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和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚

和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚
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和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚

ジャズという音楽ジャンルに興味がない方であれば、何となく外国の音楽といったイメージがあるかもしれません。

実はここ日本において、世界に誇る名プレイヤーは多く輩出されていますし、素晴らしい名盤も数え切れないほどにリリースされているのですよ。

今回は、そんな日本人ミュージシャンによる「和ジャズ」の名盤を集めた内容でお届けします!

60~70年代を中心とした往年の名盤を中心として、90年代から00年代に発表された作品にも目を向けたラインアップとなっております。

海外のジャズとは一味違う、日本人ならではのジャズ・ミュージックをぜひお楽しみください!

もくじ

和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚(1〜20)

Rising Son

Rising SonNEW!黒田卓也

ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活躍する気鋭のトランペッター、黒田卓也さん。

ジャズを基盤としながら、ソウル、ファンク、アフロビートなど多彩なジャンルを融合させた革新的なサウンドで知られています。

そんな黒田さんが2014年にBlue Note Recordsからリリースした『Rising Son』は、日本人として初めて同レーベルからリーダー作を発表した記念すべき1枚。

ホセ・ジェイムズをプロデューサーに迎え、70年代のジャズ・ファンクやアフロビートの影響を感じさせつつ、現代的なビートと洗練されたアレンジが光る8曲を収録。

温かみのある音色と豊かな表現力を持つ黒田さんのトランペットが、クリス・バウアーズ、ソロモン・ドーシーら実力派ミュージシャンたちと織りなす極上のグルーヴは、ジャンルを超えて音楽を楽しみたい方にぴったりの1枚です。

ヘッド・ロック

HEAD ROCKNEW!稲垣次郎とソウル・メディア

世界的なジャズ・サックス奏者であり、プロデューサーとしても活躍された稲垣次郎さんが1969年に結成した稲垣次郎とソウル・メディアは、ジャズ・ロックの先駆けとして知られる伝説的なバンドです。

1970年12月10日に日本コロムビアからリリースされた『ヘッド・ロック』は、ジャズ・ロックの金字塔として多くのファンから愛され続けている傑作。

トランペットの伏見哲夫さん、ギターの川崎燎さん、オルガンの今田勝さんなど、日本を代表するプレイヤーたちが参加し、圧倒的なグルーブと革新的なサウンドを生み出しています。

まさに、ジャンルの垣根を超えた新しい音楽の可能性を示した意欲作と言えるでしょう。

洗練されたファンクやロック、ソウルの要素を取り入れたサウンドは、ジャズの新しい形を求める方はもちろん、グルーヴィーな音楽を愛する全ての音楽ファンにお薦めできる1枚です。

BLUE GIANT オリジナル・サウンドトラック

FIRST NOTENEW!上原ひろみ

1979年生まれの上原ひろみさんは、6歳からピアノを始め、バークリー音楽大学でジャズを学んだ世界的なジャズピアニストです。

チック・コリアさんやスタンリー・クラークさんなど、世界的なジャズミュージシャンとの共演も多く、卓越した演奏技術とジャンルを超えた独自の音楽性で知られています。

2023年にリリースされた『BLUE GIANT オリジナル・サウンドトラック』は、同名のアニメ映画のためにプロデュースされた全29曲入りの意欲作。

馬場智章さんや石若駿さんなど、日本のジャズシーンを代表する実力派ミュージシャンが参加し、作品の世界観を見事に音楽で表現しています。

モードジャズやジャズロック、ラテンジャズなど、多彩なスタイルが織り込まれた本作は、Apple Musicで国内ジャズアルバムの再生回数記録を更新するなど高い評価を受けており、ジャズの新たな可能性を感じさせる名盤として、音楽ファン必聴の一枚です。

ドリーム・アイズNEW!峰厚介五重奏団

日本を代表するアルト・サックス奏者である峰厚介さんを中心とした峰厚介五重奏団が、1970年に発表した記念すべきデビュー・アルバムが『峰』です。

スリー・ブラインド・マイス(TBM)の第1作目となった本作は、まさに和ジャズ史に残る金字塔とも言えるでしょう。

モダンジャズやフリージャズの要素を取り入れた情熱的なプレイと、独特の日本的感性が見事に調和した極上のサウンドは、当時のジャズ・ファンの心を鷲掴みにしました。

アルバムのリリース後、峰さんはスイングジャーナル誌読者人気投票のアルト・サックス部門で渡辺貞夫さんに次ぐ第2位に輝くなど、ジャズ界の新星として注目を集めることになります。

意欲的なサウンドと演奏が光る本作は、伝統的なジャズに新しい息吹を求める方にぜひおすすめしたい一枚です。

ビレッジ・バンガードの大西順子

How Long Has This Been Goin’ OnNEW!大西順子

日本を代表するジャズ・ピアニストとして知られる大西順子さんは、4歳からピアノを始め、バークリー音楽大学を首席で卒業後、ニューヨークを拠点に世界的な活動を展開してきました。

本作『ビレッジ・バンガードの大西順子』は、1994年にニューヨークの名門ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で行われた歴史的な公演を収録したライブ作品です。

日本人ジャズ・ミュージシャンとして初めて同クラブでのリーダー公演を成功させた快挙は、スイングジャーナル誌ジャズ・ディスク大賞銀賞や同誌読者人気投票「アルバム・オブ・ジ・イヤー」など、数々の栄誉に輝きました。

当時27歳という若さで、ウィントン・マルサリス・グループのメンバーと共演するなど、その実力は本場アメリカでも高く評価されています。

伝統と革新が見事に調和した本作は、和ジャズの魅力に触れたい全ての音楽ファンにお薦めの1枚です。

Something’s Coming

Something’s ComingNEW!大野俊三

日本のジャズ・シーンを代表するトランペット奏者、大野俊三さん。

1974年に渡米後、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに参加し、国際的な活躍を開始したアーティストです。

そんな大野さんが1975年にEast Windよりリリースしたアルバム『Something’s Coming』は、ジャズ・ファンクとフュージョンを融合させた意欲作。

ロイ・ヘインズさんやドン・ペイトさん、菊地雅章さんといった実力派ミュージシャンを迎え、複雑なリズムと斬新なアレンジで魅せる全4曲を収録しています。

後にグラミー賞にもノミネートされた大野さんの才能が、このアルバムで存分に発揮されているのを感じられます。

ジャズの新しい可能性を探求したい方、そして和ジャズの真髄に触れたい方にぜひお薦めしたい1枚です。

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