和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚
ジャズという音楽ジャンルに興味がない方であれば、何となく外国の音楽といったイメージがあるかもしれません。
実はここ日本において、世界に誇る名プレイヤーは多く輩出されていますし、素晴らしい名盤も数え切れないほどにリリースされているのですよ。
今回は、そんな日本人ミュージシャンによる「和ジャズ」の名盤を集めた内容でお届けします!
60~70年代を中心とした往年の名盤を中心として、90年代から00年代に発表された作品にも目を向けたラインアップとなっております。
海外のジャズとは一味違う、日本人ならではのジャズ・ミュージックをぜひお楽しみください!
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和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚(51〜60)
Tell Me A Bedtime Story笠井紀美子

1970年代の日本におけるジャズ・シーンにおける伝説的なシンガーであり、80年代以降のシティポップ歌手としても世界中の音楽ファンから熱い視線を浴びる京都出身の笠井紀美子さん。
音楽活動と並行してジュエリーデザイナーとしても活動していた笠井さんは、1998年に活動30周年を迎えたのと同時に音楽業界からきっぱり足を洗ってしまいますが、その潔さも含めて伝説たるゆえんと言えるかもしれませんね。
そんな笠井さんが1979年にリリースしたアルバム『Butterfly』は、ジャズ界の巨人ハービー・ハンコックさんと共同名義で発表され、時代を反映したフュージョンやディスコ・ミュージック、シティポップ的な感性で織り成す先鋭的なサウンドは、リリース当初はその価値が認められなかった面もあったそうです。
むしろ本作の評価は時がたてばたつほど高まるばかりで、幾度かのリイシューも行われ、現在では日本のみならず海外の音楽ファンからも愛される作品となりました。
ハービーさんの名曲を自分流に歌い上げる笠井さんの歌声はまさにマジカルな魅力を放ち、スティーヴィー・ワンダーさんの楽曲をカバーした『As』もナイスな出来です。
ジャズ・ファンはもちろん、シティポップに興味のある若い音楽ファンも必聴の1枚ですよ!
Sunny綾戸智恵

綾戸智恵さんは、おそらく日本で最も有名な女性ジャズ・シンガーの1人でしょう。
音楽活動だけではなく、ドラマ出演やテレビのコメンテーターなども務め、幅広い活動でお茶の間に知られた存在の綾戸さんですが、ジャズ・シンガーとして1998年に『For All We Know』でアルバム・デビューを果たした時点では40歳という年齢で、かなり遅咲きのデビューなのですね。
本稿で取り上げている『Your Songs』は、デビュー以前からライブハウスなどでその圧倒的な実力が有名だった綾戸さんが、綾戸智絵名義で1998年にリリースした通算2枚目のアルバムです。
ジャズのスタンダードナンバーからビートルズ、エルトン・ジョンさんといったロック~ポップス・サイドのアーティストによる名曲を歌う綾戸さんの歌唱はまさに絶品の一言!
純然たるジャズ・シンガーとしての、そして稀代の歌い手としての綾戸さんの魅力を心ゆくまで味わいたいという方に対しては、本作はベストな作品の1つとして挙げられるのではないでしょうか。
Mrs. RobinsonHiroki Miyano & Earl Klugh

革新的なギター奏法と言われたさざなみ奏法という技術でフュージョン界やライトジャズの界隈で人気を博した宮野弘紀の代表曲です。
国内外でのフィーチャリングも積極にこなしおり、叙情溢れる楽曲に仕上がっています。
宮城野Jazztronik

野崎良太のプロジェクトJazztronikのジャズ名盤です。
妖艶なバイオリンの音色もウッドベースの高貴な演奏が特徴の一曲です。
ジャズの系列としても異彩を放つアダルトでサブカルチャーライクな性質を持つ楽曲で、宮城野の世界観が巧みに表現されています。
ワインレッドの心KEIKO LEE

言わずとしれた、日本を代表するジャズ・ヴォーカリストであるケイコ・リーさんが唄うこの曲は、しっとりした安全地帯の名曲。
ケイコ・リーさんは2017年9月にJ-POPのカヴァーアルバムを発売されたようで、ぜひ聴いてみたいアルバムです。
和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚(61〜70)
Water Ways Flow Backward AgainKylyn

Kazumi Watanabeの代表曲で、特に耳残りのするメロディーと、構成で深い水の世界に誘われます。
日本人トラックメイカーであるPunpeeによってサンプリングされたことでも再注目されました。
坂本龍一との親交も深く、質感の高さは折り紙つきの一曲となっています。
Yura YuraOvall feat. 青葉市子

ジャズサンプルの匠Mabanuaを中心としたジャズ、ポストロックユニットOvallの名曲です。
当曲のポップス要素は強めとなっていますが、ジャズで培った確かなコンポーズワークによってテイストとしてのジャズの奥行きを感じられる一曲となっています。
ウィスパーな青葉市子のボーカルが光り、ジャズの奥深さまでも体感できる世界観となっています。
It’s MagicT-Square feat. Marlene

日本を代表するジャズフュージョンアーティストT-Squareと日本にも造詣の深いフィリピンマニラ発のシンガーマリーンとのコラボ楽曲です。
より日本人にも耳馴染みするシャンソンのような歌唱でありながらも確かな演奏でサポートすることで日本ジャズ史にも新風を巻き起こした一曲としても知られています。
大きな古時計クリヤ・マコト

ジャズピアニストのクリヤ・マコト率いるメインストリーム・ジャズ・ピアノ・トリオのアルバムに収録されている1曲。
癒されるサウンドですね。
曲の良さももちろんありますが、息の合った三人の演奏が素晴らしいです。
Memories of Lyllyan中村八大

作曲家、ジャズピアニストとして知られる中村八大さんは、1950年代からジャズシーンで活躍し、後に「上を向いて歩こう」など数々の名曲を世に送り出した日本の音楽界の重要人物です。
1961年にリリースされた『メモリーズ・オブ・リリアン』は、栗田八郎さん、ジミー竹内さんをメンバーに迎えたピアノトリオ編成による秀作。
全編オリジナル楽曲で構成され、モダンジャズの要素を取り入れながらも、日本独自の繊細な感性が光る珠玉の演奏が収められています。
2023年6月には最新のリマスタリング技術を用いたアナログLPが再発され、当時の音質を高い再現度で楽しめるようになりました。
和ジャズの歴史的名盤として高い評価を受ける本作は、ジャズファンはもちろん、落ち着いた雰囲気の中に垣間見える斬新な表現を楽しみたい方にもおすすめです。
Michelle佐藤允彦

1941年東京生まれ、慶応大学卒業後にバークリー音楽院に留学して作曲と編曲の基礎を学ぶ、という華麗な経歴を持つジャズ・ピアニストにして作曲家の佐藤允彦さん。
ジャズ・ミュージシャンとして素晴らしいリーダー・アルバムの制作はもちろん、さまざまなアーティストのコラボレーションで世界的に高い評価を受けており、レーベルの主催や作曲家としてCM音楽に映画音楽などを手掛けるなど、日本ジャズ界の立役者の1人として、その偉大な功績は疑いようのないものですよね。
そんな佐藤さんにとって記念すべき初のリーダー・アルバムとなった『パラジウム』はベーシストに荒川康男さん、ドラマーに富樫雅彦さんを迎えたトリオ編成として1969年にリリースされ、同年のスイングジャーナル主宰のジャズ・ディスク大賞における日本ジャズ賞を受賞した名盤です。
15分近いアンサンブルで魅せるビートルズの名曲『ミッシェル』のカバー以外は佐藤さんのオリジナル曲で占められており、どこまでも知的かつ繊細、研ぎ澄まされた緊張感と独自のリリシズムが感じ取れる熱演を堪能できますよ。
Merry Christmas Mr. Lawrence坂本龍一

巨匠坂本龍一の楽曲の中でも特に有名で諸外国からも人気の高いジャズ名盤です。
静かなピアノソロで哀愁と悲哀を感じさせる仕上がりとなっています。
壮大なスケールで演奏されることも多く、オーケストラでもよく演奏されます。
コンファメーション富樫雅彦

日本のジャズ・パーカッショニストでドラマーの富樫雅彦さんのアルバム「プレイズ・ビバップ Vol.1」より【コンファメーション】です。
このアルバムは、富樫さんがジャズ・ピアニストの佐藤允彦さんと結成したグループ「Japan Jazz Spirits」と共演し、1991年に録音されました。
あめのいわやど鈴木宏昌

慶應義塾大学在学中からジャズピアノに傾倒し、その類まれな才能を発揮してきた鈴木宏昌さん。
作曲家、編曲家としても活躍し、アニメ音楽やテレビ番組の劇伴など、幅広い分野で日本の音楽シーンに多大な影響を与えてきました。
1972年にRCAレーベルからリリースされた『ロック・ジョイント琵琶』は、日本の古典文学『古事記』をモチーフにした意欲作。
当時の日本ジャズ界を代表する稲葉国光さんや杉本喜代志さんらが参加し、琵琶奏者の三宅史邦さんを迎えることで、伝統楽器とジャズ・ロックの革新的な融合を実現しています。
サイケデリックで幽玄な楽曲の数々は、現代でも色褪せることのない魅力を放ち、和ジャズの金字塔として高い評価を受けています。
日本の伝統文化と現代音楽の出会いに興味をお持ちの方、独創的な音楽表現を求める方に、ぜひ体験していただきたい一枚です。
コンファーメーション渡辺貞夫

日本を代表するジャズ・サックスプレーヤー渡辺貞夫さんのアルバム「アイム・オールド・ファッション」より【コンファーメーション】です。
1976年リリースの「アイム・オールド・ファッション」は、アメリカのジャズ・ピアニスト、ハンク・ジョーンズが結成したジャズ・トリオ「ザ・グレイト・ジャズ・トリオ」と渡辺貞夫さんが初めて共演したアルバムです。


