なぜ、日本人はリズムに弱いのか?
リズムはメロディー、ハーモニーとともに音楽の三大要素と言われるものです。
しかし、ボーカルにおいてはどうしてもメロディに意識が行きがちですが、今回はビートに注目しリズムを意識することでかっこよく歌う手がかりをお伝えします。
音楽でかっこいいと感じるのは、リズムである
音楽を聴いていて「カッコイイ!」と感じる時、そこには、リズムが絡んでいる事が多いものです。
音楽を作る楽器(ドラム、キーボード、ギター、ベース、ボーカル etc)にはリズムがあります。
その「リズムという目印」があるから演奏がまとまるわけです。
しかし、ボーカルは、なぜか、リズムという部分が疎(おろそ)かになり、メロディーに目が行きがちになります。
「音程やメロディーを追う」だけで歌っている人が多いです。
なぜ、ボーカルは、メロディーに注目してしまうのか?
1. 学校教育の現場でメロディーが重視されている
学生の合唱を思い浮かべてみましょう
学生時代の合唱や音楽の授業を思い浮かべてみると、音程やメロディーをマスターするための練習時間が、とても多かったと思います。
パートごとに分かれて何回も音程を確認し覚え込む。
ハズれないように、間違わないように……と。
もちろん、合唱であればリズムが、強く表れる曲調ではないので、あえて練習をしなくても歌えるのですが、重要なのは、リズムトレーニングをする授業がないということ!
吹奏楽や軽音部でも入らない限り、リズムに触れる機会は少ない。
だから、われわれ、日本人は「メロディーを歌う」のです。
2. 黒人は、リズムで歌う
ボーカルリズムに歌詞をはめ込む
洋楽を歌ってみると分かると思いますが、日本人が使うボーカルリズムとは、まるで違います。
日本人が洋楽を歌うと「ベターっと」する理由は、リズムで歌っていないからです。
メロディーを追っかけても、洋楽のハネる感じは、表現できないのです。
黒人は、曲のボーカルリズムパターンに、歌詞をはめ込んで歌っていく歌い方をしています。
そして、リズムの細かさも邦楽の比じゃありません!!
だから、カッコイイ~!のです。
音程は、大部分の人が、しっかり取れています。
リズムで歌う感覚を早めに習得していきましょう。
3. 16ビートを基盤とする
細かいビートを感じるほど、歌もズレなくなる
「ビート」とは、音楽に打点を入れること。
均等に打点を入れていき、その感覚が大きい順に、「4ビート」「8ビート」「16ビート」「32ビート」と増えていきます。
実際に歌う時、どのビートを感じればいいのか?
それは「歌詞(言葉)が、どのビートの打点に入っているか」によって決まります。
8ビートの打点に歌詞が入ってきたら、8ビートを感じる。
16ビートの打点に歌詞が入ってきたら、16ビートを感じる。
歌が「何か重たいな~」と感じる時は、16ビートを感じるべきなのに、8ビートを感じて歌っているとき、そのように感じられます。
打点が細かい方が、軽快さがでますからね!
近年は、歌に出てくる歌詞の量も多く、細かい音符に歌詞を乗せる曲が増えてきています。
ドラムが8ビートでも、ボーカルリズムが16ビートに入る曲も、あたり前のようにたくさんあります。
これからの曲をカラオケで上手に歌うためには、16ビートは必須ですね!
♪まとめ
ボーカルリズムを感じて歌おう
- カッコイイと感じるのは、リズムが絡んでいる
- リズムトレーニングの機会が少ないため、日本人はなじみがない
- リズムで歌うという感覚を身に付けよう





