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【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち

1732年にオーストリアに生まれ作曲家、劇場の音楽監督として活躍した、古典派を代表する作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

多くの交響曲や弦楽四重奏曲を手掛けたことから「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」の名でも知られる彼は、ピアノソナタをはじめとするピアノ曲も数多く遺しています。

そこで本記事では、ハイドンのピアノ作品のなかでも特に人気の高い名作をピックアップ!

作曲の背景や演奏動画とともにご紹介していきます。

美しい形式と上品な響きのなかに遊び心が見え隠れするハイドン独自の世界観をお楽しみください!

【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち

アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9Franz Joseph Haydn

ハイドン/アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9/演奏:前山 仁美
アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9Franz Joseph Haydn

オーストリアの作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、古典派音楽を代表する巨匠の一人。

交響曲や弦楽四重奏曲の父としても知られる彼の『アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9』は、ピアノのために書かれた珠玉の小品です。

上品で洗練された旋律が印象的なこの曲は、クラシカルなテイストを醸し出しつつ、細やかな感情表現にあふれています。

ハイドンならではの巧みな和声進行と美しい響きは、聴く者の心を穏やかに癒やしてくれることでしょう。

クラシック音楽を愛するすべての人にオススメしたい1曲です。

アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6Franz Joseph Haydn

Brendel plays Haydn – Andante & variations in F minor, Hob. 17/6
アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6Franz Joseph Haydn

古典派音楽の代表的な作曲家であり、「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」の名でも知られるフランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

彼の手掛けたピアノ曲の中でも人気の高い『アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6』は、ヘ短調とヘ長調の2つのテーマに基づく「二重変奏形式」で構成されています。

悲しみや悲劇的なキャラクターを持つ第1主題と、慰めや休息を提供する第2主題が織りなす感情の変化は、聴く人の心に深く響くことでしょう。

クラシック音楽の名作を味わいたい方はもちろん、ピアノ曲の楽しみ方を知りたい方にもオススメの1曲です。

ディヴェルティメント ヘ長調「先生と生徒」Hob.XVIIa:1Franz Joseph Haydn

ハイドン:ディヴェルティメント ヘ長調「先生と生徒」Hob.XVIIa:1[ナクソス・クラシック・キュレーション #かわいい]/ Haydn:Acht sauschneider müssen sein
ディヴェルティメント ヘ長調「先生と生徒」Hob.XVIIa:1Franz Joseph Haydn

交響曲や弦楽四重奏曲で知られるハイドンが、ピアノのために手掛けた珠玉の作品『ディヴェルティメント ヘ長調「先生と生徒」Hob.XVIIa:1』。

当時まだ珍しかったピアノ四手のための曲で、1778年に初めて出版されました。

本作は、テーマと7つの変奏から成り、先生と生徒の音楽的な対話が印象的。

技術的な課題と音楽的表現の融合を目指した教育的側面が伺える、初心者から上級者まで、ピアノを学ぶすべての方にオススメしたい1曲です。

ピアノ三重奏曲 第39番 ト長調 Hob.XV/25Franz Joseph Haydn

古典派を代表するオーストリアの作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの『ピアノ三重奏曲 第39番 ト長調 Hob.XV/25』は、ハイドンがロンドンに滞在中の友人であった未亡人レベッカ・シュローターにささげた三部作の一つとして作曲されました。

3つの楽章から成り、変奏曲形式やカンタービレスタイルなど、ハイドンの創造性と革新性が色濃く反映されています。

クラシック音楽初心者から上級者まで、幅広い聴き手を魅了する名曲といえるでしょう。

主題と6つの変奏「やさしく快適」ハ長調 Hob.XVII:5Franz Joseph Haydn

ハイドン/主題と6つの変奏「やさしく快適」 ハ長調,Hob.XVII:5
主題と6つの変奏「やさしく快適」ハ長調 Hob.XVII:5Franz Joseph Haydn

「交響曲の父」と呼ばれるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、ピアノ作品においても魅力的な名曲を残しています。

なかでも『主題と6つの変奏』は、上品でやさしい響きのなかにウィットある遊び心が光る傑作です。

明るくのどかな主題から始まり、6つの変奏を通して徐々に盛り上がりを見せていきます。

特に第5変奏では短調に転調し、優雅さの中にもどこか切ない情感が漂います。

最後は再び主題に戻り、爽やかな余韻を残してクライマックスへ。

優美なメロディと絶妙なハーモニーの織りなす美しい音の世界は、クラシック音楽ファンのみならず、幅広い層から愛されています。

おわりに

「交響曲の父」として知られる古典派の巨匠、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのピアノ作品をご紹介しました。

ハイドンのピアノ曲のなかでも、約65曲作曲されたとされるピアノソナタは必聴!

そして、ピアノ学習者にとっては勉強する価値アリの名作ばかりですので、ぜひ挑戦してみてくださいね。