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【クセになる】変拍子が使われているアニソンまとめ

まずはめちゃくちゃ簡単に変拍子について説明をします。

みなさんがよく耳にするJ-POPなどの音楽は、ざっくりと表現しますが基本的には4拍子。

曲に合わせて手拍子を4回すると、メロディーなんかとそのリズムがループするみたいに合います。

が、変拍子は合いません。

「あれ、いつのまにサビに入ったの?」「ノリノリだったのにタイミングがいきなりずれてびっくりした」などと混乱してしまうビート……この体験がね、聴いているうちクセになっちゃうんですよ。

今回は変拍子が登場するアニソン特集です。

ぜひ最後までお付き合いください。

【クセになる】変拍子が使われているアニソンまとめ(1〜20)

アポリアヨルシカ

ヨルシカ – アポリア(OFFICIAL VIDEO)
アポリアヨルシカ

答えのない問いへの探求心をテーマにした、哲学的で深淵な楽曲世界が広がるヨルシカの代表曲。

知りたいという純粋な欲求を気球の上昇に重ね合わせた歌詞は、際限のない知への憧れと困惑を美しく描写しており、聴く者の心に静かな感動を呼び起こします。

2024年10月にリリースされたこの楽曲は、NHK総合のテレビアニメ『チ。

―地球の運動について―』のエンディングテーマとして起用され、15世紀ヨーロッパの地動説をめぐる物語と見事にシンクロしています。

7拍子と8拍子が交互に現れる変拍子構成は、天動説の7つの天体と地動説の8つの惑星を音楽的に表現したとも解釈でき、リズムの揺らぎが知的探求の不安定さを巧みに演出しています。

深く思索にふけりたい夜や、新しい発見に胸を躍らせる学習者の方々におすすめしたい一曲です。

Buddy坂本真綾

8歳から子役としての活動をスタートし、現在では声優、女優、ラジオパーソナリティ、エッセイストなどマルチなフィールドで活躍しているシンガー・坂本真綾さんの19作目のシングル曲。

テレビアニメ『ラストエグザイル-銀翼のファム-』のオープニングテーマとして起用されている楽曲で、目まぐるしく繰り返される転調が心地いい違和感を生み出しています。

効果的な緊張感を演出している変拍子のアクセントは、疾走感の中に独特のフックを生み出していますよね。

ストレートの中にある引っ掛かりがキャッチーさを生み出している、ドラマチックなナンバーです。

君の文字熊木杏里

「Charlotte(シャーロット)」【君の文字】試聴動画
君の文字熊木杏里

アコースティックギターをフィーチャーしたフォークソングを思わせる音楽性がトレードマークのシンガーソングライター・熊木杏里さんの楽曲。

テレビアニメ『Charlotte』の第13話でエンディングテーマとして起用された曲で、ボーカルとピアノのみで始まり次第に厚みを増していくアレンジに心が震えるナンバーです。

途中から拍子が分からなくなる複雑なリズムでありながら、それすら自然に感じられてしまうほどの荘厳さは多くのリスナーを圧倒するのではないでしょうか。

変拍子が生み出す浮遊感とクラシカルなアンサンブルが心地いい、ずっと聴いていたくなる作品です。

解読不能ジン

ジン – 解読不能 (コードギアス 反逆のルルーシュ)
解読不能ジン

「陣を組み、仁を忘れずに人になり、刃になりて神となる」というメンバーのモットーからバンド名が名付けられた4人組ロックバンド・ジンの3作目のシングル曲。

テレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』のオープニングテーマとして起用された楽曲で、一聴しただけではリズムが取れないイントロのギターがフックになっていますよね。

Aメロの6/4拍子から疾走感のあるサビの4/4拍子へ移行しますが、シンコペーションが多用されていることから拍子の変化による違和感を抑えられているのが感じられるのではないでしょうか。

目まぐるしく展開していく楽曲構成がクセになる、キャッチーなロックナンバーです。

その声が地図になる早見沙織

90年代生まれの声優陣の中でもトップクラスの実力と人気を誇り、多くの有名作品に出演している早見沙織さん。

2022年の5月、早見さんが声優を目指すきっかけとなった名作映画『ローマの休日』において、オードリー・ヘプバーンさんの吹き替えを担当して話題を呼んだことも記憶に新しいですね。

そんな早見さんは声優アーティストとしても活動しており、その歌唱力は業界内においても高い評価を得ています。

今回紹介している楽曲『その声が地図になる』は2016年に両A面シングルとして発表されたセカンド・シングル曲で、本人が主演を務めたテレビアニメ『赤髪の白雪姫』のオープニングテーマとして起用されています。

早見さん自身も作詞と作曲に参加したこの楽曲、アップテンポな8ビートを基調としたデビュー曲『やさしい希望』と比べても変わったリズムが採用されていることに気付きませんか?

サビは通常の4拍子ですが、イントロは5拍子でAメロとBメロが3拍子というプログレッシブな展開を見せ、シンフォニックでクラシカルな要素も含む一筋縄ではいかない楽曲となっているのですね。

5拍子を使ったポップスはあまり見られませんし、実際に聴きながらリズムを取ってもらえれば、なかなか挑戦的なアレンジであることが理解できるはず。

拍子が変われば当然メロディ・ラインを追うことも難しくなりますが、伸びやかな歌唱で難なく歌いこなす早見さんのボーカリストとしての実力にも改めて驚かされます!