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有名なジャズミュージシャン。ジャズの歴史を飾るプレイヤーたち

有名なジャズミュージシャン。ジャズの歴史を飾るプレイヤーたち
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有名なジャズミュージシャン。ジャズの歴史を飾るプレイヤーたち

「ジャズ」という音楽ジャンルは実に100年以上の歴史を持ち、時代の空気を吸収しながら、革新的な技術を取り入れて発展し、さまざまなアプローチを試みることで、他ジャンルにも大きな影響を及ぼし続けています。

ロックやヘビーメタル、クラブ・ミュージックにいたるまで、ジャズのエッセンスを取り入れて独自のサウンドを鳴らしているアーティストは多く存在していますよね。

今回の記事は、そんなジャズの歴史において貴重なレガシーを残し、その才能とジャンルへの貢献から敬意をもって「ジャズ・ジャイアンツ」と呼ばれる偉大な音楽家たちを紹介します。

これからジャズを聴こう、と考えている方もぜひチェックしてみてください!

有名なジャズミュージシャン。ジャズの歴史を飾るプレイヤーたち(1〜20)

ConfirmationCharlie Parker

34歳という若さで夭折した、モダン・ジャズの原型と言われる「ビバップスタイル」の立役者であり、伝説的なアルトサックス奏者にして作曲家・編曲家としても名を残すチャーリー・パーカーさん。

理論をこえた感覚的なアドリブで織り成すプレイの数々は、まさに天才と呼ぶにふさわしいものであり、ジャズという音楽ジャンルの発展に計り知れない貢献を果たした革新的なプレイヤーです。

『Confirmation』や『Now’s the Time』など、後にスタンダード・ナンバーとして愛され続ける楽曲も作り上げ、ソングライティングの才能をも兼ね備えたパーカーさんの生涯に関しては、自身が熱狂的なジャズ・ファンのクリント・イーストウッドさんが監督した1988年の名作映画『バード』をぜひご覧ください!

In A Sentimental MoodJohn Coltrane

モダンジャズを代表するサックスプレーヤーである彼は、テナーサックス奏者にとって神様のような存在なのではないでしょうか。

彼は『コルトレーン・チェンジ』といわれる独特のコード進行を編み出したり、1960年代からモード・ジャズを、その後はフリージャズでの表現を模索するなどしました。

1964年に彼が残したアルバム、『至上の愛』は個人ではなくグループ全体で音楽を表現した、いわゆるスタンダードジャズとは違ったものとして後世まで愛されています。

Waltz For DebbyBill Evans

Bill Evans Trio – Waltz For Debby (Official Visualizer)
Waltz For DebbyBill Evans

1929年、アメリカはニュージャージー州で生まれたビル・エヴァンスさんは、モダン・ジャズの歴史において最も重要かつ知名度の高い白人ピアニストです。

クラシック音楽から影響を受けた、ストイックなまでに繊細かつ優美なスタイルは「ジャズピアノの詩人」とも称され、ジャズ・ミュージシャンのみならず、幅広いジャンルのアーティストたちに影響を与え続けています。

インタープレイを駆使したアンサンブルによってピアノ・トリオが持つ可能性を広げ、ピアノの一人多重録音で構成された意欲作『自己との対話』ではグラミー賞を受賞するなど、まさに天才的なプレイヤーとして歴史に名を残す存在と言えましょう。

ご本人は決して順風満帆といえる人生を歩まれたわけではありませんが、全身全霊でジャズの美しさを表現し尽したエヴァンスさんの作品群は、永遠に色あせることはありません。

Kind of blueMiles Davis

Miles Davis & John Coltrane – Kind of blue
Kind of blueMiles Davis

彼なしにはジャズの歴史は語れないといわれるほどの貢献を残したジャズ・トランペット奏者、マイルス・デイビスさん。

彼の演奏はトランペット奏者にありそうな華々しい高音の連発やテクニックといったものとは違い、ミュートといういわゆる弱音器を多用し、1音1音に魂がこもったような思慮深いものです。

彼は自分の築いた古い音楽に安住せず、次々と新しい音楽的なアプローチを試し続け、ジャズを発展させる駆動力としての役目を果たしました。

My Funny ValentineChet Baker

Chet Baker – My Funny Valentine – Torino 1959
My Funny ValentineChet Baker

チェット・ベイカーさんは、1950年代のウエスト・コースト・ジャズを代表するトランペット奏者でありながら、シンガーとしても活躍した多彩な才能を持ったジャズ界の巨人です。

端正な顔立ちとクールな佇まいそのもの、といった音数の少ない抑制を効かせた演奏と中性的な歌声に魅了されたジャズ・ファンは数知れず。

同時代のジャズ・ミュージシャンの多くがそうであったように、チェットさんも破滅的な人生を歩む形となってしまいましたが、彼の残した名演の数々は今もなお愛され続けています。

1954年に録音されたジャズボーカル・アルバムの名盤『Chet Baker Sings』をまずは聴いて頂いて、チェットさんが持つシンガーとしての魅力と、トランペット奏者としての実力を味わってみてください!

Moanin’Art Blakey

Art Blakey & the Jazz Messengers – Moanin’
Moanin'Art Blakey

「ナイアガラ・ロール」といわれる、ナイアガラの滝を思わせるような奏法で知られていたジャズドラマー、アート・ブレイキーさん。

自らが中心となり、結成したバンド、『ジャズ・メッセンジャーズ』は花形ソリストを次々と育て、ハード・バップの時代を代表する人気バンドとなりました。

このバンドの独特のアフロ・キューバンリズムを多用したキメの多いアレンジやハーモニーに魅せられたジャズファンは彼の没後も多く、今も長く愛され続けています。

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