作業用BGMにも最適!Lo-Fi Hip Hopオススメの名盤
J・ディラさんやNujabesさんといった伝説的なトラックメイカーたちの影響を受け、ネット発の音楽ジャンルとして今やすっかり定着した感のあるローファイ・ヒップホップ。
当サイトでも「テレワークやおうち時間にも!
Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲」という記事で、まずは聴いてほしい楽曲を多数紹介していますが、今回はアルバムにフォーカスした記事です!
オムニバス・アルバムやサブスクなどで曲を楽しんでいても、意外とアルバムまでは手を伸ばしていないという方も多いのではないでしょうか。
定番の作品から隠れた名盤まで、この機会にぜひチェックしてみてください。
作業用BGMにも最適!Lo-Fi Hip Hopオススメの名盤(1〜10)
Falling Down (ft. shiloh)nohidea

ノーアイデアさんはロサンゼルスを拠点として、ネット配信からその存在を世界中に知らしめました。
2017年リリースのアルバム『Esuna』の冒頭を飾る1曲『falling down』は、なんとSpotifyで7150万回以上再生されています!
アルバム全体を通して響く柔らかい音色の優しいビートに、どこか哀愁が漂っているのが特徴ですね。
落ち込んでいる日にしっとりと聴き込みたいような作品ではないでしょうか。
今後の活躍に期待したいアーティストです。
SoulfulL’indecis

ローファイ・ヒップホップと呼ばれるジャンルにおいて、ブームの火付け役とも言われているのがオランダを拠点とするレーベル「Chillhop Records」に所属するフランス出身のプロデューサー、ランデシさんです。
ウィル・スミスさんが自身のインスタグラムのBGMとしてランデシさんの代表曲『Soulful』を取り上げた、というニュースでその存在を知ったという方もいることでしょう。
そんなランデシさんの音楽をこれから聴こうとしている方にもオススメしたいのが、2018年にリリースされた作品と2017年にリリースされた作品をカップリングした編集盤『Playtime&Plethoria』です。
2019年の3月にここ日本において世界初のCD化が実現、入門編としても最適な1枚となっていますよ。
押し付けがましくない程度の哀愁を帯びたギターのアルペジオ、心地良いビートが日本人好みのノスタルジックなメロウネスを生み出しており、カフェ・タイムや作業用BGMとしても最高の時間を提供してくれることでしょう。
GenesisJinsang

アメリカからSoundCloudなどネット配信を主戦場として活躍するジンサンさんの名作アルバムです。
2016年にアルバム『life.』がリリースされた時には、作曲をただの趣味だと言っていたジンサンさんですが、今でも素晴らしい作品を世に出し続けています。
ヒップホップよりはアニメなどから影響を受けていると公言している通り、いわゆるストリート系というよりは部屋の中で聴くような音楽ですね。
映画のサウンドトラックや古いジャズからサンプリングして独自のリラックス空間を演出するジンサンさん。
このアルバムでは過去の音楽作品だけでなく、人々の話し声や日常的な生活音も取り入れています。
また残響が遠くに響くようにそれぞれの音を加工しており、カラオケボックスの様にではなく、屋外の様な世界観が表現されている点に注目。
近所の公園を散歩しているような気持ちになり、レコードノイズが雨や風の音の様にも聴こえてきますね。
Another PerspectiveIdealism

一口にローファイ・ヒップホップといっても、典型的な方法論は存在するにせよ、アーティストによってそのアプローチはさまざまです。
フィンランド出身、Spotify上における「ローファイ・ヒップホップ」系のアーティストとして最も人気の高い存在の1人であるアイディアリズムさんは、ローファイ・ヒップホップ的なビートを用いながらもフィールドレコ―ディングを取り入れて、エレクトロニカやアンビエント、ダウンテンポ的な世界観に近い音世界が特徴的です。
2017年のデビュー・アルバム『Growth』はドイツを拠点として新世代のエレクトロニカやビート系の作品をリリースしている人気レーベル、Vinyl Digitalからリリースされていることからも、彼のトラックメイカーとしての立ち位置が分かるというものでしょう。
ジャケットのアートワークや『Ikigai』や『Ukiyo』といった楽曲のタイトルに見られる日本的な要素は、日本のカルチャーを愛する本人の趣味が出ているようですね。
今からレコードで本作を探すとなるとかなり困難ではありますから、フィジカルへの思い入れがなければデジタル音源で楽しみましょう。
FlowersThe Deli

テキサス州オースティン出身のザ・デリさんによる2016年リリースの『Vibes 3』は、前作にあたる『Vibes 2』の作風をそのまま引き継いだ、落ち着きのあるジャジーなアルバムです。
1990年代に流行したブーンバップに影響を受けているという音楽性が、骨太なドラムのサウンドに表れています。
さらにそこへJ・ディラさんにも通ずるようなアメリカの古き良きジャズの音色をトッピングすることで、従来のブーンバップにはあまりないメロディやハーモニーが響き渡っていて心地いいですね。
MindfulnessC Y G N

ランデシさんと同じくフランス出身のビートメイカーで、オランダのローファイ・ヒップホップ・レーベルの名門「チルホップ・ミュージック」にて作品をリリースしているのがC Y G Nことサインさんです。
ミュージシャンでありレーベルの運営なども手掛ける多才な才能の持ち主なのですが、必ずしもフィジカルなリリースにこだわっているわけではないローファイ・ヒップホップ系のアーティストたちの中でも、サインさんの作品はCDやレコードとしてリリースされている場合が多く、形として残しておきたい音楽ファンには嬉しい存在ですよね。
そんなサインさんが2018年に発表したアルバム『Body N Soul』は、レコードとして発売された翌年の2019年に日本限定でCD化もされた名盤です。
レトロフューチャーなジャケットからも想像されるような、どこか夏の夕暮れを想起させるノスタルジックかつメロウで柔らかいファンクネスが心地良いサウンドとなっていますよ。
揺らめくようなメロディ・ラインの美しさも特筆すべき点で、ローファイ・ヒップホップの最初の1枚としてもおススメできる逸品です!
Monday LoopTomppabeats

アメリカの著名なシンガー兼女優、ドリス・デイさんの歌うポピュラーソング『Again』をサンプリングした『Monday Loop』といった楽曲で知られるトンパビーツさんは、フィンランドはヘルシンキ出身のプロデューサーです。
『Monday Loop』は2015年の時点で公開されていますから、ローファイ・ヒップホップとされるアーティストたちの中ではかなり早い段階で活動を開始した存在なのですね。
彼の楽曲は日本においてローファイ・ヒップホップのコンピレーション作品などにも大抵収録されていますし、ローファイ・ヒップホップを語る上では欠かせない代表的なアーティストの1人であると言えましょう。
そんなトンパビーツさんの記念すべきデビュー・アルバムが、2016年にリリースされた『Harbor LP』です。
1分程度の楽曲で占められた計38曲という内容で、古いジャズはもちろん日本のアニメやクラシック映画などの音をサンプリング、日常のBGMとしてさりげなく流すにはぴったりの作品となっています。
残念ながらフィジカルでのリリースは超貴重なレコードとカセットのみ、手軽に楽しみたい方はデジタル音源をチェックしましょう。





