有名なジャズミュージシャン。ジャズの歴史を飾るプレイヤーたち
「ジャズ」という音楽ジャンルは実に100年以上の歴史を持ち、時代の空気を吸収しながら、革新的な技術を取り入れて発展し、さまざまなアプローチを試みることで、他ジャンルにも大きな影響を及ぼし続けています。
ロックやヘビーメタル、クラブ・ミュージックにいたるまで、ジャズのエッセンスを取り入れて独自のサウンドを鳴らしているアーティストは多く存在していますよね。
今回の記事は、そんなジャズの歴史において貴重なレガシーを残し、その才能とジャンルへの貢献から敬意をもって「ジャズ・ジャイアンツ」と呼ばれる偉大な音楽家たちを紹介します。
これからジャズを聴こう、と考えている方もぜひチェックしてみてください!
- モダンジャズの名盤。ジャズの歴史を形作った必聴アルバム
- 【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲
- 【ジャズの殿堂】ブルーノート・レコードの名盤。おすすめのジャズアルバム
- 【まずはこの1枚】ジャズの名盤。必聴のアルバムセレクション
- オススメの日本人ジャズバンド~往年の名バンドから若手まで
- 【訃報】中村紘子さん死去。国際的ピアニストの名言集
- 一度は聴きたい有名ピアニスト。おすすめのピアニスト
- コンテンポラリージャズの名曲|新旧合わせて紹介!
- ジャズピアノの名曲。世界の名ピアニストによるオススメのピアノジャズ
- ジャズの人気曲ランキング
- 和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚
- 大人気JAZZ漫画『BLUE GIANT』に登場するジャズの名曲まとめ
- ジャズバンドの名曲。おすすめの人気曲
- 世界の有名クラリネット奏者~クラシックからジャズまで
有名なジャズミュージシャン。ジャズの歴史を飾るプレイヤーたち(1〜20)
St. ThomasSonny Rollins

ニューヨークが生んだ、テナー・サックスの巨人ソニー・ロリンズさん。
幼い頃から音楽に親しみ、11歳という年齢でアルト・サックスに触れたロリンズさんは、高校時代にテナー・サックスに転向。
20歳前後という若さで、プロ・ミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせます。
1950年には巨匠マイルス・デイヴィスさんと運命的な出会いを果たし、マイルスさんのリーダー・セッションに携わりつつ自身のリーダー・アルバムも次々と発表。
ジャズの歴史に残る名盤、名演を多く残しました。
そんなロリンズさんのプレイヤーとしてのストイックな姿勢は極端なほどで、引退や活動停止などを繰り返しながら、自らの音楽への探求心や衰えを知らない創作意欲は、音楽家のみならず文学の分野にまで多大な影響を与えています。
Moanin’Art Blakey

「ナイアガラ・ロール」といわれる、ナイアガラの滝を思わせるような奏法で知られていたジャズドラマー、アート・ブレイキーさん。
自らが中心となり、結成したバンド、『ジャズ・メッセンジャーズ』は花形ソリストを次々と育て、ハード・バップの時代を代表する人気バンドとなりました。
このバンドの独特のアフロ・キューバンリズムを多用したキメの多いアレンジやハーモニーに魅せられたジャズファンは彼の没後も多く、今も長く愛され続けています。
Donna LeeJaco Pastorius

天才としか表現できない革新的なプレイの数々で、世界中のベーシストたちに衝撃を与えたのがジャコパスことジャコ・パストリアスさんです。
エレクトリック・ベースの持つ可能性を押し広げ、ベースを単なるリズム楽器として捉えるのではなく、フレットレス・ベースならではの音色を存分に生かした、アンサンブルの中で主役級の輝きを持った素晴らしいフレーズを多く生み出しました。
ウェザー・リポート時代の数々の名演はもちろん、1976年にリリースされたソロ・アルバム『ジャコ・パストリアスの肖像』は、まさにベーシストにとっては聖典とも呼ぶべき作品ですよ。
プレイヤーとしてだけでなくコンポーザーとしても豊かな才能を持ったパストリアスさんでしたが、不幸な晩年を過ごすことになってしまったのは本当に残念でなりません。
My WayFrank Sinatra

世界的にもっとも有名な男性ジャズボーカルの一人として外せないのがフランク・シナトラさんでしょう。
彼の歌声はだくさんの女性をとりこにし、今でいうアイドル歌手のような存在だった時代もありました。
エンターテイナーでもある彼は、1940年代以降は映画俳優としても活躍し、第26回アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。
また、彼が歌う『Fly me to the moon』の録音テープはアポロ10号・11号に積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲となりました。
Cleopatra’s DreamBud Powell

日本のファンに圧倒的な人気があり、最もジャズクラブでのリクエストが多い曲の一つといわれているのが、バド・パウエルさんが作り1959年に録音したこちらの曲です。
音楽一家に生まれた彼はピアノにおけるビバップスタイルの第一人者といわれ、同世代に鬼才といわれたピアニストのセロニアス・モンクさんとは深い交流がありましたが、個性の塊といったイメージのモンクさんとくらべ、パウエルさんの演奏は正統派の演奏といったイメージです。