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【初心者向け】モダンジャズの名盤。まずは聴きたいおすすめのアルバム

モダンジャズは1940年代のビバップから始まり、革新的な表現で音楽の可能性を切り開いてきました。

当時のジャズミュージシャンたちは、従来のスウィングジャズの枠を超えて、複雑なハーモニーやリズム、即興演奏を駆使した斬新なアプローチで、まったく新しい音楽の世界を生み出したのです。

ジャズギターやピアノ、サックスなど、それぞれの楽器が織りなす豊かな音の世界は、現代に至るまで多くの音楽ファンを魅了し続けています。

この記事では、モダンジャズの魅力を存分に味わえる名盤の数々をご紹介します。

ジャズに興味はあるけれど、どこから聴き始めればいいのかわからないという方にも、きっと新しい音楽との出会いが待っているはずです。

【初心者向け】モダンジャズの名盤。まずは聴きたいおすすめのアルバム(1〜10)

Somethin’ Else

Somethin’ ElseCannonball Adderley

サックス奏者キャノンボール・アダレイさんが1958年に発表した大名盤『Somethin’ Else』。

モダンジャズを代表する一枚として知られ、現在でも世界中のファンに愛され続けています。

本作は、帝王マイルス・デイヴィスさんが参加しているほか、アダレイさんにとって唯一のブルー・ノート作品としても有名です。

クールで抑制の効いた美しさと、ハード・バップならではの躍動感を両立させているのが最大のポイント!

リラックスした雰囲気でBGMにするのもよいですが、豪華メンバーが織りなす緊張感に満ちた演奏にじっくりと耳を傾けるのもオススメですよ。

Cool Struttin’

Cool Struttin’Sonny Clark

ブルー・ノートを代表する名盤として必ず名前が挙がるのが本作です。

特に日本で人気があり、通りを闊歩するタイトスカートの女性の脚が写ったジャケ写も有名です。

モダンジャズ初心者の入門編的音源としておすすめです。

1958年に録音されました。

The Amazing Bud Powell Vol.1

Bouncin’ With BudBud Powell

Bouncin’ With Bud (Remastered 1998/Rudy Van Gelder Edition)
Bouncin' With BudBud Powell

ジャズピアニスト、バド・パウエルさんは、「ピアノ界のチャーリー・パーカー」とも称されたビバップの巨匠として知られています。

彼の代表作である『The Amazing Bud Powell Vol.1』は、モダンジャズ史に輝く不朽の名盤です。

このアルバムには、豪華メンバーとのクインテット編成と、彼の真骨頂であるトリオ編成の両方が収録されているのもポイント!

彼の代名詞である高速フレーズや複雑なハーモニーは、聴く者を圧倒します。

鍵盤の上を嵐のように駆け巡る情熱的なピアノの音色に、きっと心を奪われるはず。

モダンジャズの核心に触れたい方にぜひ聴いてほしい1枚ですよ!

【初心者向け】モダンジャズの名盤。まずは聴きたいおすすめのアルバム(11〜20)

Study in Brown

CherokeeClifford Brown

伝説的なジャズ・トランペット奏者、クリフォード・ブラウンさんの『Study in Brown』は、ハード・バップを代表する傑作として知られる名盤です。

1955年にクリフォード・ブラウン/マックス・ローチ・クインテット名義で発表され、「Sandu」などの収録曲は後にジャズの定番となり、さまざまなメディアで引用されています。

ブラウンさんの温かくも華麗なトランペットと、バンドが一体となった熱気あふれるアンサンブルがとにかく圧巻!

スタジオ録音でありながら、まるでライブ会場にいるかのような臨場感と、緻密に練られた構成を同時に味わえるのが大きな魅力となっています。

モダンジャズが持つエネルギーと洗練された演奏の神髄に触れたい方に、ぜひ聴いていただきたい作品です。

Out to Lunch!

Out To LunchEric Dolphy

Out To Lunch (Remastered 1998/Rudy Van Gelder Edition)
Out To LunchEric Dolphy

ジャズ奏者エリック・ドルフィーさんが1964年に発表した『Out to Lunch!』は、モダンジャズ史に輝く革新的な作品であり、アヴァンギャルド・ジャズの金字塔に数えられる名盤です。

残念ながら彼の遺作となりましたが、その音楽は今なお色褪せることがありません。

動物の声や酔っ払いの千鳥足を描写したというユニークな即興演奏は、聴く者の想像力を刺激します。

はじめはその自由奔放なサウンドに戸惑うかもしれませんが、演奏者全員が対話するように音を紡ぐスリリングな展開こそが、この作品の大きな魅力。

ジャズの無限の可能性に触れたい方に、ぜひ体験してほしい一枚ですよ!

A Night in Tunisia

A Night in TunisiaArt Blakey & The Jazz Messengers

Art Blakey & the Jazz Messengers – A Night in Tunisia
A Night in TunisiaArt Blakey & The Jazz Messengers

伝説的ドラマー、アート・ブレイキーさんが率いたアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ。

彼らの『A Night in Tunisia』は、ハードバップを代表する名盤としてあまりにも有名な作品です。

このグループは若手ジャズ奏者の登竜門としても知られ、本作でも才能あふれる演奏が楽しめます。

アフロ・キューバンリズムが炸裂する情熱的な演奏は、ジャズの持つ力強さをダイレクトに伝えてくれます。

特に、2人のサックス奏者による火花散るようなソロの応酬は圧巻!

モダンジャズの熱気と興奮を全身で感じたい方に、ぜひ聴いてほしい一枚ですよ。

Portrait in Jazz

Autumn LeavesBill Evans

Autumn Leaves (Album Version – (Take 1))
Autumn LeavesBill Evans

ピアニスト、ビル・エヴァンスさんによる1960年発表の名盤『Portrait in Jazz』。

ジャズ・トリオの歴史を変えた作品として知られ、ピアノ、ベース、ドラムの三者が対等に会話する「インタープレイ」が特徴です。

おなじみのスタンダード曲も、トリオの魔法にかかれば斬新な表情を見せてくれます。

ベースが伴奏の枠を超え、ピアノと渡り合うように旋律を奏でるスリリングな展開が楽しめるのもポイント!

楽器同士の濃密な対話や、ジャズの即興演奏の奥深さを味わいたい方にピッタリの作品といえるでしょう。