【ハイドン】名曲、代表曲をピックアップ!
古典派時代の偉大な作曲家の一人、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。
多くの交響曲、弦楽四重奏曲を作曲したことで「交響曲の父」、「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれていますが、それだけでなく協奏曲やピアノソナタなども多数書き上げており、クラシック界に多大な影響を与えました。
本記事ではそんなハイドンの名曲、代表曲をピックアップ!
現在のドイツ国歌に用いられている曲もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ハイドンの音楽をお楽しみください。
【ハイドン】名曲、代表曲をピックアップ!(1〜10)
交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」Franz Joseph Haydn

イギリス滞在時のハイドンは人生のうちでも実り多い時期を過ごし、ロンドンでこちらの『太鼓連打交響曲』を作曲しました。
初演は大成功。
ハイドンの交響曲のうちでも人気のある曲の一つであり、現在でも頻繁に演奏、録音されています。
オラトリオ「天地創造」Franz Joseph Haydn

ハイドンが1798年に発表したオラトリオは、創世記の物語を壮大な音楽で描いた傑作です。
ハイドンは100曲以上の交響曲を作曲し、「交響曲の父」と呼ばれるほどの功績を残しましたが、本作でも彼の卓越した才能が遺憾なく発揮されています。
3部構成の楽曲は神による天地創造の過程を、オーケストラと合唱、独唱を駆使して表現。
とくに光の誕生を描いた部分は、聴く者の心に深い感動を与えます。
ハイドン自身も「これまでで最も大きな仕事」と語ったこの作品は、自然の神秘と美しさを讃える、荘厳かつ温かみのある音楽となっています。
ピアノソナタ第35番ハ長調 Hob. XVI: 35Franz Joseph Haydn

3楽章から成るピアノソナタ。
ピアノ演奏の教材のソナチネアルバムにも収録されており、ハイドンのピアノソナタの中でもよく知られている作品の一つです。
第1楽章は長大なソナタ形式でハイドンらしい明るさが現れています。
【ハイドン】名曲、代表曲をピックアップ!(11〜20)
弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」Franz Joseph Haydn

ハイドンが1797年に作曲した弦楽四重奏曲。
全4楽章から成る本作は、ハイドンがロンドン訪問で英国国歌に感銘を受け、オーストリアにも同様の曲が必要だと感じて作曲したものです。
とくに第2楽章に登場する壮大な旋律は、後にオーストリアやドイツの国歌として使用されることになりました。
ハイドンの創造力と音楽的才能の高さを示す本作。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、歴史や政治に関心のある方にもオススメの1曲です。
オラトリオ「四季」Franz Joseph Haydn

ハイドンが晩年に手掛けたこちらのオラトリオは、自然と人間の営みを豊かに描写しています。
『天地創造』の続編として書かれました。
四季の移り変わりと農民の生活を題材にしており、各季節の特徴や自然現象を音楽と歌詞で表現。
春の喜び、夏の暑さ、秋の収穫、冬の寒さなど、季節ごとの情景が生き生きと描かれています。
ハイドンの作曲技法の集大成とも言える本作。
四季の美しさや人々の暮らしに興味がある方にオススメです。
ぜひ『天地創造』の後に聴いてみてください!
ネルソン・ミサ Hob.XXII: 11Franz Joseph Haydn

ハイドンが1798年に作曲した宗教曲。
ナポレオン戦争という時代背景の中で生まれたこの作品は、苦難の時代における希望を表現しています。
壮大な合唱とオーケストラの演奏に加え、ソリストの美しい歌唱が特徴的。
とくにクレードやグローリアの部分では、ハイドンの技巧が光る複雑なポリフォニーが展開され、神への賛美が荘厳に表現されています。
また、アグヌス・デイでは深い悲しみの中でも神の恵みを求める姿勢が音楽に反映されており、聴く人の心に深く響きます。
宗教音楽に興味がある方はもちろん、クラシック音楽ファンの方にもオススメの1曲です。
十字架上のキリストの7つの最後の言葉Franz Joseph Haydn

1786年に作曲された本作は、キリストの十字架上での7つの言葉を音楽で表現した壮大な宗教音楽です。
スペインの大聖堂からの依頼で作られ、後に弦楽四重奏版やオラトリオ版も作られました。
7つの緩徐楽章からなる構成で、キリストの苦しみや深い精神性が表現されています。
とくに第4ソナタのLargo、『わが神よ!
何故私を見捨てたのですか?』の楽章では、悲痛な感情が見事に音楽化されています。
この動画内ですと32分48秒のところにあたります。
キリスト教音楽に興味のある方はもちろん、静謐な音楽を求める方にもオススメの1曲ですよ。