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モダンジャズの名盤。ジャズの歴史を形作った必聴アルバム

「モダン・ジャズ」とは、「ダンスミュージック的なスウィング・ジャズ(ビッグバンド・ジャズ)」が流行した後の1940年代に発生した、アドリブ(即興演奏)によるソロが特徴の少人数編成によるジャズのことを言います。

「モダン」とは「現代的」という意味ではありますが、「モダン・ジャズ」という言葉は、電気楽器を導入したフュージョン/クロスオーバーと呼ばれるジャンルが出てくるより前のものを指します。

今回は、そんなモダンジャズの中でも外せない名盤を中心にセレクトしました。

初めてジャズを聴く方向けのカタログとしてもオススメですよ。

モダンジャズの名盤。ジャズの歴史を形作った必聴アルバム(21〜40)

Chet Baker SingsChet Baker

ジャズ・トランペット奏者、チェット・ベイカーが1956年に発表したアルバムで、トランペット演奏だけでなく自ら歌を歌っています。

中でも、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」は有名なスタンダードナンバーですが、中性的でどこか寂しげな彼の歌声により、さらにその魅力を増しています。

Soul StationHank Mobley

Hank Mobley – If I Should Lose You
Soul StationHank Mobley

テナー・サックス奏者、ハンク・モブレーが1960年に発表した彼の代表作です。

ピアノにウィントン・ケリー、ベースにポール・チェンバース、そしてドラムにアート・ブレイキーという超一流のリズムセクションを得て、ハンクが端正な演奏を披露しています。

時に地味な印象で語られることもある彼ですが、このアルバムのクオリティは秀逸です。

Full HouseWes Montgomery

ジャズ・ギタリストのウェス・モンゴメリーが1962年に行ったライブ音源を録音したのが本作です。

彼はパット・メセニー、ジョー・パス、ケニー・バレルといった後のジャズギタリスト達からリスペクトされるプレイヤーでした。

右手の親指によるピッキングが彼の奏法の最大の特徴です。

Study In BrownClifford Brown

ジャズ・トランペット奏者、クリフォード・ブラウンがドラマー、マックス・ローチと組んで1955年に録音したアルバムです。

本作は彼の代表作です。

メリハリのついた演奏が素晴らしく、活躍を期待されていましたが、1956年に交通事故に遭い25歳という若さで亡くなっています。

When Farmer Mets GryceArt Farmer

アート・ファーマーはトランペット奏者です。

彼がアルトサックス奏者、ジジ・グライスとタッグを組んだのが本作です。

まったくタイプの異なる二人がコンビを組んだことで、おもしろい効果が作品に生まれました。

収録曲「ブルー・ライツ」は人気の一曲です。

Lee Morgan Vol.3Lee Morgan

I Remember Clifford (Rudy Van Gelder Edition / Remastered 2007)
Lee Morgan Vol.3Lee Morgan

このアルバムを発売した当時まだ若干18歳だった、リー・モーガンの1957年の作品です。

天才トランペッターと言われ、25歳でこの世を去ったトランペット奏者クリフォード・ブラウンに捧げた「アイ・リメンバー・クリフォード」を収録しています。

リー・モーガン自身も33歳という若さで亡くなっています。

おわりに

「ジャズってどんな音楽?」というと、今回紹介した「モダンジャズ」を指すことも多いのではないかと思います。

ジャズ喫茶で流れているものや、ライブで演奏されているのもモダンジャズが中心ですので、このあたりの名盤を押さえておけば、いろんな人とジャズの話ができるようになるのではないでしょうか。

ご紹介したアルバムをきっかけに、お気に入りのジャズミュージシャンが見つかれば嬉しいです。