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【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち

1732年にオーストリアに生まれ作曲家、劇場の音楽監督として活躍した、古典派を代表する作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

多くの交響曲や弦楽四重奏曲を手掛けたことから「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」の名でも知られる彼は、ピアノソナタをはじめとするピアノ曲も数多く遺しています。

そこで本記事では、ハイドンのピアノ作品のなかでも特に人気の高い名作をピックアップ!

作曲の背景や演奏動画とともにご紹介していきます。

美しい形式と上品な響きのなかに遊び心が見え隠れするハイドン独自の世界観をお楽しみください!

【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち

ピアノソナタ 第59番 変ホ長調 Hob.XVI:49Franz Joseph Haydn

2016PTNA特級セミファイナル 杉本直登/ハイドン:ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:49
ピアノソナタ 第59番 変ホ長調 Hob.XVI:49Franz Joseph Haydn

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが手掛けたピアノ曲の中でも特に人気が高い『ピアノソナタ 第59番 変ホ長調 Hob.XVI:49』。

スタッカートとレガートを巧みに使い分け、3つの楽章がスムーズに流れていく様子が印象的です。

初稿に対し、献呈先のゲンツィンガー夫人からは修正要望が寄せられたのだそう。

クリアな構造と表現の深さを兼ね備えた、ハイドンのピアノ作品における代表的ともいえる本作は、年齢を問わずクラシック音楽ファンの方にオススメの1曲です。

ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11Franz Joseph Haydn

Joseph Haydn – Piano Concerto No. 11 in D major, Hob. XVIII/11 – Mikhail Pletnev
ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11Franz Joseph Haydn

交響曲の父としてクラシック音楽史に輝かしい足跡を残したハイドン。

ピアノのための協奏曲などには、洗練された美しさと構造の巧みさがあふれています。

晩年の1784年に出版された『ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11』は、優雅で歌うようなメロディが印象的な秀作です。

モーツァルトとの交流の影を感じさせる中間楽章から、ハンガリー風の活気あふれる終楽章まで、ハイドンの多彩な音楽世界が凝縮されています。

独奏と管弦楽の絶妙なバランスを堪能できるこの名曲を、ぜひ味わい尽くしてみてはいかがでしょうか?

ピアノソナタ 第35番ハ長調 Hob.XVI:35Franz Joseph Haydn

ハイドン/ソナタ第35番 1楽章,Hob.XVI:35,op.30-1/演奏:廻由美子
ピアノソナタ 第35番ハ長調 Hob.XVI:35Franz Joseph Haydn

古典派音楽の巨匠フランツ・ヨーゼフ・ハイドンといえば、交響曲や弦楽四重奏曲の父としてその功績をたたえられますが、ピアノ曲の分野でも多くの名作を残しています。

1780年に発表された『ピアノソナタ 第35番ハ長調 Hob.XVI:35』は、中級レベルの難易度ながら、ハイドン独自の巧みな構成力と洗練された音楽性が感じられる魅力あふれる作品です。

ソナタ形式を基本としつつも、主題と調性の変化に富んだ第1楽章、穏やかで歌心に富んだ第2楽章、明るく軽快なロンド形式の第3楽章と、各楽章が絶妙なバランスで構成されているのが特徴。

ピアノ学習者はもちろん、クラシック音楽ファンにもオススメの1曲です。

ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Hob.XVI:46Franz Joseph Haydn

Ivo Pogorelich – Haydn – Piano Sonata No 31 in A-flat major, Hob XVI-46
ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Hob.XVI:46Franz Joseph Haydn

古典派を代表するオーストリアの作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが手掛けた珠玉のピアノ作品。

1767年頃に作曲された『ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Hob.XVI:46』は、3つの楽章から構成されており、特に中間の楽章は感情豊かなメロディラインが対位法のテクスチャーで展開される名曲です。

古典派音楽の形式美を色濃く反映した本作は、ピアノ学習者やクラシック音楽愛好家にオススメの1曲といえるでしょう。

ピアノソナタ 第47番 ロ短調 Hob.XVI:32Franz Joseph Haydn

角野 隼斗/ハイドン:ソナタ ロ短調 Hob.XVI:32(2018PTNA特級セミファイナル)Haydn – Sonata in B Minor, Hob.XVI:32
ピアノソナタ 第47番 ロ短調 Hob.XVI:32Franz Joseph Haydn

交響曲や弦楽四重奏曲の分野で優れた業績を残した古典派音楽の巨匠、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

彼のピアノソナタ『ピアノソナタ 第47番 ロ短調 Hob.XVI:32』は、1776年頃に完成された作品で、情熱的でドラマチックな特徴を持ちます。

各楽章が持つ独自の響きやリズムは、聴く者の心を揺さぶることでしょう。

ソナタ形式の魅力を余すところなく発揮したこの曲は、ハイドンの音楽的才能と革新的な手法を感じられる名曲です。