【変拍子の魅力】7拍子が使われている曲まとめ
突然ですが、みなさまは「変拍子」という言葉を聞いたことがありますか?
楽器経験者や音楽理論的な知識がなければ、楽曲の拍子を意識して音楽を聴いているという方は少ないかもしれませんね。
実はリズムを重視して音楽を聴いている人であれば、一般的な4/4拍子とは違ういわゆる変拍子が使われた曲を偏愛している方もいらっしゃるのですよ。
こちらの記事では、一度はまってしまうと沼のように抜け出せない魅力のある変拍子の中でも「7拍子」に注目、7拍子が使われている楽曲をジャンルを問わずまとめています。
ぜひ、該当の曲を聴きながら拍子をカウントしてみてくださいね。
【変拍子の魅力】7拍子が使われている曲まとめ(1〜10)
アポリアヨルシカ

答えのない問いへの探求心をテーマにした、哲学的で深淵な楽曲世界が広がるヨルシカの代表曲。
知りたいという純粋な欲求を気球の上昇に重ね合わせた歌詞は、際限のない知への憧れと困惑を美しく描写しており、聴く者の心に静かな感動を呼び起こします。
2024年10月にリリースされたこの楽曲は、NHK総合のテレビアニメ『チ。
―地球の運動について―』のエンディングテーマとして起用され、15世紀ヨーロッパの地動説をめぐる物語と見事にシンクロしています。
7拍子と8拍子が交互に現れる変拍子構成は、天動説の7つの天体と地動説の8つの惑星を音楽的に表現したとも解釈でき、リズムの揺らぎが知的探求の不安定さを巧みに演出しています。
深く思索にふけりたい夜や、新しい発見に胸を躍らせる学習者の方々におすすめしたい一曲です。
美しい鰭スピッツ

流れに逆らう強さと美しさを歌った楽曲は、7拍子の変拍子を巧みに織り込んだスピッツらしい透明感あふれる名曲です。
Aメロ部分で採用された7拍子はさりげない形で盛り込まれていますが、スピッツの高度なバンドアンサンブル能力ならではのものですし、聴き手を前へ引っ張る独特な浮遊感と緊張感を演出しています。
2023年4月に公開された『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の主題歌として話題を集めた本作は、通算46枚目のシングルでありオリコン週間ランキング1位を獲得しました。
逆境に立ち向かう勇気や自分らしさを貫く大切さをテーマにした歌詞は、人生の転機を迎えている方や新しい挑戦を始める方におすすめの楽曲ですよ!
バレエ組曲「火の鳥」終曲Igor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家として知られるイーゴリ・ストラヴィンスキーによる記念すべきバレエ作品の壮大な終曲は、7拍子という変拍子の魅力を存分に味わえる名曲です。
ロシア民話を基にした物語のクライマックスを飾るこの楽章では、静かなホルンの独奏から始まり、徐々にオーケストラ全体が加わって感動的な大団円へと導かれます。
1910年6月にパリ・オペラ座で初演されたこの作品は、後に組曲として再構成され現在も世界中で愛され続けています。
魔王を倒し解放された登場人物たちの歓喜を表現する7拍子の躍動感は、まさに勝利の祝祭にふさわしい華やかさに満ちており、クラシック音楽の入門としても、変拍子の面白さを体感したい方にもオススメの楽曲です。
シオン紫シオン

ホロライブ2期生として活動していた紫咲シオンさんが2025年4月に卒業を迎え、その前日にリリースした最後の楽曲は、7拍子という変拍子を駆使した意欲的な作品となっています。
じんさんが手掛けたこの楽曲は、6/8拍子のAメロから7/4拍子のBメロ、そして4/4拍子のサビへと展開する構成で、拍子の変化がもたらすカタルシスが印象的です。
奇数拍ならではの不安定感と緊張感が、卒業への複雑な心境を音楽的に表現しており、魔法使いキャラクターらしいミステリアスな雰囲気も醸し出しています。
アイドルソングとしては珍しい変拍子の採用は、VTuber楽曲の新たな可能性を示す挑戦的な試みといえるでしょう。
変拍子に興味がある方や、音楽理論を学んでいる方にオススメの一曲です。
DemonsThe National

内省的な歌詞と独特な7拍子のリズムが絶妙に融合した、アメリカのインディーロックバンドThe Nationalの代表的な楽曲です。
歌詞では自己嫌悪や社会的不安といった内面的な葛藤が描かれており、主人公が抱える心の闇と向き合う様子が繊細に表現されています。
全編を通して一貫した7/4拍子が採用されており、この奇数拍子が生み出す微妙な不安定感が、歌詞のテーマである居心地の悪さや内なる緊張を音楽的に具現化しています。
アルバム『Trouble Will Find Me』の先行シングルとして2013年4月にリリースされ、第56回グラミー賞で最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバムにノミネートされました。
変拍子の魅力を感じたい方や、深い感情表現を求める音楽愛好家におすすめの一曲です。
All You Need Is LoveThe Beatles

7拍子のリズムが生み出す独特の浮遊感が印象的な楽曲です。
1967年6月に世界初の同時衛星中継番組「Our World」で披露され、世界中の人々の心を掴みました。
愛の重要性を歌い上げるシンプルな歌詞と、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」を冒頭に取り入れた遊び心溢れる構成が絶妙なバランスを保っています。
ジョン・レノンさんのパワフルな歌声とオーケストラの壮大な演奏が、楽曲の魅力をさらに引き立てています。
本作は、音楽という海に浮かぶゆるやかな波のよう。
肩の力を抜いて身を任せれば、自然と体がうねっていくことでしょう。
浸食 〜lose control〜L’Arc〜en〜Ciel

独特のリズムが心を掴む変拍子の名作。
ダークで神秘的な雰囲気が漂う中、hydeさんの低音ボーカルが響き渡ります。
自己破壊的な感情と執着心をテーマにした歌詞は、聴く人の心に深く刻まれることでしょう。
1998年7月に『HONEY』『花葬』と同時リリースされた話題作で、映画『GODZILLA』の挿入曲にも起用されました。
プロレスラー藤原喜明さん出演のCMも印象的でしたね。
内省的な気分の時や、音楽の新境地を開拓したい方にぴったりの1曲です。





