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作業用BGMにも最適!Lo-Fi Hip Hopオススメの名盤

J・ディラさんやNujabesさんといった伝説的なトラックメイカーたちの影響を受け、ネット発の音楽ジャンルとして今やすっかり定着した感のあるローファイ・ヒップホップ。

当サイトでも「テレワークやおうち時間にも!

Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲」という記事で、まずは聴いてほしい楽曲を多数紹介していますが、今回はアルバムにフォーカスした記事です!

オムニバス・アルバムやサブスクなどで曲を楽しんでいても、意外とアルバムまでは手を伸ばしていないという方も多いのではないでしょうか。

定番の作品から隠れた名盤まで、この機会にぜひチェックしてみてください。

作業用BGMにも最適!Lo-Fi Hip Hopオススメの名盤(1〜10)

Seeds

m i s teevee

2017年にリリースされた『seeds』は、オランダの女性アーティスト、イーブイさんによるノスタルジックな雰囲気のアルバムです。

20歳を過ぎてから音楽を始めたというイーブイさんは、楽器を使いません。

このアルバムも、ほぼ全て1台のノートパソコンとサンプラーで製作されたとのこと。

しかしながら、2022年にはeevee & cliffe名義でボーカル入りのアルバムをリリースしたりと、より幅広い音楽性を見せています。

東洋的な楽器の音とメロディが切ない雰囲気をかもし出します。

聴いていると日本の梅雨の時期をイメージするような、くぐもった音づくりですね。

かと思えばボサノバやサンバめいた歌声が聴こえてきたり、伸びたカセットテープが鳴らすような少し歪んだピアノが聴こえてきたりと、不思議な構成のアルバム。

ギターや笛の音色の後ろで、あくまで控えめにドラムとギターの音が届いてきます。

余計な装飾が排除された質素なサウンドは、古い喫茶店の壁紙の様です。

天気の悪い日にコーヒーでも飲みながら聴きたい作品ですね。

Lighter

French InhaleBSD.U

ビサイド・ユーさんによる2017年リリースのアルバム『Ligher』は、カタカナとひらがなでタイトルや曲名を載せたアートワークからも、日本文化への趣向が見え隠れします。

ご本人は愛煙家で、このアルバムではハードボイルドなアニメ『カウボーイ・ビバップ』内の、渋い男が見せるワンシーンを意識されているそうです。

14歳の頃から作曲をしてきたというビサイド・ユーさんは、クラブで踊るよりは家で古いゲームをする方が好きとのこと。

2019年にはカセットテープでアルバムをリリースするなど、レトロな作風がその特徴といえます。

優しいながらどこか物悲しいサウンド。

低音がより深く響くように音響が調整されていることで、ダークな印象が強調されていますね。

ところどころで人間の声をアクセントとして配置しており、このアルバム自体がドラマや映画のサウンドトラックの様です。

それも、最新のポップカルチャーというよりは、VHSやテレビの再放送で見られる様な古い作品のイメージ。

明るい朝や昼間よりは、どちらかというと夕方や夜に聴き込みたい作風ですね。

Vibes 3

FlowersThe Deli

テキサス州オースティン出身のザ・デリさんによる2016年リリースの『Vibes 3』は、前作にあたる『Vibes 2』の作風をそのまま引き継いだ、落ち着きのあるジャジーなアルバムです。

1990年代に流行したブーンバップに影響を受けているという音楽性が、骨太なドラムのサウンドに表れています。

さらにそこへJ・ディラさんにも通ずるようなアメリカの古き良きジャズの音色をトッピングすることで、従来のブーンバップにはあまりないメロディやハーモニーが響き渡っていて心地いいですね。

作業用BGMにも最適!Lo-Fi Hip Hopオススメの名盤(11〜20)

Orbiting Rawbits

Machinegun Rap (feat. Awon)Bluntone

ブダペスト出身のブラントワンさんは、2016年リリースの『Orbiting Rawbits』の中でもピート・ロックさんやA Tribe Called Questに通ずる伝統的なヒップホップを表現しています。

そもそも彼は1990年代からヒップホップ界でプロデューサーとして活動していたようで、これまでアメリカやイギリスから多数のラッパーを客演に招いています。

アルバム内でも半分以上の曲がラップをフィーチャーしており、ローファイヒップホップという名称でブームが起こるより以前の雰囲気ですね。

Lakehouse

Pelican PartyIan Ewing

期待の新人イアン・イーウィングさんは、ご自身の音楽をローファイヒップホップというよりはアンビエントミュージックやエレクトロミュージックとして捉えています。

2019年リリースの『Lakehouse』ではボーカルやご自身の演奏による電子ピアノの音色が冴えわたっており、王道のヒップホップとは一線を画すようですね。

有名人がラジオのインタビューで話す様子に伴奏を加えて音楽作品にしたりと、生活の中のあらゆる音を柔軟に取り込んでしまうイアンさんは、自らの作品を「どこにでもある音楽」と呼んでしまう芸術肌のアーティストです。

Masayume

Nobody Like You (feat. Ben Hughes)NINJOI.

ニューヨーク出身で現在はロサンゼルスを拠点にしているニンジョイさん。

アルバム名は正夢を表し、アーティスト名は忍者とenjoyという2つの単語をつなげた造語だそうです。

古いジャズのレコードから抽出した音を優しいビートに乗せるのはいかにもローファイヒップホップの王道といった感じですが、ご本人はアニメ『サムライチャンプルー』を通してNujabesさんを知ったことからこの音楽を形づくったとのことです。

20代という若い年齢でありながら、伝統的なジャジーヒップホップの王道を踏襲したサウンドはとても渋いですね。

Kingdom In Blue

SerenityKupla

ジブリ映画のような世界観を思わせる『Kingdom in Blue』は、2020年にリリースされたクープラさんによる名作。

ロンドン在住のクープラさんは自らをオタクの夢想家と名乗り、『耳をすませば』のBGMをサンプリングするほか、キーボードや打楽器を演奏してその幻想的な音楽に深みと奥行きを持たせます。

以前は『ChilledCow』という名称であり、現在は『Lofi Girl』の名前で公開中のYouTubeの有名なチャンネルでローファイヒップホップを24時間ライブ配信するなど、意欲的なアーティストです。