和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚
ジャズという音楽ジャンルに興味がない方であれば、何となく外国の音楽といったイメージがあるかもしれません。
実はここ日本において、世界に誇る名プレイヤーは多く輩出されていますし、素晴らしい名盤も数え切れないほどにリリースされているのですよ。
今回は、そんな日本人ミュージシャンによる「和ジャズ」の名盤を集めた内容でお届けします!
60~70年代を中心とした往年の名盤を中心として、90年代から00年代に発表された作品にも目を向けたラインアップとなっております。
海外のジャズとは一味違う、日本人ならではのジャズ・ミュージックをぜひお楽しみください!
和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚(31〜40)
チュニジアの夜矢野沙織

ジャズ・アルトサックス奏者、矢野沙織さんのアルバム「アンサー」より【チュニジアの夜】です。
このアルバムは10周年のアニヴァーサリー・イヤーにリリースされた、ファンによるリクエストアルバムです。
16歳という若さで衝撃的にデビューしてから10年、成長し磨き上げられた音楽を聴かせてくれます。
Summer Time安田南

純正ジャズの表現者として台頭したMinami Yasudaの名曲です。
ローテンポ、ローテンションのイントロからスウィンギンなボーカル響き渡る楽曲となっており、黒さが充満した雰囲気に仕上がっています。
管楽器、弦楽器配置のバランスも整っており、聴き応え十分のジャズとして売り出されています。
遠州つばめ返し渡辺香津美

ジャズ・フュージョン・クラシックのギタリスト、渡辺香津美さんのアルバム「モボ」より【遠州つばめ返し】です。
この曲はライブで定番となっている、渡辺さんの代表曲です。
アメリカのドラマーで甲高いスネアが特徴のオマー・ハキムさん、同じくアメリカのベーシストでジャズ・フュージョン界で活躍中のマーカス・ミラーさん等と作り上げた傑作のアルバムとなっています。
夢で逢えたらたなかりか

関西在住の実力派ボーカリスト・たなかりかさんがカバーした「夢で逢えたら」。
積和不動産のCMソングとしてTVから流れてくると嬉しくなります。
たなかさんは2枚のJ-POPカバーアルバムを出しており、こちらは2枚目に収録されています。
ムーンライト伝説エリック宮城スペシャルビッグバンド

アニメのオープニング曲がカッコいいスウィングジャズに変身しています。
豪華なメンバーでお送りするのは、日本を代表するトランぺッター・エリック宮城が率いるスペシャルビッグバンド。
とにかく贅沢な演奏です。
子ども向けとは思えません!
和ジャズのすすめ~日本人ジャズの名盤・オススメの1枚(41〜50)
ドラえもんのうた小曽根真

日本を代表するジャズピアニストの一人・小曽根真さんが弾くと、ドラえもんのテーマ曲もこんなにポップでジャズになるとは!
という絶妙なアレンジです。
小曽根さんは、最近ではクラシックにも取り組んだり、ビッグバンド”No Name Horses”を率いたりと、第一線で活躍されているにもかかわらず、音楽に対しての探求心が強いなぁと思います。
スターダスト美空ひばり

日本の音楽史において最も偉大な歌手の1人、美空ひばりさん。
昭和歌謡の女王であり、国民的な歌手として永遠に愛され続ける美空さんの歌声は日本人であればどこかで耳にしているはずですし、有名なヒット曲であれば若い方であっても何となく聴いたことがあるという人がほとんどでしょう。
そんな美空さんですが、実は歌謡曲だけではなくジャズ・ナンバーを好んで歌っていたというのは、ある程度詳しい方でないと知られていない事実かもしれません。
美空さんが生前残した2枚のジャズ・アルバムは、美空さんが持つジャズに対する愛情が本物だったことの証言のような作品であり、和ジャズを掘り下げていく上でも欠かすことのできないものだと言えましょう。
本稿で取り上げているのは、1965年に発表された『ひばりジャズを歌う~ナットキング・コールをしのんで』です。
タイトルにあるように、偉大なシンガーであるナット・キング・コールさんをしのんだ作品であり、美空さんが他のシンガーに対してトリビュート・アルバムをリリースしたということだけでも実に貴重な1枚なのですね。
天才的な歌唱力は言うに及ばず、ジャズに対する深い愛情と理解がなければ生まれ得ない表現の素晴らしさはジャズ・ファンも歌謡曲ファンも必聴ですよ!