【ハイドン】名曲、代表曲をピックアップ!
古典派時代の偉大な作曲家の一人、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。
多くの交響曲、弦楽四重奏曲を作曲したことで「交響曲の父」、「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれていますが、それだけでなく協奏曲やピアノソナタなども多数書き上げており、クラシック界に多大な影響を与えました。
本記事ではそんなハイドンの名曲、代表曲をピックアップ!
現在のドイツ国歌に用いられている曲もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ハイドンの音楽をお楽しみください。
【ハイドン】名曲、代表曲をピックアップ!(11〜20)
弦楽四重奏曲第67番ニ長調「ひばり」 Op.64-5 Hob.III-63Franz Joseph Haydn

1790年に作曲された『第3トスト四重奏曲』の中に含まれる弦楽四重奏曲です。
『ひばり』のタイトルはハイドン自身が名付けたものではなく、これは第1楽章において冒頭に現れる旋律がひばりの囀りが似て聴こえるために付けられたものです。
交響曲第98番変ロ長調Franz Joseph Haydn

1792年の第1回ロンドン旅行の折りのために作曲したロンドン交響曲の中の1曲です。
民謡など俗謡を自作に挿入することを得意としていたハイドンは、この交響曲の第2楽章の冒頭に、英国国歌である『ゴッド・セイヴ・ザ・キング』を使用してロンドンの聴衆を喜ばせたとされています。
しかしそれだけでなく、その前年である1791年2月に親友であるモーツァルトが亡くなったことで、その哀悼の意が込められているとも言われています。
交響曲第45番嬰ヘ短調「告別」Franz Joseph Haydn

1772年に作曲された『交響曲第45番』は、ハイドンの天才ぶりを存分に発揮した傑作です。
エステルハージ家の夏の宮殿で演奏シーズンが長引き、楽団員たちが家族に会いたがっていることを音楽を通して伝えるという独創的な発想から生まれました。
なんと最終楽章では、奏者が次々と演奏を終えてステージを去り最後にはヴァイオリンと指揮者のたった二人のみが舞台に残るという演出が施されており、ハイドンの機知に富んだ性格がよく表れています。
緊張感あふれる第1楽章から、感情豊かな第2楽章、そして驚きに満ちた最終楽章まで、聴く人を飽きさせません。
音楽を通じて人々の思いを伝える、その巧みさに感動を覚えずにはいられないでしょう。
交響曲第31番ニ長調「ホルン信号」Franz Joseph Haydn

1765年に作曲した交響曲です。
郵便ホルンを表すホルンの主題で始まります。
『ホルン信号』という副題は19世紀になってから呼ばれるようになりました。
交響曲第72番ニ長調との関連が指摘されますが、実際に作曲年代は近くこの曲の方が後に作られました。
両曲ともエステルハージのホルン奏者の技巧を誇示するために書かれた作品です。
トランペット協奏曲変ホ長調Hob.Vlle 1Franz Joseph Haydn

ハイドンがオラトリオやミサなどに取り組んでいた晩年の作品の一つであり、最後に作曲された協奏曲でもあります。
1800年の初演は不評に終り忘れ去られましたが、1929年にようやく出版されました。
今日ではトランペット奏者の主要レパートリーとなっています。
交響曲第95番ハ短調Franz Joseph Haydn

ロンドン交響曲の中では唯一の短調作品であり、また唯一、開始楽章が緩やかな序奏なしに開始するというのが特徴的。
メヌエット楽章の中間部にチェロの独奏パートが置かれているなど、細部にハイドンの創意が仕込まれた作品となっています。
【ハイドン】名曲、代表曲をピックアップ!(21〜30)
リトル・セレナーデFranz Joseph Haydn

クラシック音楽の巨匠、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの作品として長年親しまれてきた本作。
実はハイドンの信奉者でありオーストリアの修道士ローマン・ホフシュテッターの作曲ではないかとも言われています。
非常にシンプルで弾きやすい曲で、バロック時代の雰囲気を味わいつつも現代に通じる感性もあります。
左手の分散和音による伴奏もシンプルで、鍵盤の位置さえ覚えれば比較的簡単に雰囲気を出せますよ。
クラシック音楽初心者の方にもおすすめ。
優しい音色に包まれて、心地よい練習ができるでしょう。