【初心者向け】モダンジャズの名盤。まずは聴きたいおすすめのアルバム
モダンジャズは1940年代のビバップから始まり、革新的な表現で音楽の可能性を切り開いてきました。
当時のジャズミュージシャンたちは、従来のスウィングジャズの枠を超えて、複雑なハーモニーやリズム、即興演奏を駆使した斬新なアプローチで、まったく新しい音楽の世界を生み出したのです。
ジャズギターやピアノ、サックスなど、それぞれの楽器が織りなす豊かな音の世界は、現代に至るまで多くの音楽ファンを魅了し続けています。
この記事では、モダンジャズの魅力を存分に味わえる名盤の数々をご紹介します。
ジャズに興味はあるけれど、どこから聴き始めればいいのかわからないという方にも、きっと新しい音楽との出会いが待っているはずです。
【初心者向け】モダンジャズの名盤。まずは聴きたいおすすめのアルバム(1〜10)
AcknowledgementNEW!John Coltrane

ジャズ界の巨人、サックス奏者ジョン・コルトレーンさんが、自身の精神的な探求を音楽で表現した作品として知られる『A Love Supreme』。
1965年に発表されたこのアルバムは、神への感謝と祈りを込めた全4部からなる組曲です。
商業的にも批評的にも大成功を収め、ローリング・ストーン誌でも高く評価されています。
一発録りとは思えないほどの緊張感と神聖な雰囲気が特徴で、バンドメンバーとの魂の対話のような演奏は圧巻!
ジャズの即興演奏の奥深さに触れたい方や、音楽にじっくりと浸りたい方にぴったりの一枚です。
壮大な音の物語に、耳を澄ませてみてくださいね。
Somethin’ ElseNEW!Cannonball Adderley

サックス奏者キャノンボール・アダレイさんが1958年に発表した大名盤『Somethin’ Else』。
モダンジャズを代表する一枚として知られ、現在でも世界中のファンに愛され続けています。
本作は、帝王マイルス・デイヴィスさんが参加しているほか、アダレイさんにとって唯一のブルー・ノート作品としても有名です。
クールで抑制の効いた美しさと、ハード・バップならではの躍動感を両立させているのが最大のポイント!
リラックスした雰囲気でBGMにするのもよいですが、豪華メンバーが織りなす緊張感に満ちた演奏にじっくりと耳を傾けるのもオススメですよ。
The SidewinderNEW!Lee Morgan

ジャズ・トランペッター、リー・モーガンさんの『The Sidewinder』は、心躍るジャズに触れたい方にオススメの作品です。
1964年に発表されたこのアルバムは、ブルーノート・レーベルを救った大ヒット作として知られ、クライスラー社のCMにも起用されました。
誰もが体を揺らしたくなるファンキーなリズムではじまり、モーガンさんの情熱的なトランペットが加わると、聴く人のテンションも一気にアップ!
2024年に国家録音遺産にも選ばれたこの歴史的名盤で、ジャズの持つ楽しさと格好良さを味わってみてくださいね。
A Night in TunisiaNEW!Art Blakey & The Jazz Messengers

伝説的ドラマー、アート・ブレイキーさんが率いたアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ。
彼らの『A Night in Tunisia』は、ハードバップを代表する名盤としてあまりにも有名な作品です。
このグループは若手ジャズ奏者の登竜門としても知られ、本作でも才能あふれる演奏が楽しめます。
アフロ・キューバンリズムが炸裂する情熱的な演奏は、ジャズの持つ力強さをダイレクトに伝えてくれます。
特に、2人のサックス奏者による火花散るようなソロの応酬は圧巻!
モダンジャズの熱気と興奮を全身で感じたい方に、ぜひ聴いてほしい一枚ですよ。
Song For My FatherNEW!Horace Silver

ハードバップの代表的存在として知られるアメリカのピアニスト、ホレス・シルヴァーさん。
1965年発表の『Song For My Father』は、彼のキャリアを象徴するモダンジャズの金字塔です。
アルバム全体に流れるのは、ブルースやゴスペルに、ラテンやアフリカの要素を融合させた、陽気で心躍るサウンド!
特にタイトル曲は、ブラジル旅行で得たひらめきと父への想いから生まれたことで知られています。
覚えやすいメロディと心地よいリズムは、後のポップスにも影響を与えたほど。
ジャズの世界に触れてみたい方にぴったりの一枚といえます。
リズミカルなピアノに身を任せて、ファンキーな雰囲気を楽しむのもオススメですよ!
Autumn LeavesNEW!Bill Evans

ピアニスト、ビル・エヴァンスさんによる1960年発表の名盤『Portrait in Jazz』。
ジャズ・トリオの歴史を変えた作品として知られ、ピアノ、ベース、ドラムの三者が対等に会話する「インタープレイ」が特徴です。
おなじみのスタンダード曲も、トリオの魔法にかかれば斬新な表情を見せてくれます。
ベースが伴奏の枠を超え、ピアノと渡り合うように旋律を奏でるスリリングな展開が楽しめるのもポイント!
楽器同士の濃密な対話や、ジャズの即興演奏の奥深さを味わいたい方にピッタリの作品といえるでしょう。
Bouncin’ With BudNEW!Bud Powell

ジャズピアニスト、バド・パウエルさんは、「ピアノ界のチャーリー・パーカー」とも称されたビバップの巨匠として知られています。
彼の代表作である『The Amazing Bud Powell Vol.1』は、モダンジャズ史に輝く不朽の名盤です。
このアルバムには、豪華メンバーとのクインテット編成と、彼の真骨頂であるトリオ編成の両方が収録されているのもポイント!
彼の代名詞である高速フレーズや複雑なハーモニーは、聴く者を圧倒します。
鍵盤の上を嵐のように駆け巡る情熱的なピアノの音色に、きっと心を奪われるはず。
モダンジャズの核心に触れたい方にぜひ聴いてほしい1枚ですよ!