【クセになる】変拍子が使われているアニソンまとめ
まずはめちゃくちゃ簡単に変拍子について説明をします。
みなさんがよく耳にするJ-POPなどの音楽は、ざっくりと表現しますが基本的には4拍子。
曲に合わせて手拍子を4回すると、メロディーなんかとそのリズムがループするみたいに合います。
が、変拍子は合いません。
「あれ、いつのまにサビに入ったの?」「ノリノリだったのにタイミングがいきなりずれてびっくりした」などと混乱してしまうビート……この体験がね、聴いているうちクセになっちゃうんですよ。
今回は変拍子が登場するアニソン特集です。
ぜひ最後までお付き合いください。
【クセになる】変拍子が使われているアニソンまとめ(11〜20)
その声が地図になる早見沙織

90年代生まれの声優陣の中でもトップクラスの実力と人気を誇り、多くの有名作品に出演している早見沙織さん。
2022年の5月、早見さんが声優を目指すきっかけとなった名作映画『ローマの休日』において、オードリー・ヘプバーンさんの吹き替えを担当して話題を呼んだことも記憶に新しいですね。
そんな早見さんは声優アーティストとしても活動しており、その歌唱力は業界内においても高い評価を得ています。
今回紹介している楽曲『その声が地図になる』は2016年に両A面シングルとして発表されたセカンド・シングル曲で、本人が主演を務めたテレビアニメ『赤髪の白雪姫』のオープニングテーマとして起用されています。
早見さん自身も作詞と作曲に参加したこの楽曲、アップテンポな8ビートを基調としたデビュー曲『やさしい希望』と比べても変わったリズムが採用されていることに気付きませんか?
サビは通常の4拍子ですが、イントロは5拍子でAメロとBメロが3拍子というプログレッシブな展開を見せ、シンフォニックでクラシカルな要素も含む一筋縄ではいかない楽曲となっているのですね。
5拍子を使ったポップスはあまり見られませんし、実際に聴きながらリズムを取ってもらえれば、なかなか挑戦的なアレンジであることが理解できるはず。
拍子が変われば当然メロディ・ラインを追うことも難しくなりますが、伸びやかな歌唱で難なく歌いこなす早見さんのボーカリストとしての実力にも改めて驚かされます!
美しい鰭スピッツ

流れに逆らう強さと美しさを歌った楽曲は、7拍子の変拍子を巧みに織り込んだスピッツらしい透明感あふれる名曲です。
Aメロ部分で採用された7拍子はさりげない形で盛り込まれていますが、スピッツの高度なバンドアンサンブル能力ならではのものですし、聴き手を前へ引っ張る独特な浮遊感と緊張感を演出しています。
2023年4月に公開された『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の主題歌として話題を集めた本作は、通算46枚目のシングルでありオリコン週間ランキング1位を獲得しました。
逆境に立ち向かう勇気や自分らしさを貫く大切さをテーマにした歌詞は、人生の転機を迎えている方や新しい挑戦を始める方におすすめの楽曲ですよ!
アポリアヨルシカ

答えのない問いへの探求心をテーマにした、哲学的で深淵な楽曲世界が広がるヨルシカの代表曲。
知りたいという純粋な欲求を気球の上昇に重ね合わせた歌詞は、際限のない知への憧れと困惑を美しく描写しており、聴く者の心に静かな感動を呼び起こします。
2024年10月にリリースされたこの楽曲は、NHK総合のテレビアニメ『チ。
―地球の運動について―』のエンディングテーマとして起用され、15世紀ヨーロッパの地動説をめぐる物語と見事にシンクロしています。
7拍子と8拍子が交互に現れる変拍子構成は、天動説の7つの天体と地動説の8つの惑星を音楽的に表現したとも解釈でき、リズムの揺らぎが知的探求の不安定さを巧みに演出しています。
深く思索にふけりたい夜や、新しい発見に胸を躍らせる学習者の方々におすすめしたい一曲です。
Synchrogazer水樹奈々

声優シンガーのトップに君臨し、そのキュートでありながら圧倒的な歌唱力でファンを魅了し続けているシンガー・水樹奈々さんの26作目のシングル曲。
テレビアニメ『戦姫絶唱シンフォギア』のオープニングテーマとして起用された楽曲で、ゴージャスなシンセサウンドと疾走感のある4つ打ちのビートがテンションを上げてくれますよね。
AメロからBメロにかけて特徴的な小節の区切り方をしています。
畳みかけるようなメロディーラインがテンションを上げてくれる、ライブでも定番のナンバーです。
君の文字熊木杏里

アコースティックギターをフィーチャーしたフォークソングを思わせる音楽性がトレードマークのシンガーソングライター・熊木杏里さんの楽曲。
テレビアニメ『Charlotte』の第13話でエンディングテーマとして起用された曲で、ボーカルとピアノのみで始まり次第に厚みを増していくアレンジに心が震えるナンバーです。
途中から拍子が分からなくなる複雑なリズムでありながら、それすら自然に感じられてしまうほどの荘厳さは多くのリスナーを圧倒するのではないでしょうか。
変拍子が生み出す浮遊感とクラシカルなアンサンブルが心地いい、ずっと聴いていたくなる作品です。