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【初心者向け】モダンジャズの名盤。まずは聴きたいおすすめのアルバム

モダンジャズは1940年代のビバップから始まり、革新的な表現で音楽の可能性を切り開いてきました。

当時のジャズミュージシャンたちは、従来のスウィングジャズの枠を超えて、複雑なハーモニーやリズム、即興演奏を駆使した斬新なアプローチで、まったく新しい音楽の世界を生み出したのです。

ジャズギターやピアノ、サックスなど、それぞれの楽器が織りなす豊かな音の世界は、現代に至るまで多くの音楽ファンを魅了し続けています。

この記事では、モダンジャズの魅力を存分に味わえる名盤の数々をご紹介します。

ジャズに興味はあるけれど、どこから聴き始めればいいのかわからないという方にも、きっと新しい音楽との出会いが待っているはずです。

【初心者向け】モダンジャズの名盤。まずは聴きたいおすすめのアルバム(1〜10)

The Sidewinder

The SidewinderLee Morgan

The Sidewinder (Remastered 1999/Rudy Van Gelder Edition)
The SidewinderLee Morgan

ジャズ・トランペッター、リー・モーガンさんの『The Sidewinder』は、心躍るジャズに触れたい方にオススメの作品です。

1964年に発表されたこのアルバムは、ブルーノート・レーベルを救った大ヒット作として知られ、クライスラー社のCMにも起用されました。

誰もが体を揺らしたくなるファンキーなリズムではじまり、モーガンさんの情熱的なトランペットが加わると、聴く人のテンションも一気にアップ!

2024年に国家録音遺産にも選ばれたこの歴史的名盤で、ジャズの持つ楽しさと格好良さを味わってみてくださいね。

Study in Brown

CherokeeClifford Brown

伝説的なジャズ・トランペット奏者、クリフォード・ブラウンさんの『Study in Brown』は、ハード・バップを代表する傑作として知られる名盤です。

1955年にクリフォード・ブラウン/マックス・ローチ・クインテット名義で発表され、「Sandu」などの収録曲は後にジャズの定番となり、さまざまなメディアで引用されています。

ブラウンさんの温かくも華麗なトランペットと、バンドが一体となった熱気あふれるアンサンブルがとにかく圧巻!

スタジオ録音でありながら、まるでライブ会場にいるかのような臨場感と、緻密に練られた構成を同時に味わえるのが大きな魅力となっています。

モダンジャズが持つエネルギーと洗練された演奏の神髄に触れたい方に、ぜひ聴いていただきたい作品です。

A Night in Tunisia

A Night in TunisiaArt Blakey & The Jazz Messengers

Art Blakey & the Jazz Messengers – A Night in Tunisia
A Night in TunisiaArt Blakey & The Jazz Messengers

伝説的ドラマー、アート・ブレイキーさんが率いたアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ。

彼らの『A Night in Tunisia』は、ハードバップを代表する名盤としてあまりにも有名な作品です。

このグループは若手ジャズ奏者の登竜門としても知られ、本作でも才能あふれる演奏が楽しめます。

アフロ・キューバンリズムが炸裂する情熱的な演奏は、ジャズの持つ力強さをダイレクトに伝えてくれます。

特に、2人のサックス奏者による火花散るようなソロの応酬は圧巻!

モダンジャズの熱気と興奮を全身で感じたい方に、ぜひ聴いてほしい一枚ですよ。

【初心者向け】モダンジャズの名盤。まずは聴きたいおすすめのアルバム(11〜20)

Song For My Father

Song For My FatherHorace Silver

ハードバップの代表的存在として知られるアメリカのピアニスト、ホレス・シルヴァーさん。

1965年発表の『Song For My Father』は、彼のキャリアを象徴するモダンジャズの金字塔です。

アルバム全体に流れるのは、ブルースやゴスペルに、ラテンやアフリカの要素を融合させた、陽気で心躍るサウンド!

特にタイトル曲は、ブラジル旅行で得たひらめきと父への想いから生まれたことで知られています。

覚えやすいメロディと心地よいリズムは、後のポップスにも影響を与えたほど。

ジャズの世界に触れてみたい方にぴったりの一枚といえます。

リズミカルなピアノに身を任せて、ファンキーな雰囲気を楽しむのもオススメですよ!

The Shape of Jazz to Come

Lonely WomanOrnette Coleman

ジャズの革命家、オーネット・コールマンさんの代表作『The Shape of Jazz to Come』。

その名の通り「ジャズの未来の形」を示した、1959年発表の歴史的作品として知られています。

ピアノを排したシンプルな編成のため、各楽器のメロディがまるで会話するように自由に絡み合うのが大きな魅力!

その革新的なスタイルは、グラミー・ホール・オブ・フェイムに選出されるなど高く評価されています。

これまでのジャズとは全く違う、スリリングで刺激的なサウンドは、新しい音楽との出会いを求める方にぴったり!

ぜひこの衝撃を味わってみてくださいね。

The Amazing Bud Powell Vol.1

Bouncin’ With BudBud Powell

Bouncin’ With Bud (Remastered 1998/Rudy Van Gelder Edition)
Bouncin' With BudBud Powell

ジャズピアニスト、バド・パウエルさんは、「ピアノ界のチャーリー・パーカー」とも称されたビバップの巨匠として知られています。

彼の代表作である『The Amazing Bud Powell Vol.1』は、モダンジャズ史に輝く不朽の名盤です。

このアルバムには、豪華メンバーとのクインテット編成と、彼の真骨頂であるトリオ編成の両方が収録されているのもポイント!

彼の代名詞である高速フレーズや複雑なハーモニーは、聴く者を圧倒します。

鍵盤の上を嵐のように駆け巡る情熱的なピアノの音色に、きっと心を奪われるはず。

モダンジャズの核心に触れたい方にぜひ聴いてほしい1枚ですよ!

Out to Lunch!

Out To LunchEric Dolphy

Out To Lunch (Remastered 1998/Rudy Van Gelder Edition)
Out To LunchEric Dolphy

ジャズ奏者エリック・ドルフィーさんが1964年に発表した『Out to Lunch!』は、モダンジャズ史に輝く革新的な作品であり、アヴァンギャルド・ジャズの金字塔に数えられる名盤です。

残念ながら彼の遺作となりましたが、その音楽は今なお色褪せることがありません。

動物の声や酔っ払いの千鳥足を描写したというユニークな即興演奏は、聴く者の想像力を刺激します。

はじめはその自由奔放なサウンドに戸惑うかもしれませんが、演奏者全員が対話するように音を紡ぐスリリングな展開こそが、この作品の大きな魅力。

ジャズの無限の可能性に触れたい方に、ぜひ体験してほしい一枚ですよ!