RAG MusicPiano
ピアノをもっと楽しむWebマガジン
search

【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち

【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち
最終更新:

1732年にオーストリアに生まれ作曲家、劇場の音楽監督として活躍した、古典派を代表する作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

多くの交響曲や弦楽四重奏曲を手掛けたことから「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」の名でも知られる彼は、ピアノソナタをはじめとするピアノ曲も数多く遺しています。

そこで本記事では、ハイドンのピアノ作品のなかでも特に人気の高い名作をピックアップ!

作曲の背景や演奏動画とともにご紹介していきます。

美しい形式と上品な響きのなかに遊び心が見え隠れするハイドン独自の世界観をお楽しみください!

【ハイドンのピアノ曲】交響曲の父が手掛けた珠玉のピアノ作品たち

ピアノソナタ 第60番 ハ長調 Hob.XVI:50Franz Joseph Haydn

2020ピティナPre特級二次 吉原 佳奈/ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:50 第1楽章
ピアノソナタ 第60番 ハ長調 Hob.XVI:50Franz Joseph Haydn

65曲以上ものピアノソナタを手掛けたフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、1794年から1795年にかけて作曲した『ピアノソナタ 第60番 ハ長調 Hob.XVI:50』は、彼の後期のスタイルを象徴する傑作といえるでしょう。

3つの楽章から成るこのソナタは、ハイドンの音楽的才能と独創性が随所に感じられます。

第1楽章の装飾的な旋律、第2楽章のリリカルな表現力、そして終楽章のユーモアあふれる展開は、聴く人の心を捉えて離しません。

ピアノソナタ 第62番 変ホ長調 Hob.XVI:52Franz Joseph Haydn

2016PTNA特級セミファイナル 尾崎未空/ハイドン:ピアノソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52 (全楽章)
ピアノソナタ 第62番 変ホ長調 Hob.XVI:52Franz Joseph Haydn

古典派を代表するオーストリアの作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。

「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」の異名を持つ彼は、ピアノソナタの分野でも重要な功績を残しています。

1794年に作曲された『ピアノソナタ 第62番 変ホ長調 Hob.XVI:52』は、ハイドンのピアノ作品の集大成ともいえる名曲。

3つの楽章はそれぞれ個性的な表情を見せつつ、全体としてバランスの取れた構成になっています。

高度なテクニックが要求されるため、上級ピアニストにオススメしたい1曲です。

幻想曲 ハ長調 Hob.XVII:4Franz Joseph Haydn

『幻想曲 ハ長調 Hob.XVII:4』は、古典派を代表する作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1789年に発表した個性的なピアノ曲です。

本作は技巧的でオーケストラ的な効果を織り交ぜた一つの長い楽章から成り、ハイドン自身が「特別な構造」と評した意欲作。

民謡を基にしながらも複雑さを持ち合わせ、ピアニストの高度な技術が求められる作品で、ハイドンのピアノ音楽の中でも異彩を放っています。

クラシック音楽に造詣が深く、演奏経験豊富なピアノ愛好家にぜひ弾いてほしい曲です。

ピアノソナタ 第42番 ト長調 Hob.XVI:27Franz Joseph Haydn

ハイドン/ソナタ第42番 ト長調 hob.XVI/27 第1楽章/演奏:前山 仁美
ピアノソナタ 第42番 ト長調 Hob.XVI:27Franz Joseph Haydn

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが手掛けたピアノソナタの中でも人気の高い『ピアノソナタ 第42番 ト長調 Hob.XVI:27』。

彼のスタイルを象徴する活気に満ちた第1楽章に始まり、華やかな舞曲調の第2楽章、そして迅速な第3楽章へと続く3楽章で構成されたこの作品は、18世紀に主流だったハープシコードからフォルテピアノへの移行期に、新しい楽器の可能性を探る意図で作曲されました。

ハイドンらしい明るく躍動感のある曲調に加え、感情の深みや対話的な要素も織り交ぜられており、彼の音楽的な発展と成熟を感じさせる作品に仕上がっています。

クラシック音楽に親しみたい方や、上級者まで幅広く楽しめるピアノソナタをお探しの方にオススメしたい1曲です。

ピアノソナタ 第34番 ホ短調 Hob.XVI:34Franz Joseph Haydn

J. ハイドン/ピアノソナタ第34 番 Hob.XVI 34 ホ短調
ピアノソナタ 第34番 ホ短調 Hob.XVI:34Franz Joseph Haydn

交響曲や弦楽四重奏曲の父とも呼ばれ、古典派の巨匠として今なお崇拝されているフランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、ピアノソロ作品においても重要な役割を果たしました。

『ピアノソナタ 第34番 ホ短調 Hob.XVI:34』は彼の代表的なピアノ作品の一つで、表情豊かな3つの楽章から構成される傑作。

ハイドンの洗練された作曲技術と感情表現の豊かさを存分に味わえる、クラシックピアノに興味のある方におすすめの作品です。