【ハイドン】名曲、代表曲をピックアップ!
古典派時代の偉大な作曲家の一人、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。
多くの交響曲、弦楽四重奏曲を作曲したことで「交響曲の父」、「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれていますが、それだけでなく協奏曲やピアノソナタなども多数書き上げており、クラシック界に多大な影響を与えました。
本記事ではそんなハイドンの名曲、代表曲をピックアップ!
現在のドイツ国歌に用いられている曲もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ハイドンの音楽をお楽しみください。
【ハイドン】名曲、代表曲をピックアップ!(1〜20)
交響曲第104番ニ長調「ロンドン」Franz Joseph Haydn

ハイドンの代表作として知られるこちらの曲は、彼がロンドン滞在中に完成させた最後の交響曲です。
全4楽章からなる本作は、壮大な導入から始まり、民謡風の旋律で締めくくられます。
とくに終楽章では、クロアチアの民謡を思わせるメロディが印象的。
ハイドンのユーモアと予期せぬ展開が随所に見られ、聴く人を飽きさせません。
1795年4月13日、ロンドンで初演された際には大成功を収め、作曲家に高額の収入をもたらしました。
クラシック音楽の傑作として今なお愛され続けている1曲です。
交響曲第101番「時計」Franz Joseph Haydn

壮大なオーケストラの響きが織りなす優雅な世界。
ハイドンが手掛けた傑作です。
ロンドン滞在中に作曲された本作は、とくに第2楽章の時計のような規則正しいリズムが印象的。
ユーモアと創造性に富んだハイドンらしさが光ります。
1794年3月、ロンドンで初演された際には大好評を博し、第2楽章はアンコールされたそう。
優雅さの中にも遊び心が感じられます。
クラシック音楽の魅力を存分に味わえる1曲です。
弦楽四重奏曲第35番ヘ短調作品20の5Franz Joseph Haydn

ハイドンが1772年に完成させた弦楽四重奏曲群『日の出四重奏曲』の1曲である本作は、革新的な技法と表現の深さで知られています。
対位法的な書法とホモフォニックなテクスチャーを巧みに融合させ、それまでの四重奏曲にはない新しい音楽的空間を創出しているのが特徴。
とくに第4楽章のフーガ形式は、ハイドンの対位法に対する深い理解を示しています。
形式や調性の枠組みを越えて、人間の感情や自然の美しさを捉えることに成功した本作は、クラシック音楽に興味のある方にぜひ聴いていただきたい1曲です。
ピアノソナタ第50番ニ長調 Hob.XVI/37Franz Joseph Haydn

1780年に作曲されたピアノソナタは、ハイドンの才能が遺憾なく発揮された作品です。
アウエンブルッガー姉妹という優れたピアニストのために書かれたそう。
3つの楽章からなっており、明るく軽快な第1楽章、内省的で幻想的な第2楽章、そして活発で躍動感あふれる第3楽章と、変化に富んだ構成となっています。
ハイドンの技術的な習得と音楽的な想像力が見事に表現されているこちらの作品は、クラシック音楽を楽しみたい方にぜひオススメの1曲です。
オラトリオ「天地創造」Franz Joseph Haydn

ハイドンが1798年に発表したオラトリオは、創世記の物語を壮大な音楽で描いた傑作です。
ハイドンは100曲以上の交響曲を作曲し、「交響曲の父」と呼ばれるほどの功績を残しましたが、本作でも彼の卓越した才能が遺憾なく発揮されています。
3部構成の楽曲は神による天地創造の過程を、オーケストラと合唱、独唱を駆使して表現。
とくに光の誕生を描いた部分は、聴く者の心に深い感動を与えます。
ハイドン自身も「これまでで最も大きな仕事」と語ったこの作品は、自然の神秘と美しさを讃える、荘厳かつ温かみのある音楽となっています。