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【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち

1732年にオーストリアに生まれ作曲家、劇場の音楽監督として活躍した、古典派を代表する作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

多くの交響曲や弦楽四重奏曲を手掛けたことから「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」の名でも知られる彼は、ピアノソナタをはじめとするピアノ曲も数多く遺しています。

そこで本記事では、ハイドンのピアノ作品のなかでも特に人気の高い名作をピックアップ!

作曲の背景や演奏動画とともにご紹介していきます。

美しい形式と上品な響きのなかに遊び心が見え隠れするハイドン独自の世界観をお楽しみください!

【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち(1〜10)

ピアノソナタ 第47番 ロ短調 Hob.XVI:32Franz Joseph Haydn

角野 隼斗/ハイドン:ソナタ ロ短調 Hob.XVI:32(2018PTNA特級セミファイナル)Haydn – Sonata in B Minor, Hob.XVI:32
ピアノソナタ 第47番 ロ短調 Hob.XVI:32Franz Joseph Haydn

交響曲や弦楽四重奏曲の分野で優れた業績を残した古典派音楽の巨匠、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

彼のピアノソナタ『ピアノソナタ 第47番 ロ短調 Hob.XVI:32』は、1776年頃に完成された作品で、情熱的でドラマチックな特徴を持ちます。

各楽章が持つ独自の響きやリズムは、聴く者の心を揺さぶることでしょう。

ソナタ形式の魅力を余すところなく発揮したこの曲は、ハイドンの音楽的才能と革新的な手法を感じられる名曲です。

ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11Franz Joseph Haydn

Joseph Haydn – Piano Concerto No. 11 in D major, Hob. XVIII/11 – Mikhail Pletnev
ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11Franz Joseph Haydn

交響曲の父としてクラシック音楽史に輝かしい足跡を残したハイドン。

ピアノのための協奏曲などには、洗練された美しさと構造の巧みさがあふれています。

晩年の1784年に出版された『ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11』は、優雅で歌うようなメロディが印象的な秀作です。

モーツァルトとの交流の影を感じさせる中間楽章から、ハンガリー風の活気あふれる終楽章まで、ハイドンの多彩な音楽世界が凝縮されています。

独奏と管弦楽の絶妙なバランスを堪能できるこの名曲を、ぜひ味わい尽くしてみてはいかがでしょうか?

ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Hob.XVI:46Franz Joseph Haydn

Ivo Pogorelich – Haydn – Piano Sonata No 31 in A-flat major, Hob XVI-46
ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Hob.XVI:46Franz Joseph Haydn

古典派を代表するオーストリアの作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが手掛けた珠玉のピアノ作品。

1767年頃に作曲された『ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Hob.XVI:46』は、3つの楽章から構成されており、特に中間の楽章は感情豊かなメロディラインが対位法のテクスチャーで展開される名曲です。

古典派音楽の形式美を色濃く反映した本作は、ピアノ学習者やクラシック音楽愛好家にオススメの1曲といえるでしょう。

【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち(11〜20)

アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9Franz Joseph Haydn

ハイドン/アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9/演奏:前山 仁美
アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9Franz Joseph Haydn

オーストリアの作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、古典派音楽を代表する巨匠の一人。

交響曲や弦楽四重奏曲の父としても知られる彼の『アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9』は、ピアノのために書かれた珠玉の小品です。

上品で洗練された旋律が印象的なこの曲は、クラシカルなテイストを醸し出しつつ、細やかな感情表現にあふれています。

ハイドンならではの巧みな和声進行と美しい響きは、聴く者の心を穏やかに癒やしてくれることでしょう。

クラシック音楽を愛するすべての人にオススメしたい1曲です。

アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6Franz Joseph Haydn

Brendel plays Haydn – Andante & variations in F minor, Hob. 17/6
アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6Franz Joseph Haydn

古典派音楽の代表的な作曲家であり、「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」の名でも知られるフランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

彼の手掛けたピアノ曲の中でも人気の高い『アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6』は、ヘ短調とヘ長調の2つのテーマに基づく「二重変奏形式」で構成されています。

悲しみや悲劇的なキャラクターを持つ第1主題と、慰めや休息を提供する第2主題が織りなす感情の変化は、聴く人の心に深く響くことでしょう。

クラシック音楽の名作を味わいたい方はもちろん、ピアノ曲の楽しみ方を知りたい方にもオススメの1曲です。

ディヴェルティメント ヘ長調「先生と生徒」Hob.XVIIa:1Franz Joseph Haydn

ハイドン:ディヴェルティメント ヘ長調「先生と生徒」Hob.XVIIa:1[ナクソス・クラシック・キュレーション #かわいい]/ Haydn:Acht sauschneider müssen sein
ディヴェルティメント ヘ長調「先生と生徒」Hob.XVIIa:1Franz Joseph Haydn

交響曲や弦楽四重奏曲で知られるハイドンが、ピアノのために手掛けた珠玉の作品『ディヴェルティメント ヘ長調「先生と生徒」Hob.XVIIa:1』。

当時まだ珍しかったピアノ四手のための曲で、1778年に初めて出版されました。

本作は、テーマと7つの変奏から成り、先生と生徒の音楽的な対話が印象的。

技術的な課題と音楽的表現の融合を目指した教育的側面が伺える、初心者から上級者まで、ピアノを学ぶすべての方にオススメしたい1曲です。

ピアノ三重奏曲 第39番 ト長調 Hob.XV/25Franz Joseph Haydn

古典派を代表するオーストリアの作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの『ピアノ三重奏曲 第39番 ト長調 Hob.XV/25』は、ハイドンがロンドンに滞在中の友人であった未亡人レベッカ・シュローターにささげた三部作の一つとして作曲されました。

3つの楽章から成り、変奏曲形式やカンタービレスタイルなど、ハイドンの創造性と革新性が色濃く反映されています。

クラシック音楽初心者から上級者まで、幅広い聴き手を魅了する名曲といえるでしょう。