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有名なジャズミュージシャン。ジャズの歴史を飾るプレイヤーたち

「ジャズ」という音楽ジャンルは実に100年以上の歴史を持ち、時代の空気を吸収しながら、革新的な技術を取り入れて発展し、さまざまなアプローチを試みることで、他ジャンルにも大きな影響を及ぼし続けています。

ロックやヘビーメタル、クラブ・ミュージックにいたるまで、ジャズのエッセンスを取り入れて独自のサウンドを鳴らしているアーティストは多く存在していますよね。

今回の記事は、そんなジャズの歴史において貴重なレガシーを残し、その才能とジャンルへの貢献から敬意をもって「ジャズ・ジャイアンツ」と呼ばれる偉大な音楽家たちを紹介します。

これからジャズを聴こう、と考えている方もぜひチェックしてみてください!

有名なジャズミュージシャン。ジャズの歴史を飾るプレイヤーたち(1〜20)

On Green Dolphin StreetKeith Jarrett

Keith Jarrett Trio – On Green Dolphin Street
On Green Dolphin StreetKeith Jarrett

中腰の姿勢と独特のうめき声を発しながらプレイするスタイルでも知られ、天才的なジャズ・ピアニストとして高名なキース・ジャレットさん。

ジャズに限らず、クラシック音楽など他ジャンルにおいても幅広く活躍し、作曲家にしてマルチ・プレイヤーとしての才能の持ち主でもあります。

そんなジャレットさんと日本との関係は特別なものがあり、ソロ・アーティストとしてもバンドとしても度々日本を訪れているだけでなく、1978年には単独で日本武道館の公演を成功させているほどです。

90年代後半には難病を患いながらも奇跡的な復活を遂げたジャレットさんの魅力を、まずは1975年にリリースされ、最も売れたジャズのソロ・アルバムとも言われる2枚組のライブ盤『ザ・ケルン・コンサート』で味わってみてはいかがでしょうか?

In The MoodGlenn Miller

いわゆるスウィング・ジャズ、ビッグ・バンドの代表的な存在の1人として知られているのが、トロンボーン奏者にして作曲家、アレンジャーのグレン・ミラーさんです。

第二次世界大戦中、慰問演奏を続けていたミラーさんは不慮の事故により消息を絶ってしまいますが、1937年に結成された自身の楽団「グレン・ミラー・オーケストラ」は、2020年代を迎えた現代にいたるまで現存し続けています。

ミラーさんがミュージシャンとして活躍していた時期はそれほど長くはなかったかもしれませんが、楽団のテーマ曲でもありミラーさん自身が作曲を手がけた『ムーンライト・セレナーデ』をはじめとして、ジョー・ガーランドさん作曲の『イン・ザ・ムード』など、楽団の演奏によってヒットした曲は多いです。

ミラーさんの名前は知らなくとも、一度は耳にしている曲は必ずあるはずですよ。

Don’t Be That WayBenny Goodman

戦前ジャズのサブ・ジャンルの1つであり、1930年代から40年代にかけて流行したスウィング・ジャズ。

大所帯によるスウィングのリズムを基調としたアンサンブルが特徴的なこのジャンルにおける代表的な存在が、ベニー・グッドマンさんです。

11歳にして演奏家デビューを果たしたクラリネット奏者であり、多くの楽団と共演したグッドマンさんは、1932年に自身の楽団を結成します。

その楽団が全米で大人気となり、スウィングの王様とまで呼ばれるようになりました。

『シング・シング・シング』といった楽団の代表曲を、吹奏楽として演奏したことがあるという方も多いのでは?

グッドマンさんの前半生がテーマの映画『ベニイ・グッドマン物語』も、興味のある方はぜひチェックしましょう。

Bright Size LifePat Metheny

現代ギタリスト最高峰の存在、パット・メセニーさんの経歴を眺めてみると、13歳で独学でギターを始め、18歳にしてヴィブラフォン奏者として名高いゲイリー・バートンさんに認められ、バークリー音楽大学の講師を務めるなど、その早熟な才能にあらためて一驚せざるをえません。

21歳にしてリーダー作『Bright Size Life』を制作、メセニーさんの音楽仲間であり、後に歴史に名を残すベーシスト、ジャコ・パストリアスさんの協力を得て発表しているというのもすごいですよね。

そんなメセニーさんの音楽性はジャズを中心としながらも世界中の音楽のエッセンスを取り入れており、ギタリストとしての突出したテクニックはもちろん、作品をリリースするごとに新たなサウンドに挑戦し続ける姿勢は、ジャズ界のみならず世界中のギタリストに影響を与えています。

Got A Match?Chick Corea

ミュージシャンはベテランになるほど作品のリリース数が減っていく、またはリリースのスパンが長くなっていくものです。

ですが、ジャズ界屈指のピアニストにして、天才的なメロディ・メイカーとしても高い評価を受けるチック・コリアさんに関しては、その法則には当てはまりません。

1960年代後半から長きに渡るキャリアの中で、多くの名義やバンドとしての活動を通して、衰えを知らない創作意欲から生まれる作品の数々や精力的なライブ活動には驚かされるばかりです。

ジャズを基調としながらも、クラシックやボサノヴァ、ロックに至るまでジャンルにこだわらないフットワークの軽さも魅力ですよね。

音楽史に残る名曲『Spain』などをまずは聴いてみて、チックさんの持つ素晴らしいメロディ・センスに触れてみてください!