829年にアメリカ、ニューオーリンズで生まれ、幼少期から神童としてピアノの才能を発揮していたルイス・モロー・ゴットシャルク。

ロマン派を代表するフランツ・リストやヨハネス・ブラームスといった作曲家らと同時代を生きた作曲家ですが、彼の没後その作品が日の目を浴びることは少なく、20世紀に入ってからの再評価を受け、超絶技巧を要するピアノ曲をはじめ芸術性の高い作品群が注目されるようになりました。

今回は、そんなゴットシャルクが手掛けたピアノ作品のなかから、人気の高い曲を厳選してご紹介します!

【ゴットシャルクのピアノ曲】再評価されたアメリカの天才による珠玉の名曲(1〜10)

マンチャの調べ Op.38Louis Moreau Gottschalk

Louis Moreau Gottschalk I Manchega, Étude de concert (1855) I Domenico Di Leo, pianoforte
マンチャの調べ Op.38Louis Moreau Gottschalk

19世紀アメリカを代表する作曲家ゴットシャルクは、ピアニストとしても非凡な才能を発揮しました。

幼少期からその才能は顕著で、のちにヨーロッパで研さんを積み、スペインやラテンアメリカの音楽からも影響を受けました。

彼の『マンチャの調べ』は、エキゾチックな雰囲気が色濃く反映された情熱的でリズミカルな1曲!

華やかな技巧的パッセージがちりばめられており、演奏者の高度な技術が求められます。

異国情緒あふれる世界観を味わいながら、ゴットシャルクの独創性あふれる音楽をぜひ堪能してみてください。

ブラジル国歌による勝利の大幻想曲 Op.69Louis Moreau Gottschalk

L. M. Gottschalk – Grande Fantasia Triunfal sobre o Hino Nacional Brasileiro (Nelson Freire, piano)
ブラジル国歌による勝利の大幻想曲 Op.69Louis Moreau Gottschalk

19世紀のアメリカの作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルクの『ブラジル国歌による勝利の大幻想曲 Op.69』は、ブラジルの国歌をテーマにした華麗なピアノファンタジー。

壮麗な演奏効果を狙った技巧的な作品で、跳躍や八度の連続など高度なテクニックを要求します。

本作は、ブラジルの独立とその象徴である国歌への賛辞を込めつつ、ゴットシャルクの卓越したピアノ技術を存分に発揮できる1曲。

クラシック音楽愛好家だけでなく、超絶技巧のピアノ曲に興味がある方にもオススメの作品です!

バナナの木 Op.5Louis Moreau Gottschalk

Gottschalk – Le Bananier, Op. 5 – Ivan Davis Piano
バナナの木 Op.5Louis Moreau Gottschalk

アメリカ、ニューオーリンズで生まれ育ったルイス・モロー・ゴットシャルクは、幼少期から神童としてその才能を発揮し、フランスで音楽を学びました。

パリでデビューを果たすと、ヨーロッパ各地で演奏活動を行い、高い評価を得ました。

彼の代表作である『バナナの木』は、故郷の音楽的影響を色濃く反映した作品。

ヨーロッパのクラシック音楽とカリブ海やクレオールのリズム、メロディを見事に融合させた魅力的な1曲で、ゴットシャルクの卓越した才能とテクニックが存分に発揮されています。

独特の文化的背景を持つ彼の音楽に興味がある方にぜひオススメしたい作品です。

【ゴットシャルクのピアノ曲】再評価されたアメリカの天才による珠玉の名曲(11〜20)

ホタ・アラゴネーサ Op.14Louis Moreau Gottschalk

Ep. 80. Louis Moreau Gottschalk Caprice Espagnol op. 14 Anna & Dmitri Shelest, piano
ホタ・アラゴネーサ Op.14Louis Moreau Gottschalk

19世紀のアメリカで活躍した作曲家であり、ピアニストでもあったルイス・モロー・ゴットシャルク。

本作『ホタ・アラゴネーサ Op.14』は、スペインのアラゴン地方の伝統舞踊である「ホタ」をモチーフに作曲されています。

華麗なカデンツァやきらびやかなパッセージからは、ゴットシャルクのピアニストとしての技巧の高さがうかがえますね!

フラメンコのリズムを思わせる情熱的な曲想に、聴衆も引き込まれること間違いなし!

クラシック音楽になじみのある方はもちろん、初めて触れる方にもオススメしたい名曲です。

ユニオン-国民歌による演奏会用パラフレーズ Op.48Louis Moreau Gottschalk

Gottschalk/The Union – Concert paraphrase on national airs,Op.48/pf:Behrend, Jeanne
ユニオン-国民歌による演奏会用パラフレーズ Op.48Louis Moreau Gottschalk

19世紀アメリカのピアニスト兼作曲家、ルイス・モロー・ゴットシャルク。

クレオールやカリブのリズムを巧みに取り入れた独特の音楽スタイルを築いた彼が、南北戦争中に作曲した『ユニオン-国民歌による演奏会用パラフレーズ Op.48』は、『星条旗』などの国民的な旋律をパッチワーク風に編み込んだ愛国的な1曲。

超絶技巧を要する華麗なパッセージの連続に、作者の祖国への思いがあふれんばかりに込められています。

アメリカンクラシック音楽に興味のある方は要チェックの名曲です。

風刺 Op.59Louis Moreau Gottschalk

Gottschalk – Pasquinade (Caprice), Op. 59 – Ivan Davis Piano
風刺 Op.59Louis Moreau Gottschalk

19世紀アメリカの作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルクの『風刺』は、彼の才能が詰まった魅力的なピアノ曲です。

南米やカリブ海の影響を受けた軽快なリズムとメロディ、そして彼らしい遊び心が全編にあふれています。

超絶技巧を要するパッセージの連続は、熟練のピアニストにとってもやりがいのある充実した内容。

ゴットシャルクならではの多文化的な要素と洗練された作曲技術が融合した本作は、高度なテクニックと音楽性を兼ね備えたピアニストの方にオススメしたい1曲です!

アンブロワーズ・トマの歌劇「夏の夜の夢」による優雅なカプリス Op.9Louis Moreau Gottschalk

ゴットシャルク(ゴッツチョーク、ゴッチョーク):アンブロワーズ・トマの歌劇「夏の夜の夢」による優雅なカプリス,Op.9  pf. 林川 崇:Hayashikawa, Takashi
アンブロワーズ・トマの歌劇「夏の夜の夢」による優雅なカプリス Op.9Louis Moreau Gottschalk

19世紀のアメリカを代表する作曲家であり、ピアニストとしても活躍したルイ・モロー・ゴットシャルクの『アンブロワーズ・トマの歌劇「夏の夜の夢」による優雅なカプリス Op.9』。

本作は、アンブロワーズ・トマのオペラをピアノ用に華麗にアレンジした作品で、ゴットシャルク独自の卓越したピアノ技術と解釈で再創造された幻想的な世界が広がります。

ロマンティックで夢幻的な雰囲気を醸し出す本作は、クラシック音楽ファン、特にロマン派の作品がお好きな方にとって必聴の1曲といえるでしょう。